ひげマスター・ciciありむらのおとぼけ日記(ブログ五七五) 

好奇心旺盛!趣味はHP作成、カラオケ、似顔絵、ギター、映画、作詩、etc。特技はスナック芸

●あわや「オレオレ詐欺!」

2024-10-07 17:02:52 | Weblog

 3日前の午前10時に市役所保険課の男性から電話があった。
男A「堺市役所保険課のAです。先月、医療費過払い金の給付金2,3368円の通知書を送付しましたが見ましたか?」
私 「いや~、見てないわ」
男A「緑色の封筒です」
 緑色の封筒は介護保険の封書で見た事があるが、私は先延ばし癖があり色々と多い封書は直ぐに目を通さない。そして私は加齢と共にあちこちの病院に行ってるが、75歳になったら医療費が1割になると義父から聞いていたが私は75歳になっても3割払っていたのでその事かな、と脳裏をよぎった。
男A「医療費過払い金返金の通知書の締め切りは8月31日でそれ以降の再発行はありません」
私 「あ、そうか残念やったなあ」
男A「でも一つだけ過払い金返金の受け取る方法があります。この機会を逃しますと来年も再来年も過払い金返金の通知は来ませんよ」
私 「それは困るなあ。どないしたらエエのん?」
男A「取引の銀行はありますか?」
私 「堺東の○○銀行です」
男A「それではその銀行に予約を入れておきますので何時頃に行かれますか?」
私 「午後2時ぐらいかな」
男A「それでは○○銀行堺東支店に予約を取ります。いけるかどうか問い合わせしますので後ほどお電話を差し上げます」
 妻が横で「オレオレ詐欺と違うのん」と注意を促したが、物腰のよい対応からそんな感じはしなかった。しばらくしてA氏から再電話。
男A「堺市役所保険課のAです。銀行からOKが出ました。午後2時に1番の窓口のYさんに伝えておきましたのでマイナンバーカード、通帳、印鑑、キャッシュカードと再発行の番号と一緒に窓口に行って下さい」
私 「再発行の番号が分からないけど…」
男A「再発行番号に関しては銀行側に伝えておきますので、そちらにお尋ね下さい」
 A氏の電話から10分後に○○銀行本店営業部のTという方から電話があった。
男T「○○銀行本店営業部のTです。医療費過払い金返金の件でお電話させて頂きました」
私 「再発行の番号を持って窓口に行って下さい、との事ですがやり方が分かりません」
男T「大丈夫です。当行のATMに行くと係員が案内してくれますので大丈夫ですよ」
私 「ああ、ATMで分からん時に、よう世話になる人やなあ」
男T「でも役所関係の再発行に関しては最新の機械が必要なので、堺東支店にあるかどうか確認しますので暫くお待ち下さい」
私 「はい」といったん電話を切った。
 妻は「そんなんおかしいと思えへんか。絶対にオレオレ詐欺やで」私は「彼らは丁寧やし親切や、大丈夫やて」とやりとりしていた5分後にT氏から電話があった。
男T「ただ今、堺東支店に問い合わせましたが最新の機械まだ設置していないとの事でした」
私 「それじゃ諦めんなアカンのかな」
男T「いえ、近くにコンビニがあればそこから受け取る事ができます」
私 「なんでコンビニでそんなん出来るのん?」
男T「コンビニのATMでは公共料金も取り扱っているので大丈夫です」
私 「あ、そうか。でも銀行やったら係員が教えてくれるけど、俺はコンビニのATMは使った事が無いので分からんわ」
男T「大丈夫です。コンビニに着いたら今から教えます番号に電話して下さい。係の者が対応します」
私 「それでいけるの?」
男T「コンビニへは銀行のカードとスマホとこの電話番号をお持ち下さい」
 出掛ける時に妻が「アンタ、絶対にオレオレ詐欺やて。行ったららアカンで」「大丈夫やて、振り込めへんかったら騙される事はない」と言ってコンビニへ行き到着して指定の電話に掛けたら先ほどと違う男性が出た。
男K「はい、○○銀行本店の案内係のKです」
私 「今、ATMの前にいます」
男K「それではATMにカードを挿入して下さい」
私 「はい」
