10月28日(月)
昨年に引き続き、上板荷地区(板荷5区から9区)でイノシシ対策事業の現地作業がスタートしました。
この事業は上板荷地区の5つの自治会が実施しているもので、地元だけでは人員の確保が難しいところがあり、不足する部分を企業(今回もヤオハンさんのバックアップ(協働といいます)の手を借りて実現に至りました。
板荷地区では近年イノシシに農地などを荒らされ、せっかく植えた稲やイモなどの農作物が「全く収穫できない」「収量が減ってしまう」という事態にここ何年も悩まされていました。
そこで国庫補助(材料部分)を導入し、個人の農地という単位ではなく集落単位でワイヤーメッシュ(建築工事等で使用する鉄製の柵です)を設置し、シャットアウトしてしまおうというものです。
昨年は県道小来川文挟石那田線の北側に約5㎞設置しました。その結果、「数年ぶりにジャガイモが採れた」という喜びの声が届いています。
今年は黒川の南側に約4㎞(主に8区部分です)に渡り設置する予定です。
今回も県補助である企業等中山間モデル事業で、上田町に本社のある㈱ヤオハンフードセンターの精鋭達にお越しいただきました。
ヤオハンさんは土・日・祝日と平日の午前中は本業が忙しいため、平日の午後の時間帯に作業をお手伝いいただきました。今日は藤沢常務さん外13名に協力をいただきました。
オープニングではヤオハンの藤沢常務さん、本事業の代表である7区の齊藤自治会長、8区の上沢自治会長からご挨拶をいただきました。
これがワイヤーメッシュです。1枚はタテ1m×ヨコ2mの長方形です。4㎞分だとだいたい2,000枚程になります。設置する場合には長辺方向を横にします。
これは忍び返しを作るための曲げ機械です。単管パイプと自在クランプで作ったお手製の機械で、ワイヤーメッシュの一部を曲げてイノシシの侵入を防ぐための策です。
この日は3班に分かれて流れ作業で行いました。①積んであるワイヤーメッシュを曲げ機械まで運ぶ人、②運ばれてきたワイヤーメッシュを曲げる人、③曲げたワイヤーメッシュを移動する人の手順で行いました。
ヤオハンの皆さんのほかに5区から9区の自治会長さんをはじめとする役員の皆さん、また地元のお年寄りの協力をいただき、約2時間ほどで曲げ作業が完了しました。
曲げたワイヤーメッシュを11月6日の協働作業日に設置します。