米国・カナダ国境を流れるナイアガラ川に異変!
氷点下の気温が続く米国北部では今週、カナダとの国境を流れるナイアガラ川が凍りつき、風にあおられて氷の塊が次々に岸辺にせり上がるようすが目撃された。地元では「氷の津波」と呼んで、車の通行を規制している。
押し寄せる波のように、白い氷の塊がどんどんと積み上がっていく奇妙な現象。米ニューヨーク州とカナダ・オンタリオ州の国境沿いを流れるナイアガラ川で今週25日に撮影された。
ナイアガラ川は五大湖のエリー湖からオンタリオ湖に注ぎ込み、その途中には、世界三大瀑布のひとつ、ナイアガラの滝がある。
全長58キロのこの川の周辺では25日、最大風速100キロ(秒速28メートル)近い暴風が吹いたせいで、川が大氾濫。表面にできた氷が風であおられて、次々に岸辺をせり上がっていった。そのようすが氷の津波のようだったことから、ナイアガラ国立公園の警察官が撮影した動画をSNSに公開し、周辺道路の通行禁止を決めた。氷の津波は一部だけではなく、エリー湖畔やオンタリオ湖畔など、周辺一帯の暴風域で目撃されたという。