昨日、誕生日を迎えた娘の墓参りに行った。
もし生きていたら9月13日で30歳になる。
娘がこの世に生を受けた祝福すべき日なのに、
まさかこんな形で迎えようとは夢にも思わなかった。
三十路、世間ではいい年頃の娘、お嫁にいっていたかも…
場合によっては、孫を抱けたかも…
いや、目指していたダンスの道に進んでいたかも…
ああ、生きている時にもっと手を差し伸べていたら…
不憫(フビン)な娘への様々な思いが脳裏を駆け巡る。
私は仕事にかまけて構ってやれなかった。
お詫びの言葉を探して娘を思えば目が潤む。
涙がこぼれ落ちないように空を見上げれば、
遠く離れて届かぬ思いに、今日もまた胸を焦がす。
墓前に花をたむけ、ロウソクの代わりに線香を30本立てた。
1本1本、1歳から25歳までの思い出をこめて火をつけた。
空間に娘の誕生から死去までの出来事が走馬灯のように甦る。
残りの5本、26歳から30歳までは想像を膨らませながら火をつけた。
そして細々と揺れる煙に手を合わせ「誕生日おめでとう」と唱えた。
一句:二十五で 止まった娘も 三十路なる
もし生きていたら9月13日で30歳になる。
娘がこの世に生を受けた祝福すべき日なのに、
まさかこんな形で迎えようとは夢にも思わなかった。
三十路、世間ではいい年頃の娘、お嫁にいっていたかも…
場合によっては、孫を抱けたかも…
いや、目指していたダンスの道に進んでいたかも…
ああ、生きている時にもっと手を差し伸べていたら…
不憫(フビン)な娘への様々な思いが脳裏を駆け巡る。
私は仕事にかまけて構ってやれなかった。
お詫びの言葉を探して娘を思えば目が潤む。
涙がこぼれ落ちないように空を見上げれば、
遠く離れて届かぬ思いに、今日もまた胸を焦がす。
墓前に花をたむけ、ロウソクの代わりに線香を30本立てた。
1本1本、1歳から25歳までの思い出をこめて火をつけた。
空間に娘の誕生から死去までの出来事が走馬灯のように甦る。
残りの5本、26歳から30歳までは想像を膨らませながら火をつけた。
そして細々と揺れる煙に手を合わせ「誕生日おめでとう」と唱えた。
一句:二十五で 止まった娘も 三十路なる