振り絞れ❗

自転車(ロード、MTB XCO)と里山登山について書いています。

さらばニセコ (完全版)

2018年07月11日 | 日記
Rev.A: 酔っぱらいながら書いたせいで、かなり見苦しい文章だったため、修正。そして加筆。
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<レース会場~宿泊先へ>

レース終了後、急いで しばたさんとの合流地点を目指した。

交通規制を抜け、脚パン過ぎて、攣り始めた足をかばいつつ、カックンカックンいう足をうまい具合に回して、ようやっと合流地点へ到着。



直ぐに自転車を車に積んで、宿泊先のしていたホテルへ急ぐ。

車内では、レース開始してからの、しばたさんの足取りを刑事風に尋ねてみた。

すると、昨日冗談半分で伝えていた、必殺朝食2回食い を実行していた。
沖縄で宿泊したホテルは、良いホテルだったので、朝早くからレースにいく人用に、気軽に食べれるお弁当セットを用意してくれていた。どんなに朝早くても用意してくれるという徹底ぶり。
しかし、今回のホテルはそれがなく、朝食券が無駄になってしまった。

そこで思いついたのが、レース開始して、交通規制解除後にホテルへ戻り、直ぐにご飯を食べる。その2時間後くらいの9:00にもう一回朝飯食べてみたら?と提案していたのだ。それを見事に遂行したらしく、朝食を堪能したとのこと。


その後、レース応援のために、コンビニに車を停めて、黄色い橋の下で私を応援した後、合流地点へ向かったとのこと。

そんな、色々楽しんだ しばたさんは、いつの間にか、裏道を覚えていて スムーズに宿へ向かう事ができました。


そこから、自転車の梱包を始めた。

思っていた以上にスムーズに梱包を終え、帰りの荷物を少なくするために、大会の参加賞や、前日まで着ていたジャージを自転車と共にパッキングし、ホテルフロントへ行って配送手続き。

ついでにトイレを借りて、着替えて、普段着へ。


想定よりも早く、全ての手続きを終えて、宿を後にした。

私はお腹空いていたけれど、しばたさんは朝飯を2回も食ったので、腹減らないらしい。途中、コンビニへ寄ってもらい、レース後の補給食を購入。ザンギが入った巻物と、ソーセージエッグマフィンを購入し、パクパク食った。

<新千歳空港への道>

しばたさん運転の元、一路 千歳国際空港へ


道中、窓越しに景色を眺めていたら、滞在期間中、全貌を見せなかった、羊蹄山がようやっと、姿を見せてくれた。

しばたさんは、運転に集中して見れなかったけれど、私は写真を撮るのを忘れ、その雄大な姿に見入っていた。


往路は真っ暗で分からなかった景色が、昼間通ると、色々な変化を見る事ができて、中々楽しかった。

しかし、前を走る同じレンタカーが、あまりにもゆっくり走るので、我々も北海道民の車に煽られながら、対向車線を走り抜いて行っていく地元の車を見送りつつ、ハラハラしながら景色を堪能した。

今回のL&L

・北海道は、茨城よりも車の運転が激しい(笑)


空港近くのガソリンスタンドで、満タンにしたのち、レンタカー返却場所へ

降りて荷物をまとめていると、ガソリン入れた際の領収書を見せよというので、渋々見せて、ちゃんと入れたよと伝えて、オーバーチャージ無しで、手続き終了。

お店のバスで、空港へ



<新千歳空港>

空港到着が、15:00くらい。
搭乗予定の飛行機は、17:30離陸予定だったので、時間はたっぷりある。

まず最初にお土産、と思ったが、LCCなのでまた出発時刻が変わるかもしれない。それによっては、空港での過ごし方を変更しなければならない。よって、よりインパクトの大きい方を優先することとした。これは全て、私が思いついたかのように書いているが、全てしばたさんの策です。

チェックイン端末を利用して、予約番号をインプットしたら、すんなりチケットが発行された。成田空港ではエラーメッセージ後に、チェックインカウンターへ行き手荷物の重量を量ったりしたのだが、新千歳空港は不要とのこと。すると、出発遅延情報はどこで手に入れればよいのか?と思ったら、すぐ近くにボードが置いてあって、そこに手書きで書いてあった。


