豪コロナワクチン接種後、HIV検査で偽陽性についてロシアの医師が説明
ロシアの医学博士で免疫学分野の医師、特に危険な感染症の専門家であるヴラジスラフ・ジェムチュゴフ氏は、オーストラリアの大学とバイオテクノロジー企業が開発する新型コロナウイルスワクチンの臨床試験に参加した被験者の一部が、エイズウイルス(HIV)検査で感染していないのに陽性になる偽りの陽性(偽陽性)の結果が出たことについて、研究者たちの仕事を妨げ、ワクチンに対する信頼を失墜させる可能性があると通信社スプートニクに語った。
先にオーストラリア政府は、クイーンズランド大学とバイオテクノロジー企業CSLが共同開発する新型コロナウイルスワクチンについて、ワクチン接種後に被験者の一部がHIV検査で偽陽性の診断を受けたため、ワクチン5000万回分を10億ドル(約1040億円)で購入する契約をキャンセルした
ジェムチュゴフ氏はHIV検査について「反応は、もちろん、開発に使用されたワクチン原料の成分に左右される。この新型コロナウイルスにはHIV(エイズウイルス)の断片に類似した断片が含まれていることがすでにわかっている。これらは一切危険をもたらさない。これは、すべての酵素、同様の機能を持つ分子、それらが構造的に具合よく配置されていることに関連している」と語った。たとえば、すべての大腸菌は赤痢と似ており、これは偽陽性の交差反応を起こす可能性を意味しているという。ジェムチュゴフ氏によると、オーストラリアのワクチンにも同様の状況が見られる。
ジェムチュゴフ氏は「彼らのワクチンがHIVを引き起こさないことは明らかだ。しかし交差反応、これは仕事を妨げる。このワクチンに対する信頼を失墜させてしまう。HIVに対する陽性反応もある場合、このワクチンに対する免疫反応をどのように確認することができるだろうか。オーストラリア政府は正しい。私もこのようなワクチンは接種しないだろう」と語った。
大丈夫・・・・・
日本の厚生労働省は11日、英製薬会社アストラゼネカ社が開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチンについて、1億 2000 万回分の供給を受ける契約を締結したと発表した。
厚生労働省によると、アストラゼネカ社が新型コロナワクチンの開発に成功した場合、来年初頭から1億 2000 万回分(6000 万人分)のワクチンの供給を受ける。そのうち約 3000 万回分は第一四半期中に供給される計画。
NHKによると、日本の厚生労働省はこのほかにも、米バイオテクノロジー企業モデルナと2500万人分、米製薬大手ファイザーとは6000万人分のワクチン供給を受けることで基本合意している。
開発されたワクチンの運命は?
アストラゼネカは、開発されたこのワクチンは発展途上国での保管に適していると発表している。このワクチンの1回分の価格は4ドル(約400円)で、通常の冷蔵庫で輸送と6ヶ月間の保管が可能であるという。
一方で、このワクチンの最大の欠点は、競合他社との有効性の差。アストラゼネカ開発のワクチンの有効性が平均して70%なのに対し、ロシアのガマレヤ研究所、ファイザー社のワクチンは95%の有効性を示している。
失神に口から泡 原因不明の病気で350人超が入院 インド
インド南東部アンドラ・プラデシュ州エルールで原因不明の病気の集団感染が発生し、患者の1人が亡くなった。同国のインディア・テレビによると、患者らはめまいやてんかん、失神、口から泡をふく、震えなどの症状を訴えて入院したという。
診察した医師らは血液検査や頭部CT検査を行なったが、この病気の原因をまだ特定できていない。脳脊髄液検査も行ったが、こちらも正常であることが分かった。この病気の原因は、微生物の培養検査で判明する可能性があるかもしれないという。
医師らによると、すでに180人以上が退院し、約160人は治療を続けている。
この病気の原因究明のため、現地にはインド国立栄養研究所、化学技術研究所、全インド医学研究所の医師らが派遣された。
