★clausewitzのひとりごと★

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堀江メール問題について

2006年03月08日 10時09分58秒 | 政治・時事の話
後出しになって申し訳ございません。時事とはいえませんが、どうぞ。


民主党の堀江メール問題も収束したみたいです。

事の発端は、民主党の永田寿康(ひさやす)議員(36歳・三回生議員)が
武部勤幹事長の二男への現金の送金を指示したメールを国会で提出したことだった。
文字通りの爆弾だった。

武部氏の狼狽する姿、小泉首相の「ん?」っていう顔が印象的でした。
国会中がガヤガヤとなり始めた瞬間でした。
僕もこのニュースを聞いたとき、随分と驚きました。
何しろ、現役の幹事長の進退(=首相の進退)に関わることですからね。

しかし、その後の出足は遅く、自民党は「メールの出所を示せ」といい、
民主党は「国政調査権の発動」を繰り返しておりました。
この時点で僕は、「メールは本物だろう」と思っておりました。
ただ、メールの送り主が表に出たくないと言っており、プライバシーを
尊重した民主党が「ならば・・」と伝家の宝刀を出したのかと思った。
それに対して、自民党は「そんなあやふやな事で国政調査権は使えない」と
いっておりましたし「名誉毀損だ」と訴える構えもしておりました。
これも、国勢調査権で口座を調べられたら他にもいろいろボロが出てくるので
メールの真贋を問うことにより、事態を回避するものだろうと思っておりました。
(メールの差出人が明らかにならないと、うやむやに出来るので)

どういう訳か、そこで議論が止まってしまいました。
追求するはずの民主党も全く攻勢に出てこない。守勢を堅持している・・・。
「は?他の証拠はどこへ消えたのだ?」って思いました。
仮にも国会(委員会)で質問するからには二つ三つの裏くらいあるだろうと思ったのです。しかし一向に出てくる気配がない。。

永田氏を入院させたのも、辞任されたら「メールは嘘」と思われても仕方ない、これ以上なにも追求できない。という意味からとりあえず入院させておけ、その間にいろいろと証拠を集める(=メール差出人の許可を取り、他の証拠集めもする)という意味だと思いました。
普通の人はそういう風に解釈するだろうと僕は思いました。

しかし、結局の所、永田氏自身が「メールは嘘」と認めてしまいました・・・。
しかも「騙されただけです」とまで言い放った。

つまりは、こういう事ですね。
以前から「爆弾発言がしたい!何かないか?」と話していた永田氏。
そこで以前から永田氏を特集記事にしていた某雑誌の編集者がメールのコピーを渡す。
永田氏はすぐに飛びつき、前原代表や野田国対委員長に相談する。
対して裏もとらず、「それが真実なら」と許可を出す。

前原氏はベテラン色を無くし、若手を側近に加え「若さ」をアピールしていた。
若くて攻撃的、それが欲しかった。そこへ永田氏が爆弾を持ってきたので願ってもないチャンスだと思ったのでしょう。躓いても事実ならいろいろと出てくるはずなのでなんとかなるだろうと思っていたのでしょう。この時点で若手にもベテラン勢には相談に行ってなかったようです。抜き打ちをしたかったのと、相談して止められる(か、他のベテランに質問をさせる)と永田氏がかわいそうだったので決行したのだと思います。

馬鹿なことをした物ですね。
国会議員が、ただ一通の「メールのコピー」に踊らされたのです。
爆弾は自爆になってしまいました。それも民主党本体を巻き込んでの。
前原議員はベテランから総スカンをくらい、若手からも無視されている。
前原氏はすでに沈没する船、とみて誰も援助したがらない。
永田氏なんて問題外でしょう。被害者ぶっても責任は免れない。
永田氏の支持団体にとっても背信行為ですね。そんな子供を担いでいたのか、と。

「きちんと裏を取る」
これが出来ないでどうして大人と言えるのでしょうか。
この件で国政に生じた時間的損失というものははかりしれませんね。

民主党はこれから質問する度に自民党から「それは本当なの?」って言われそう。
国民に対しても、選挙や国会質問の度に「ほんと?」って思われても仕方ない。
その点での前原氏、野田国対委員長、永田氏の責任は重いです。

しかし世論は「そんなたいした問題じゃない。再起すればいいんでないの?」って
風潮。おおらかなのか、初めから期待していないのか、それとも嘘なんてばれなきゃなにしたっていい、って思っているのか。
どっちにしても、こっちも終わってますね・・・。