恐る恐る見てみると・・・。なんと、我々が乗る予定の飛行機だけ、遅れてないではないですか!なんという事でしょう。我々の前後の成田行きの便は、最大で1時間30分も遅延予定と書かれているのに、我々の便だけ定刻通り。
なんだか申し訳ない気がしたが、なんてラッキーなんだ!と。


その後、おみやげを買いに、国際線ターミナルへ続くショップ群へと急いだ。


ほっとした影響か、あるいはレース直後の移動だからか、人混みに紛れていたら、だんだんと目が回ってきて、汗が止まらなくなってきた。レース後の移動は、やはりきつい。足がパンパンなのに歩かなくてはならないし、何より4時間以上早朝から走り続けて、シャワーを浴びずにいることで、その気持ち悪さは倍増される。早朝に入った露天風呂が懐かしかった。

それもこれも、ツアーを申し込もうとしたのが遅かったから。5月の頭に探し始めたら、宿も飛行機も予約でいっぱいで、理想としていた、レース前日の早朝移動、レース翌日帰りが全て埋まっていたのだ。ANA, JAL便には空きがあったが、茨城空港 or 成田空港を使いたかったので、そうなるとLCCしかなく、結局今回のように、レース前々日入り、レース後に帰りしか空いていなかったのだ。


そんな初動の遅延が、こんなところにも影響を及ぼすとは、良いL&Lになったと前向きに捉えた。


そそくさとお店を巡り、目的のお土産を手に入れた。あまり買いすぎると、飛行機へ持ち込むために追加料金が発生してしまう。それを防ぐため、買ったものをバックパックに押し込んで、更に買う事もできたが、そこまでして、、という気が勝り、お土産は必要最低限に留めた。



しばたさんは楽しそうにお店を巡っている脇で、私は空いているベンチを見つけて、しばしそこに座って、レース後でだるい体を休ませる事に専念した。


このベンチの周りには、アジア系の異国の方がたくさんいて、なぜだろうと思っていたら、国際線のカウンターに近いからだと気付いた。ここで時間をつぶしても、人が多いし、言葉も分からないものが飛び交って疲れるな~と思い、チェックインしようと思い立ち、しばたさんのおみやげ購入完了を見計らって、移動した。


が、保安検査入口で、某有名遊園地並の列ができていて、とても並ぶ気にはなれなかった。
遅延していた飛行機の出発時刻が近づいていたからだと分かり、保安検査入口のベンチが空いていたので、人がいなくなるまで、そこで待つことにした。


16:00くらいになって、やっと並ぶ人が少なくなったので、ならび、トントン拍子でチェックを終えて、19 Gate前で、その時を待った。


しばたさんがトイレへ旅立った直後、なんと政府専用機が新千歳空港に着陸した。
尾翼が特徴的だったので、すぐに分かった。

でっかい機体がゆっくり移動していく様は、すごかったな。威圧感があった。
その後、ごっつい車両の列が滑走を走っているのをみて、どっかの大臣かな~なんて考えていた。


中々見れない政府専用機を見れるとは、本当に今日はついているな。そう思った。


<飛行機搭乗>

そんなこともあり、待つ時間を楽しめたおかげで、すぐに搭乗開始時刻となった。
スムーズに搭乗し、今回もしばたさんと席は離れてしまったが、4列目と5列目だったので、すぐに合流できる、往路よりかは良いポジション。席は真ん中の席で、少々狭い思いをしたが、ずーっと時代小説を読んでいたので、苦ではなかった。この時代小説がなかなか面白くて、時間はあっというまに過ぎた気がした。


気づくと離陸していて、気づくと着陸態勢に入っていて、気づいたら着陸していた。
なんと、帰路も1時間30分も掛からず、北海道から成田空港へ到着。

本当に、なんて運が良いんだ。

そしてなんと、搭乗ゲートではなく、滑走路で降りて、そこからバスで移動。
初めて成田空港の滑走路に降りる事ができ、これもまた感動。本当に運が良い。
写真撮りたかったけれど、多くの乗客がバスへと急ぐなか、のんびり滑走路上で写真を撮っている余裕はなかったのが残念。


<電車移動>

成田着が、想定よりも早まったおかげで、空港からの移動にも変化が生じた。

当初、高速バスで帰ろうと思ったが、出発時刻まで1時間以上もあり、レース後の疲れた体で外のベンチで待つのは体力的にきつい。

しばたさんは、電車で帰る気満々だったので、私も電車で帰る事にした。
電車の出発時刻が近づいていたので、早歩きでゲートを通り、第3ターミナルから第2ターミナルにある駅へと急いだ。

