エイリアン? 浜辺に打上げられた謎の生物 総額680万円の高級食材だった!
浜辺を散歩していた家族が無数の貝のようなものがびっしりと付いた流木を発見した。触手を伸ばしうごめく姿に「この世の物ではないようだ」と言いつつも正体を調べると、一部の地域において高値で取引される海洋生物だということが判明した。『The Sun』『Mirror』などが伝えている。
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英マージーサイドのニューブライトンに住むマーティン・グリーンさん(Martyn Green、47)は家族と共にノース・ウェールズのカナーヴォン近くの浜辺を散歩している最中に大きな流木を発見した。
近づいて見てみると、貝のような生き物がびっしりと流木を覆い尽くしていたのだ。それぞれの貝は半透明の長い触手を伸ばして流木に張り付いている。貝の中からタコの足のように分かれた口を開いている個体もおり、まるでエイリアンのようだった。
マーティンさんは発見した当時のことを「最初に見つけた妻のジェマ(Gemma)が『こっちに来てこれを見てよ』と言うので行ってみると、この世の物ではないような物体がそこにあったんだ。こんな物は今まで見たこともなかったから驚いたよ」と明かしている。
マーティンさんが息子のダニエル君(Daniel)と共にこの生き物について調べると、“グースネックバーナクル(Gooseneck Barnacles)”というフジツボの一種であることが判明した。この貝はスペインやポルトガルで食用として扱われており、粘液性で塩気のある独特な食感を持つという。
らにこの貝は高価なものであることが明らかになった。マーティンさんは「グーグルによると、この貝は1匹あたり25ポンド(約3400円)になることが分かりました。発見した流木には恐らく2000匹ほど張り付いていたので、合計で5万ポンド(約680万円)にもなるでしょう」と話している。
なおグースネックバーナクルは、旬の時期になると1キロあたり322ポンド(約4万4000円)で取引されることもあるという。マーティンさんは、発見した流木の正確な位置を明かしてしまうと人が殺到して危険だと判断し、詳しい場所の公表を控えている。