筆の足跡

日々の出来事と趣味のお絵描きの記録です。

一色まこと「ピアノの森 16」

2009年09月08日 | 本・漫画・音楽

一色まこと「ピアノの森 16」

ようやく出ました~。一年ぶり?もっと~?
一色さんの場合「作者急病のため」の長期お休みが多い方だから、
連載続いているのか不安でしたが、ちゃんと新刊が出てくれてうれしいです。

今回は15巻に引き続き、カイのショパコン一次予選通過の様子です。
幼い頃のエピソードを交えながらの演奏シーン。
そして最後の曲24のプレデュードのラスト、D音のfff、これは感動します!
(ffはフォルテシモだけどfffはなんて読むのでしょう?)
ピアノ演奏シーンってホント大変だなあと思いますよ。
絵的にはピアノの前で弾いているだけなんですから。
どんなふうに演奏の素晴しさを表現するか、漫画家さんの腕の見せ所ですよね。
一色さんは期待を裏切らずに盛り上げてくださいます。
一次予選でこれなんだから、本戦はどんなふうに盛り上がるのか、楽しみですね~。

わたしにとって「ピアノの森」は
カイの成長物語というよりは
カイのライバルである「雨宮修平」の苦悩に満ちた青春物語なんです。

修平はいわゆるお坊ちゃまです。
有名ピアニストを父に持ち、父と同じ道を歩むことを望まれ育った何の挫折も知らない子。
そんな修平の前に現れた天才「一の瀬海」。
カイによってもたらされた初めての挫折。
修平のカイに対する嫉妬とあこがれと畏怖が痛いです。
カイとの出会い以降の修平はもうコンプレックスのかたまりで、思いっきり悩める少年です。
いつでもどこでも悩んでいます。
もうこうなると特技と言ってもいいくらい(笑)。
そこがかわいい。

カイに勝つことだけに拘る修平は、次第に精神のバランスを崩していきます。
そんな修平を救うことができるのは、カイだけだと思うんですよ。

なのに、なんですか?あのポーランド人!!
アダムスキくん、そう君です、君!
精神ぼろぼろの修平の手をとるのはカイのはずなのに~!
なんで君いつもトイレにいるの!?←修平は気分が不安定になるとトイレに逃げ込みます。
待ち伏せ?
そりゃ、君が意外といい人だってことは認めますよ。
でも修平にさわるな~~!←まだ触ってないって。
カイ~~、修平さらわれちゃうぞ~~!トイレに急げ~~!

はいはい、こんな不純な読み方をしているのはわたしくらいですよね。

えっと~、ちなみにわたし的には修平はへたれ攻めです。
阿字野×カイのCPもありかなとは思うんですが、やっぱ修平×カイでしょう。
超屈折へたれ少年の修平が攻めるからこそ意味があるんです、ふふふ~。
(どっちにしてもカイは受けですね)

最後に「ピアノの森」はBLじゃありません。
勝手に妄想してすみません。

ついでに、15巻はカイがショパコンで弾いた曲のCD付き特別バージョンでした。
もちろん買いましたよ!
だって演奏者はアシュケナージですよ!
1500円で「ピアノの森+アシュケナージのピアノCD」が買えるだなんて、
本屋さんで手に取ったとき、うれしくて叫びそうになりましたよ。
このCDを聞きながらカイの演奏シーンを読むともっと感動できます!

そういえばブレハッチ(今回(数年前)ショパコン優勝者)のコンサート行きたいと思いつつ、忘れていたな~。
「ピアノの森」を読むたびに思い出すんだけど……。←つまり年一回しか思い出さない薄情者。
いつか行きたいです。

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