結構距離はあったけれど、十分歩ける距離。
北海道とは違い、蒸し暑い成田空港の風に懐かしさを感じながら歩いた。

向かいからは、多くの荷物を抱えた中国人と思われる集団と何度もすれ違った。
爆買いは本当にするんだね。。。すごい荷物だ。

道を荷物でふさがれもしたが、順調に駅まで到着。

スイカをチャージして、いざ乗るぞと改札を通ったら、間違えて京急のホームへ出てしまった。
私が先導してしまったがために、しばたさんならきっと迷うことなくJRへ行っていただろう。

一旦ぴっとしてしまうと、出る事ができないので、駅員さんにリセットをお願いして、何とかJRの改札へ移動できた。

改札を通って、ホームへ向かう途中、乗るべき電車が到着してしまい、急いで階段を下ったら、何とか乗れることができた。
ほんと、ぎりぎりセーフ。でも駆け込み乗車はしてませんよ。


座席はガラガラだったので、ゆっくり座る事ができて、一安心。


成田空港→成田駅へ移動し、そこで電車を乗り換え。

すると、成田駅周辺では祭りがあったのか、思い思いに祭りを楽しみ、それっぽいぐっつをもった若者たちでごった返していた。これは座れないかな~なんて思っていたが、帰る方向が我々とは逆だったので、一安心。


我々が乗る電車は、成田駅で折り返すため、始発駅となっていたため、電車が到着後、これまた難なく座る事に成功。

車内には、成田駅に着いた事に気付かず、疲れて寝ているサラリーマン風のおじさんがいた。私は放っておいたのに、しばたさんは終点につきましたよ、と声をかけ、起こしてあげていた。

なんて優しさだ。

私にはない優しさだ。この日頃の行いが良い、しばたさんと一緒にいたおかげで、今日の数々の良い出来事があったのだと悟った瞬間でもあった。


出発まで時間もあり、ようやく落ち着けたので、おださんにレースの報告や今後の話をメールで送ったり、しばたさんと今後の活動予定について、今の思いを語ったりしていた。その後、やる事がなくなり、寝ようと思ったが、レース後はいつも覚醒してしまうため、まったく眠くならない。けれど、目が回るという。。。

仕方ないので、ぼーっと暗くなった外の景色を眺めたり、バッテリー残量が20%になったスマホで検索しながら時間を過ごした。

あっという間に電車は我孫子に到着。ここで常磐線に乗り換えた。


常磐線が遅れていた影響で、車内は混雑していたが、運よく一席空いたので、そこに私だけ座る事ができた。

特にやることないので、タヌキ寝入りする事にして、目をつぶっていたら、少し眠ってしまったようだ。

起きたときは、降りる駅の一個手前で、既に乗客は少なく、隣にしばたさんが座っていた。

次で降りますよと教えてくれて、そこから起きていたが、どうも体調がよろしくない。
より、目が回ってしまっていた。

目的駅へ到着し、改札を出て、当初の予定では、しばたさんを迎えにきたご友人の方に一緒に写真を撮ってもらう予定だったが、自分の家がある方とは逆の出口であったため、目が回る体調で移動が増えるのは避けたかったので、申し訳ないけれど、もう帰る旨を伝えて、帰路へ。


途中、スーパーへ寄って、好きなものを好きなだけ食べようと、食材をたくさん買うつもりだったけれど、油ものを手にするたび、これを食べたら体重落とすの大変だな、と考えてしまい、結局高たんぱく、低カロリー食品ばかりを購入。

レースで負けた悔しさが、こんなところにも出てしまった。


買い物を終え、静まりかえった日曜の夜の住宅街を、レースでのふがいなさ、悔しさで溢れてくる思いをやり過ごしながら、自宅へと辿りついたけれど、自宅についた瞬間、生きて返ってこれた事の喜びが込みあげてきた。

そして、出発前に妻が掛けてくれた優しい言葉を思い出した

「生きて帰ってくるか、逝ってしまうか、どっちかにしてきてね~」


私は愛されている。


そんな思いを胸に、生命保険の証書をあるべき場所にもどし、長い遠征は幕を閉じたのであった。