警視庁の非公式な部署に属する刑事・奥村智重は、人間の細胞から作られた人型の「犬」と呼ばれる生命体・石凪信乃を与えられ、組むことに。自らが傷つけられることなどものともせず、危険の中に飛び込む信乃。「主人」である智重を恋い慕う信乃に、智重は冷たい。時には身体を繋ぎながらも、信乃は智重との距離に心を痛めているのだが…。
表紙イラストの美しさに惹かれて買ってしまった2冊です。
玄上さん、初めて読む作家さんです。
正直に言えば読みづらい。
文章の動詞がなかったり、途中でぶっちぎれて「。」だったり、
ご本人はディテールに凝ったつもりなのかもしれませんが、それがまったく功を奏していません。
文の流れを止める効果にしかなってない。
これは玄上さんの書き方なのでしょうか?
特に「しもべと犬」はこの無用な効果が無用に効いてます。
「茨姫……」のほうは、緊迫するストーリーのせいか、この表現方法はなくなっていました(よかった、よかった)。
でお話の内容はというと、主人のために命をかけてつくす「人型の生命体」は、
どうしても志水ゆきの「是」を思い出してしまいます。
だいたい、こんな精巧な人型生命体を造れるのなら、コンビなんか組む必要ないじゃん、
警察官みんなこれで代用すればいいじゃん、と読みながらぶつぶつ。
主人と犬の絡み合いでは「なんで主人の命を守るはずの犬が下半身の世話までしなきゃいけないのよ~」
とまたまたぶつぶつ。
ああ、ストーリーに集中しなくっちゃ、と思って続きを読みはじめるのですが、気がつくとぶつぶつ。
主人公たちにも感情移入できないし、なんかなあ~というお話でした。
「茨姫……」のほうがストーリーの勢いに押されて楽しめます。
で、あまりに消化不良気味だったので、
これらを買うきっかけになったイラスト描いている「竹美家らら」さんの漫画をおもわずヤフオクで落札。
「いとし、愛しと言うこころ」「On Your Mark]」「ア・プレイス・イン・ザ・サン」
挿絵から想像して、相当激しい漫画を期待していたのですが、
読んでびっくり、ほのぼの&ファンタジー系……
思わず出品者さんに「意外とおとなしい漫画ですね」と感想書いちゃいました(取り引きナビ使って)。
出品者さん「「竹美家らら」落札するなんて、しぶい人だなあと思ってました」と笑われました。
ファンタジーOKだからいいんですけどね、おもしろかったし……。
でもでも、激しいのほしかったなあ~。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます