慕嬢詩 命日

八月一日、今日は瞳の命日。

仏壇に線香と花を手向け、いつもより時間をかけて拝みました

瞳が私の前から居なくなってから、もう5年の歳月が経ったけれど

今なお目を閉じると、あの時の顔が鮮明に浮かび瞼の奥が熱くなります

そして目を開けると、遺影が熱く滲む涙にさえぎられて歪んで見えます

思い返せば悲しみに打ちひしがれ、生きる希望を失くした時もありました

娘を助けられなかった悔いが溢れてきて、涙をポロポロ流した事もありました

しかし、周りの人たちの温かい心に接して、私は生きる希望を取り戻しました

私は周りの人たちに励まされ応援され、そして愛される喜びを知りました

だから瞳にも喜びを分かち合いたいと、一生懸命頑張って生きています

娘が自慢できる父親になりたいと、精一杯頑張って生きています

私は今、瞳の天国からのエールを肌に感じながら生きています

私がこうして頑張れるのは、瞳と周りの人たちのおかげです

昼からはお墓にもお参りをして近況を報告しました

今日はお店で瞳の好きな“JUPITER”を唄います

天国の君に届くように魂を込めて唄います

八月一日、この日が来る度に瞳の最期を思い出します

いつまでも忘れません、私の息が絶えるまで…


一句：命日の　度に気が付く　冥加かな
※冥加(ミョウガ)＝気がつかないうちに授かっている神仏の加護・恩恵。

代行で

　お金に細かいA君が飲み会でお酒を沢山飲んだので、珍しく運転代行で来たと言った。
　
　客A君「今日、初めて代行に送ってきてもろてん」
　私　 「えっ、大工に送ってきてもろたんか？」
　客A君「大工と違う、代行や」
　客Y子「私、車乗れへんから知らんねんけど、代行てなんぼするのん？」
　客A君「10000円！」
　客Y子「えー、10000円も？」
　私　 「オーバーやなあ。10000円払(ハロ)て『8000円、お釣りおくれ』て言うたんやろ」
　客Y子「なんや、たったの2000円かいな。10000円やと思たわ。役者やなあ」
　私　 「このだいこう(大根)役者！」
　客A君「初乗りは2000円やけど、後は距離に応じてアップするねん」
　私　 「A君の事やから、ホンマは自転車の代行を呼んだんやろ」
　客A君「そんな代行はあれへん！」
　客Y子「自転車やったら値段高(タコ)取られへんから、2人で来てたら採算が合わへんで」
　私　 「別に2人も要らんがな。代行がA君の自転車を運転してA君は歩いたらエエやん」
　客A君「それやったら代行は要らんわ」
※運転代行は依頼者の車を運転する人と伴走車を運転する人の2名が来る。

　一句：ドライバー　飲んだら頼もう　代行を