男K「暗証番号入力を指示されますので声を出さないで入力して下さい」
 あそうか、電話の相手に聞かれない様に無言で入力か。ちゃんとしてるなあ。
男K「画面に役所の手続きというボタンはありませんか?」
私 「お引きだし、お預け入れ、残高照会、カード振込とか色々あるけど、役所の云々はないで」
男K「そしたら少し古い機械ですね。それではカード振込のボタンを押して下さい」
私 「なんでカード振込やのん?」
男K「そこの機械が少し古いのでそのボタンを押さないと次に進めません」
私 「そうか…」
男K「次の画面が出ましたら、通知書の番号を押して下さい」
私 「はい」
男K「通知書の番号は968417です」
私 「968417入力しました」
男K「それではOKボタンを押して下さい」
私 「OKボタンが見当たらないけど」
男K「あ、そうでしたか。少し古い機械でしたね。それでは『円』を押して下さい」
私 「はい押しました」
男K「それでは『よ』のボタンを押して横浜銀行を選択して下さい」
私 「はい」
男K「次に『も』のボタンを押して支店を選択して下さい」
私 「ちょっと待って、お宅は○○銀行やのに何で横浜銀行やのん?」
男K「オレオレ詐欺が横行していますので役所は毎年銀行を変えています」
私 「悪いけど、嫁さんが横で『やめとき』て言うてるので止めます」
 嫁さんは横にはいないが、そう言ってカードを抜く。しかしK氏は食い付く。
男K「横浜銀行が心配でしたら○○銀行でお願いします」
 再度案内に従って入力を進め、○○銀行の画面から『あ』を押すとあ行の支店名がずらり表示された。そして最後に『確認』のボタンが。
私 「ちょっと待ってや。これて振り込み詐欺と違うのん。中止するわ」
男K「振り込み詐欺と違います。手続きの途中で中止すると今後のお取引が出来なくなりますよ」
私 「引き落としで引かれる事があっても振り込まれる事は無いわ」
男K「100万円ほど引き落とされるかもしれませんよ。どんなトラブルが発生しても当行は責任は持てませんよ」
私 「過払い金返金の2万3千円もいらんし100万円ぐらい損してもエエ。とにかく家に帰って嫁さんと考えるわ」と言って電話を切りその場を立ち去った。
 その日の午後、妻が堺東の市役所に用事があったのでついでに健康保険課に寄りその旨を問うと「役所ではその様な事で電話はしません」
 その足で近くの○○銀行堺東支店に行って行員に「1番窓口にYさんていてるか?」と尋ねると「当行にはそんな方はいません」との事。一連のいきさつを話すと「今、沢山の方がオレオレ詐欺にひっかかっています。騙されずにすんでよかったですね」と。念のために暗証番号を変えた。
 よくよく考えると、2,3368円のリアルな金額と緑色の封筒はめったにないので「見てない」の返事を誘導。「1番窓口のYさん」で安心させる。「今銀行で手続きをしないと来年からもらえなくなる」と不安をあおる。「○○銀行堺東支店に新しい機械が無い」と言ってコンビニのATMへ誘導。ATMにカード挿入し「暗証番号は黙って入力を」と安心させ、OKボタンが無い時は「その機械は少し古いから」と別のボタンを押させる。丁寧な言葉遣いで安心させ、あとは返金の「期待」から「不安」「誘導」「安心」「誘導」の繰り返し、オレオレ詐欺はますます巧妙になり、騙されるまいと思っていた私もすんでのところまで導かれた。
 そして今日、「堺市役所保険課のYです」「7月に茶色の封筒で送付しました。云々」との電話があった。
 私は「3日前もそんな電話があった」「役所で聞いたら通知などは電話でしません」「銀行でもオレオレ詐欺が横行してますので、今度そんな電話があったら警察に届けて下さい、と言われてる」とまくし立てていたらプツッと電話を切られた。

 謎かけ:オレオレ詐欺とかけて、手柄を立てて名をあげると解く。どちらも(巧妙・功名)である


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