火山活動続くエトナ山で「終末的光景」伊シチリア島
活発な火山活動が続くイタリア・シチリア島のエトナ山で、今月11日、上空に現れたレンズ雲に朝焼けが反射して、なんとも不気味な光景を生み出した。
長靴の形をしたイタリアのつま先に位置するシチリア島北東部にそびえるエトナ山(標高3350m)は、昨年のクリスマス前後に最大マグニチュード(M)4.8の火山性地震を伴う爆発が相次いで発生。地元カターニア空港が一時閉鎖するなど、火山活動の活発化が懸念されている。
今年に入ってからも断続的な噴火が続いており、今月10日には4つある火口のうち最大のボッカ・ヌォーバから、火山灰を含んだ黒い噴煙の放出が見られたばかり。
翌日朝には、火山上空を覆うような巨大なレンズ雲に朝日が反射して、終末的光景を見せたものだから、信心深く早起きなカターニア市民の間では「今度こそ大爆発が起こるのではないか」と不安に思う声が広まっている。