午後は醍醐の花見で有名な醍醐寺に行きました。
醍醐駅から歩いたのですが、かなり距離がありました。
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総門をくぐると正面に大きな仁王門があるのですが、最初に左手にある三宝院と庭園を見学しました。
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御殿の手前には太閤枝垂れ桜という秀吉も見たという桜が目に付きました。
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三宝院の中でも中心的な表書院は庭園全体が見渡せ、葵の間、秋草の間、勅使の間には落ち着いた絵柄の襖絵が描かれています。
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庭園は醍醐の花見に際し、秀吉自らが基本設計したと伝えられています。
表書院の奥にも有名な棚のある奥宸殿、非常に鮮やかな桜と紅葉の襖絵のある純浄観が続きます。
一番奥には快慶作の弥勒菩薩が収められている別名弥勒堂と呼ばれている本堂があります。
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また奥宸殿の裏手には非公開の茶室、松月亭がありました。
三宝院見学後、さらに境内を奥に進みます。
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すると最初に黒の漆地に金箔の紋が鮮やかな唐門が通路左手に目に入ります。この門は朝廷からの使者を迎える際に使われました。
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境内通路を進むと巨大な仁王門があり、頭部の大きな仁王像が迎えてくれます。この仁王像は平安後期に仏師勢増・仁増によって造立されたものです。
仁王門をくぐるとそこから先は醍醐寺の下伽藍となります。
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下伽藍の中心は金堂で、和歌山の湯浅から移築したもので平安末期の様式を残しています。
内部には醍醐寺の本尊である薬師如来が安置されており、両脇侍と四天王立像が収めれています。
本尊と脇侍は鎌倉時代の作です。
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金堂の右手奥には五重塔があります。京都府下で最古の木造建築物となっています。
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金堂の先には不動堂があります。内部には小さな不動明王が収められていました。
不動堂のすぐ先には真如三昧耶堂があり、内部にはまだ新しそうな金色の涅槃仏が収められていました。
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真如三昧耶堂の先には古びた日月門があります。
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門の先には観音堂があります。内部には割と大きな如来像が安置されているのが見えました。
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観音堂の先には池があり、池の畔に弁天堂が立っています。
ここが醍醐寺の最奥部となり、紅葉の名所だそうです。