一方でタイムズ・オブ・インディア紙は、有毒な有機塩素化合物と蚊避けの薬剤が原因ではないかという説を報じている。
大隅地方で副振動 船舶注意
大隅地方の沿岸では9日朝から海面が短い周期で上下する副振動という現象が起きていて、気象台は、係留している船舶などに被害が出るおそれがあるとして注意を呼びかけています。
副振動は海面が短い周期で上下する現象で、高波や津波とは異なり、海面上の気圧がわずかに振動することで起きるとされています。
鹿児島地方気象台によりますと、大隅地方の沿岸では9日朝から副振動が発生していて、このうち南大隅町の佐多馬籠では9日明け方から海面の上下が大きくなり、変動幅は午前7時50分ごろ、最大でおよそ70センチに達したということです。
観測された海面が上下する周期はおよそ10分でした。
気象台は今後も大きい海面の変動や強い流れが繰り返し発生し、係留している船舶などに被害が出るおそれがあるとして注意を呼びかけています。
南大隅町佐多馬籠の9日の▽満潮の時刻は午後2時12分、▽干潮の時刻は午後8時40分となっています。
東京 ついに600人台に 医療ひっ迫「受け入れ断念」も
東京の感染者が、初めて600人台となった。 都内の病院では、重症患者の受け入れができないなど、医療体制がますます逼迫(ひっぱく)している。 東京・渋谷の電光掲示板に流れた東京の新たな感染者数。
この衝撃的な数字が伝えられた瞬間も、スクランブル交差点を多くの人が行き交っていた。 20代「危ない、怖いです」 20代「すごく増えているなと感じています」 東京都の1日の感染者としては、初めて600人を超え、602人。
このうち、重症化リスクの高い65歳以上の高齢者は、77人にのぼる。 重症者の数は、9日と変わらず、59人。
都は午後に、モニタリング会議を開催。 注目された医療提供体制の警戒度については、上から2番目の「体制強化が必要であると思われる」が維持された。
東京都・小池知事「キーワードは『ひきしめよう』。引き続きテレワーク出勤、基本を徹底、食事を複数でとる際は、マスクを頻繁につけてもらって」 年末に向けて、都民に気を引き締めるよう、呼びかけた小池知事。 一方で、感染拡大の一因ともいわれるGoToをめぐっては10日午前、「(GoTo停止を検討している?)現在の状況で続けていきたいと考えている、国に決めていただく形に」と話している。 20代「地域の経済を盛んにするために必要なものなのかなと思う」 20代「GoToのせいで増えているなら、やめた方がいいんじゃないかなと思う」 東京だけではない。 10日は、これまでに、千葉・高知・大分・岐阜・山形の各県でも、過去最多の感染者が確認されている。 全国の感染者が過去最多の2,809人となった9日、国内の累計感染者も、17万人を超えた。 12月5日に16万人を超えてから、17万人に達するまで、わずか4日間。 急拡大のペースが続いている。
都内の医療現場では、重症患者の受け入れが断られる事態も起きていた。 この重症患者も、複数の医療機関から受け入れを断られた末、東京・品川区の昭和大学病院に搬送されてきた。 昭和大学病院・相良博典院長「この患者も(特定機能病院など)複数の医療機関から受け入れを断られ、われわれのところに来たが、人的問題もあって、残念ながら、断らなくてはいけなくなった。(第3波では)初めてのケース。今後増えてくる可能性があると思う」 医療体制の逼迫が、さらに深刻な北海道。 10日午後、追加の感染対策を発表した。
北海道・鈴木知事「道民の大切な命と健康、暮らし、平穏を守るため、集中対策期間をさらに延長せざるを得ない」 北海道は、不要不急の外出自粛などを呼びかけていた集中対策期間を、クリスマス当日の25日まで2週間延長。 札幌市に続く対象として、新たに旭川市が加わった。 また、道民に対しては、5人以上が参加したり、2時間を超える飲食、また、年末年始のあいさつ回りなどの自粛を要請した。