教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
コミュニケーション能力全体の底上げになった
第68期文演(17/9/30~12/9)アンケートからです。
きょうは、クリエイトを上手に活用しているJさんです。
システムエンジニアです。
Jさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 文演に興味を持ったきっかけはクリエイト速読スクールHPの田上雪音さんの体験記です。文演の具体的な授業内容もそのときは分かっていませんでしたが、田上さんの文章を読んで「なんだか凄そう」という印象を持ちました。
速読のトレーニングを受け、自分の処理能力が上がっていく手応えが嬉しく、これなら文演でも何か大きなものが得られるのではないかという期待感から受講しました。また、これまで言っていませんでしたが創作にも興味があり、自分の表現力の強化にも役立つのではという思いもありました。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 文章を書くにあたって、自分の中で非常に大きな意識の転換が起こりました。
いままで自分が文章を書く際は、書きたいことの漠然としたイメージ、記憶、感情をそのまま文章にしようとしていました。授業で検討した文章のなかにも同じ轍を踏んでいるものがありました。しかし、読み手は書き手ではないのでその方法では伝わらないことがわかりました。伝えるためには書きたいことの中で他人に伝えるに足る部分はどこかを考え、抜き出すことがまず必要でした。そして抜き出したものをノイズが入らないように注意して文章にする。それが伝えるための基本であることを知りました。こんなことは今まで考えもしませんでした。目の前が開けたような気分でした。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 授業で配布された宿題以前の要約は自分の考える要約と似ていたので、宿題の要約もそう外さないだろうと考えていました。しかし実際にやってみると苦戦しました。とくに後半は言わんとすることがピンと来ず、まとめるのが難しかったです。あまり重きを置いて見ていなかった前半は1回目の添削で思いもしなかった部分の修正を指摘され驚きました。
A.3-2 「授業後」 構成として自分の要約は他の人たちと比べて突出して段落が多かったです。これには自分でも驚いており、なぜこんなことになったのか、これからじっくり考えていきたいと思います。大きく外してもないが、当ててもいない感じでした。6割の完成度というところでした。ただ、そこが伸びしろであり、訓練の効果のある部分なので目標がはっきりわかったのは収穫でした。
他の方の要約をみると自分と違い、ほとんどコメントのないものがありました。これはもちろん偶然上手くいって完成度の高いものが出来たのではなく、文章の背後に隠された工夫や注意力が自分の上をいったのでした。このように差がはっきり見える形で示されたのも収穫でした。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 文演のテーマには次の2つの柱があったと思います。
①文章を書くにあたっての常識を学ぶ
②文章の軽重を見抜き、書き手の言いたいことを正確に理解する
これらの訓練は書く・読む能力だけでなく話す・聞く能力も鍛えるものだと思いました。つまり、文演は自分のコミュニケーション能力全体の底上げになったと考えています。
課題文の問題点を検討する授業では多くの発見がありました。
この授業で基本的な作法から、論理的なつながり、全体の整合性、文章の核への神経の使い方を知ることができました。また、松田さんや他の受講者の優秀な方たちの深い思考に触れ、自分が文章を書く際に想定すべき読み手の水準を具体的にイメージできるようになりました。これは今後自分が何かを発信する際に非常に参考になると思います。
他には「違和感を感じること」の重要性に気づきました。はじめの方の回の授業で課題文を読んだとき、読みづらさはありましたが具体的にどこが悪いということまではわかりませんでした。
松田さんの教授や他の受講者の方の指摘により、違和感の正体がはっきりしてきました。そこで次回の授業から課題文を読むときは自分の違和感へ注意を払いながら読むようにしました。すると徐々に何が文章を読みづらくしているか見えてくるようになりました。これは自分のコミュニケーション能力の質を変えるような大きな気づきであったと思います。
文演の授業では自分の常識を大きく揺るがすようなこともありました。詳細は伏せますが、表現方法次第で他人のなかの自分の評価は天と地ほど変わってしまう恐ろしさがあるということを知りました。
Jさんは、第7回をやむを得ない事情で欠席しています。
そのとき、「……文演クラスのここまでの授業のおかげで、文を書くことに対する感覚が劇的に変わりました。欠席しなければならないのは非常に残念で大きな損失のように感じます……」というメールをくれました。欠席は仕方ありませんが、「劇的に変わりました」には勇気をもらいました。
2017-06-20「「良くなった点に注目する」ことはトレーニングを続ける上で非常に役立っています」・2017-09-06「方法論がうまく消化できていないという感覚を解消する」が、Jさんです。
賢くクリエイトを活用してくれている生徒さんのひとりです。
「創作にも興味があ」るとのことですから、新人賞に応募して鍛えあげていってほしいです。
新年ですからおめでたいニュースです。
文演受講生ではありませんが、昨年、生徒さんから文学新人賞受賞者が出ています
2018年も、クリエイトを上手に活用する生徒さんでいっぱいになってほしいです。
本年もクリエイト速読スクールを、どうぞよろしくお願いいたします 真
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