教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
速読を始めてみると、読書スピードは上がりましたが、読解力が気になり始めました
第54期文演(11/1/29~4/23)アンケートです。
きょうは、SEのMさんです。
Mさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 速読への相乗効果の期待して、受講しました。文演受講の動機は、速読受講とほぼ同じです。
システムエンジニア(SE)という職業柄、深夜作業が多くプライベートの時間を拘束されることが多いため、限られた時間の読書を通じて、仕事以外の見識を身につけることが目的でした。
特に大きなきっかけとなったのは、1年前過労で体を壊し半年ほど静養していたときのことです。がむしゃらに続けてきた仕事から離れてみると、自分が専門以外の分野について、あまりに無知で未熟であることに気づき愕然としました。仕事だけをやってきた十数年を埋めるかのように、書籍で知識を埋めようとしましたが、あまりに読むスピードが遅く、ぜひ速読をマスターしたいと考えました。幸い、開発業務から体への負担の少ないメンテナンス業務への異動がありましたので、早速速読講座を受講しました。速読を始めてみると、読書スピードは上がりましたが、読解力が気になり始めました。そんな折、文章演習講座の案内をうけ受講を決めました。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 受講する以前は、文章に対する考え方を職業に影響されていた面がありました。
私の専門は、プログラミングによるシステム製造を主とする技術系SEです。業務上、作成する文書は要件定義書や設計書等ですが、文章を記述する際には、プログラムのイメージが既に頭の中に出来上がっており、それを日本語に置き換える感覚で文章を書きおこしていきます。その為、一般的な日本語としての文章を書くことは苦手でコミュニケーション力を要する顧客への説明は、ロジック中心の伝わりづらい文章で、自分自身でも違和感を感じる状況が続いていました。
その一方、SEといっても様々な職種があり、プロジェクトマネジメントやコンサルタント、セールス系エンジニアなど、プロジェクトメンバや顧客との調整ごとを主とする職種もあります。それらの人々は、かなり流暢に言葉を操ることができます。
がむしゃらに仕事をやっていた時分は、コンサルやプロマネがいかに流暢な言葉でシステムを語っても、プログラムの良し悪しが判断できない限り、システムの本質を真に理解できるはずがない。見かけだおしだ、という極端な考えを持っていました。今思えば、苦手で未熟な文章力について、技術だけで埋め合わせしようとしていたのに過ぎないのですが……。
受講して学んだのは、文章にもルールが存在し技術があるということ。そして、その技術を正しく使わなければ、伝えたいことの本質が歪められてしまうということ。
まだまだ読む技術も未熟ですが、文章を読むときはどのレベルまでルールが守られている文章なのかということを意識して判別するようにしています。ルールから外れている文章を読んでも、それを補完して考えその人が伝えたいことの本質は何なのかということを読み解くヒントにしたいと考えています。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 要領が分からなかったので、前章までの松田さんの要約入り文章を何度も何度も繰り返し読み、真似するように努めました。手を加えれば加えるほど改善点がみえてくる一方で手を加える前のほうが文章に勢いがあったようにも感じられどこで完成させればよいか、見極めが難しかったです。提出した後も、改善点がいくつかみつかりました。
A.3-2 「授業後」 一番残念だったことは、自分のミスで段落設定について課題の前提を勘違いしていたことでした。また、Keyとなる文章の抜けが数か所あったのですが、それは自分の要約を何度か読み直して、最後の最後でカットしてしまった部分でした。要約の文章に何度も手を加えているうちに、知らず知らず筆者の意図とは異なる自分好みの文章に変えてしまっていたことに気付かされました。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 無知な状態でスタートしたため、4回目辺りまでは、文章のルールについて、知識を吸収することにただただ必死でした。5回目辺りから、だんだんと文章を書くことへの怖さを感じ、文章に触れることが少し辛くなってきました。読む技術を知ったにもかかわらず、レベルの低い文章しか書けないというギャップを認識したためだと思います。8回目の要約評価の講義を終えると、恐怖感が消えて、文章をもっと正確に書けるようになりたいというポジティブな意識に変わっていました。
文演の申込み時は、文章を正しく読み解く技術を学んで速読に役立てたいという気持ちが主で、文章を書くところまでは敷居が高いと感じていました。しかし8回の講義が終了すると質の高い文章にたくさん触れ、文章表現をより正確で豊かなものにしたいと考えるようになっていました。
上述の通り、私は何でも技術で克服しようとする傾向があるのですが、読み書きの技術の根底にあるのは、結局のところ他の人への配慮、他の人間の想いをどれだけ汲み取れるかというもっとも基本的なことなのだと、講義を通して気付かされました。
-- 松田さん、文章演習では大変貴重な勉強をさせて頂きました。単に技術だけではないものを学びました。今後も速読講座に通いますので、引き続き、ご指導の程宜しくお願い致します。
Mさんはすでに1回、このブログに登場しています。
体験レッスンも受けずに、いきなりフルタイム80回コースに入会しています。
仕事柄、相当詳細に検討しての入会と、いまならばわかります
ただ、文演がスタートしてからは、速読はお留守になっています
「Mさんの受講23回目の主なスコア11/2/2」よこサッケイド36 数字ランダム47・38・40 かな一行55 かな横一行52 たて一行ユニット54・52 ロジカルテストBタイプ29/30(2分56秒)23/24(3分)イメージ記憶13/40(1分)27/40(1分)倍速読書『天使と悪魔』6,750字/分 理解度A「序盤の見え方に変化があった」
Mさんの直近の速読スコアです。
あと57回でどこまで持ち上げられるか、これからはそれが楽しみになります。
アンケートを拝見すると別にこちらの粗探しをするわけでもなく、かといって、言いたいことは十分に書いていますからさすがです。
せっかくの機会ですから、Mさんのようなひとばかりで埋めたいものです。 真
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なにやら凄いことが書かれていますね。特にこの文章。
《読み書きの技術の根底にあるのは、結局のところ他の人への配慮、他の人間の想いをどれだけ汲み取れるかというもっとも基本的なことなのだと、講義を通して気付かされました。》
それから毎度のことですが、A.2の14行目の《それらの人々は、かなり流暢に言葉を操るとができます。》は《それらの人々は、かなり流暢に言葉を操ることができます。》ではないでしょうか。
ではまた。
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