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クリエイト速読スクールブログ
以前よりも一つひとつの文章に向き合う時間が増えた
第86期文演(24/7/13~24/9/14)アンケートです。
きょうは、公認会計士試験受験生のSさん。
2024-08-01 「読んだ文章が頭に残りやすくなった」のSさんです。
Sさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 ・公認会計士受験に合格する上で必要な読解力を向上させるため、受講した。会計士の試験勉強では1.5cmを超える太さの教科書を何冊も読む。会計数値が盛り込まれた、専門用語の多い問題文を正確に読み取る必要がある。文章が目の前をサーッと流れていくだけで頭に内容が残らない。受験のたびにこの感覚に悩まされていた私は、読解力に自信がなかった。会計士受験を目の前にして、読解力向上は必須だった。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 ・文章が目の前をサーッと流れていく。この原因が判明した。文章を読む際にどう頭を動かせばよいか、知らなかったからだ。記述力と読解力は表裏一体だ。書き手が考慮すべきことに、読み手も注意を払わなければならない。書き手によって練り上げられた文章表現や構造、過不足ない詳細な記述を、読み手はワーキングメモリ、論理的思考力、イメージ力を駆使して読み取る必要がある。クリエイトでの通常のトレーニングが読解力・記述力向上に結びついていることを実感した。
これまで文章読解の授業は何度も受けてきた一方で、記述力を養う授業を受けたことがなかった。書き手の側になって文章に向き合った方が頭に負荷がかかり、文章の細部まで目が行き届く。読解力と記述力をセットで伸ばしていきたいと考えるようになった。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 これまでに経験がないほど時間をかけて、一つひとつの文章を書いた。大学受験勉強で要約の問題を解いていた時とは大違いだった。いつも時間に追われ、その場しのぎで解答を作成。ポイントだけを羅列した文章になっていた。文章表現や構成に注意を払えるようになった自分は成長したと感じた。授業を受けるたびに発見があったためその都度書き直し、三回提出した。
A.3-2 「授業後」 自分ではこれ以上書けないところまで書いて提出したつもりだった。しかし、他の方々が書かれた質の高い要約を読んで、レベルの違いを感じた。質の高い要約は、課題文に書かれた論理関係を正確に反映している。私は課題文の大枠は理解できたものの、詳細な論理関係の整理ができていない。それが文章表現、構成に表れていた。文章のニュアンスの反映や、要約で書くべき内容の優先順位検討にも改善の余地があった。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 ・自分の意見を構成し、他の方々の意見も踏まえた上で、松田先生から解説を受ける。この双方向型の授業形式が私に合っていた。授業時間中、頭をフル回転させることができたからだ。要約課題も模範解答をすぐ見て解法を学ぶのではなく、じっくり考え、今出せる実力を出し切ることに重きが置かれていた。
文演を受けて、言葉、文章に対する興味が深まった。自分が話し、書く言葉にこだわりが生まれ、以前よりも一つひとつの文章に向き合う時間が増えた。
頭に負荷をかけ、考える。その成果を読解、記述に反映する。文演で身についたこの習慣を活かし、勉強に励んでいきたい。
Sさんは最終第7回を欠席しました。扁桃腺炎とのことでした。
ふだんは、最終回終了後のプリントは、欠席者には誤解を避けたいので送っていません。
今回、病欠の2人には意欲や態度をみて送りました。
送ったらSさんから上記アンケートが届きました。
内輪とはいえ、受講者の中で自分の不足を反省できているかどうかを受講メンバーに読まれています。宿題の要約も、どこまで精いっぱい取り組んだかが全員の中に曝されています。
真摯な人という印象は大きいです。
Sさんの初めての短答式試験は12月10日(日)。
あと1か月、体調に留意して猪突していただきたいです。 真
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