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クリエイト速読スクールブログ
なおしのお薦め本（40）『ミミズに笑われない生き方』
クリエイト速読スクール文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。
今回は、小川さんからのメールも紹介します（了解済みです。ほとんどいつも「クリエイトのブログに……
」と送ってきます
99％掲載です
）。
松田さん、こんにちは。
しばらくぶりの、本の紹介文です。
こんな本をよく作ったな、と思うようなキョーレツな本なのですが、面白かったです。中身も表紙も。ぜひ実物を見ていただきたいです。ベッドの脇に置いておいたら、夜中にうなされるかもしれません。それくらいコワイ顔です。この本を持ってレジに行くというのは、ちょっと勇気がいりますよ。
内容が、ミモフタモナイというか、万人向けではないので、クリエイトのブログに向いていないと思われたら掲載しないで構いません。
それではまた。 小川
なおしさん、こんにちは。
上の文、今回だけこのままブログの前口上に使ってよろしいですか？ 松田
帯に「人間も動物だということ、忘れていませんか？ 日本一多忙なスーパー・アニマル・ドクターがカン違い人間どもにカツを入れる、キョーレツ人生論！」とあります。
特にキョーレツなのが表紙でして、著者の顔の近影（眉毛から唇まで）がカメラ目線で迫ってきます。その目が、見開いているうえに血走っている。睨まれているようでツラかったのでカバーを外してみたのですが、本体にはさらに眉間にシワを寄せた顔写真が……。こんな仕掛けをするなんて、面白がっているとしか言いようがありません。
そして内容なのですが、過激というか下品というか、そのような要素がかなりのパーセンテージで含まれております。
キツい表現を好まない方は、この先は読まないほうがいいと思います。
よろしいでしょうか。
では、「人間は本当にエライのか？」と題された文章から引用します。
「そもそも人間も口から物を食べ、尿道から尿、肛門から大便を出し、性欲に突き動かされたオスとメスで生殖器を嵌合させ、お互いの遺伝子を合体させて次の世代をつくるわけで、基本的なところは犬や猫と全く変わりがありません。人間が動物より人間をかばおうとするのは、ライオンが人間よりライオンをかばうのと一緒で、同属だからという理由に過ぎません。
だから、人間だけが特別に選ばれたエリートな生き物だなんて思ってはいけません。
『人間は神様のコピーだから、地球上で一番偉い』等と言う人がいますね。しかしそう思っているのは自分たちだけであり、他の動物たちには全く関係がありません」
ここまで言い切るのか、と爽快感さえ感じます。私もなんとなくエライ気分で生きてきた口ですが、こう書かれているのを読むと、今までの生き方に疑問が生じてきますね。
著者のこのように言い切れる自信は、仕事の充実ぶりから来ているのかもしれません。著者は本当に忙しく仕事をしているようです。こんなふうに書かれています。
「仕事のために私の人生時間と人間の当たり前の生活は、かなりの部分が犠牲になってしまいました。開業以来、無休なのは当たり前ですが、食事は日に一度、平均五分で終えます。それも全ての業務が終了してからいただくポリシーは今も続いています。時間が無駄ですから、酒は飲みません。仕事で外国に行ったとしても観光はせず、可能な限り日帰りします」
目を丸くして読みました。特に、食事は日に一度、というところ。
こんな仕事人間の著者の一番いいたいことが、巻末に書かれています。
「人生に幸せなんかありません。この世には、苦労と苦痛しか無いのです。無い幸せを探したって、そんなの時間のムダです。苦労や苦痛をなんとか自分の力で乗り越えた時に感じる喜び、その瞬間こそが本物の幸せの意味です。頻度としては、一万回の苦痛の後に一度程度ですね。世の中、そんなに甘くありません。パラダイスなんかどこにも無くて、苦労に打ち勝ったその瞬間が幸せの正体だとすれば、毎日の生き方がおのずと決まってきませんか。自分の前にある問題を解決していく。その後もひっきりなしに襲いかかる苦難の道に、その都度正面から向き合い、自分らしく取り組んでいく。そして出た成果に満足できなければ、さらに努力と工夫を重ねていく」
いわゆる成功者である著者がこう説くと、なにやら説得力があります。希望がないように一見思えるかもしれません。でも、それは表面上だけのことで、逆に問題の数だけ希望があるとも言えるので、救いがあります。
いま袋小路に入っている人には、絶好の本ではないでしょうか。 
なおし
■小川なおしさん参考記事
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