教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
【ぼんごとエルメスの魔法】と【クリエイト体験記】
2023-02-16 「ロジカルテストとスピードボード、どちらも200回目までに制覇したい」のYさんについて。
大学5年生になりました。
以下は、Yさんの受講120回・130回目アンケートと最新スコアです。
「Yさんの受講120回目アンケート23/5/13」
【ぼんごとエルメスの魔法】
私が通う予備校と、その最寄り駅のあいだには、いつも長い長い行列がふたつある。
ひとつは文演でお馴染みのおにぎり屋さん、ぼんごの新店舗が作る列である。2023年1月18日にオープンしてから、この列が途絶えているのを一度も見たことがない。平日だろうとお構いなしで、数時間待ちだから恐ろしい。目の前に美味しいおにぎりがあるのにもかかわらず、食べられないのは悔しい。それが酸っぱい葡萄などではなく、たいそう甘い葡萄であることは、文演終わりに食べた私が一番よく知っているのだが、並ぶ覚悟がない以上、「長々と並んでご苦労なこった!」と負け惜しみを言うしかない。
もうひとつは伊勢丹の看板娘、エルメスの列である。ハイブランドの巣窟、伊勢丹の中でも、エルメスのブランド力は頭一つ抜けている。その証拠が、値札の末尾に付け足されたひとつ多いゼロと、開店前に出来上がる行列である。何とは言わないが、並ぶ人々はいかにも持ってそうであり、「いいご身分だ…」と失速したヘロヘロの嫌味を言うしかない。
人々がガードレールや建物の壁に沿って横一列に並んでいる姿は、まるで魔法にかけられているようである。おそらく、魔法使いは、お店の看板裏に潜んでいるのだろう。寒空の下に、人間を数時間並ばせるなど、魔法でも使わないかぎり不可能だ。しかし、人々を操る力の正体は、魔法などではなく、長年の企業努力の積み重ねである。直接視覚に捉えることはできない企業努力の蓄積が、時の経過と共にブランド力へと変貌し、日々絶えることのない行列となって顕現しているのだ。
はじめ、行列を見て浮かんでくるのは、食べ物の恨みだけであったが、やがて、ぼんごやエルメスが積み上げてきたこれまでの努力に、尊敬の念を抱くようになった。そして、今となっては対抗心が芽生えている。生を授かった以上、自分の名前にも、魔法を宿したい。そうはっきりと自覚した日から、カウント呼吸の最中に脳裏に浮かぶ行列の映像が、私の背筋を伸ばすようになった。
「Yさんの受講130回目アンケート23/5/13」
【クリエイト体験記】
体験レッスンを受けた日から、もうすぐ一年になる。
訓練を通じて、速読ができるようになった。読むのが遅かった苦しさは、今となってはもう忘れ去っており、もっとたくさん読みたいという欲だけが残っている。情報処理速度に対する不安もなくなった。しかし、スコアをここまで引っ張りあげてくるプロセスは、これまでのあらゆる物事と同じだった。頑張るしかなかった。この事実は、いくらか私を勇気づけてくれた。いくらでも頑張れる環境が整っている点に、クリエイトの凄みがある。
文演を通じて、言葉という道具に出会った。私は元来、ものを考えるのが苦手で、その原因を情報処理速度に見出そうとしていた。しかし、その真因は、言葉を知らないことにあった。自分が求めていたものは言葉であったということになる。言葉に親しむようになったことで、感じたことや考えたことが、身体の中で腐っていく虚しさへの対処法がわかり、気持ちが明るくなった。文章を書くようになってから、長生きしたいと思うようになった。自らを表現する術を持てずに苦しむ人は、案外多いのではないだろうか。
クリエイトでの一年を通じて、自分をより深く知ることができた。能力的にはそこそこであること(恥ずかしながら、資格試験では、入会後もすぐに結果を出すことはできなかった)。気持ちで闘わなければならない人間であること。文章が好きであること。環境に恵まれてここまでこれたこと。どれも、今自覚しないことには、目も当てられない人間になっていたと思う。
スコアの変化とは対照的に、自らが変化した実感が湧かないのは、130等分された変化を足し合わせるうちに、スタート地点を忘れているためであろう。前にも後ろにも、自分という存在は地続きである。これからの一年も、一年前よりもぜいたくな悩みを抱えて、教室の空気を吸う自分でいたい。
「Yさんの受講132回目の主なスコア23/6/6」たてサッケイド163 数字ランダム800・1,000 数字BP255-8(2分)漢数字一行一→10,800、九→9,200、六→9,200 たて一行ユニット720・900 スピードチェック35/40(41秒)・28/40(37秒)かなひろい50/56(30秒) ロジカルテストFタイプ29/30(2分40秒)・27/30(2分25秒)スピードボード8×817/22(3分)・18/22(3分)イメージ記憶6/40(30秒)12/40(20秒)倍速読書『幼児教育』8,800字/分・理解度A-「中盤の精度がだんだんと上がってきている気がします。改めて各トレーニングと倍速読書訓練のつながりを確認すべきだと感じました⑥⑦⑧」
月別受講回数は、6月10回・7月25回・8月23回・9月16回・10月13回・11月5回・12月10回・2023年1月7回・2月7回・3月8回・4月3回・5月3回・6月2回の計132回です。
Yさんからは、受講120回と今回の130回には一行の通信文もなく「【ぼんごとエルメスの魔法】」「 【クリエイト体験記】」からスタートしています。
今回のタイトルは、こちらからとさせていただきました。
Yさんがクリエイトを見つけてくれて、まだ1年経っていないというのは驚異です。
半年ほど、ハタチの頃の知己に再会した感がありました。
この1年に弟さん・妹さんをはじめ、間断なく「生徒さん候補」をご紹介いただきました(入会者だけで20人に近づきます)
これで公認会計士試験に合格してくれたら言うことないのですが、数年内には合格できる人。
試験ばかりでなく、いつまでもチャレンジャーでい続けてほしいです。 真
※クリエイト速読スクールHP
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