洗濯機のクレーム

ゴールデンウィーク中のお話です。洗濯機をお買い上げのお客様から『洗濯機を使ったところ水が漏れて大変な事になった。素人目に見ても洗濯機が悪いのではないと思うのですが、不動産屋さんが以前使っていた方は何でもなく使っていたのだから、洗濯機が悪い』と取り合ってもらえなかったという事でした。チェックしてメインテナンスして商品化しているので、洗濯機が原因で激しい漏水というのは考えられないのですが、お客様がお困りなので即、お伺いしました。

お客様のアパートのドアを開けるなり凄い悪臭。下水の臭いがそのまま上がってきているのでした。瞬間的に排水口のトラップがきいていなく、封水になっていない状態が想像できました。拝見すると排水口はあるのですが、トラップと言って水を溜め、下水や浄化槽からの悪臭を封じる部品が外れて、排水口から風とともに悪臭が室内に逆流していたのです。状況をお客様に説明すると『どうみても洗濯機の不良では無いとは思ったのですが、、、、』悪臭に関しても不動産屋さんに言ったところ『洗濯機の排水ホースで塞げば止まる』と言われたそうです。コインランドリーを利用する方で洗濯機を置かない場合はどうなのでしょうか？

私から不動産屋さんに説明してほしいと、その場で電話でお話していたのですが、やはり『前の住人は問題なく使っていたから』と、トラップの話をしてもよくわからない雰囲気でしたので、とにかく水道設備屋さんに来ていただく様にお話しました。前入居者が退室する際の立会い検査が甘かったのだと思います。恐らく前入居者が壊してしまったのか？外してはいけない部分まで持っていってしまったのか？市内でも少々離れた場所でしたし、とにかく忙しい時期の貴重な時間を無駄にしてしまいました。

画像にあるエルボウという部品は、最近のアパートでは防水パンと言われる洗濯機を置く、縁のついたプラスチックやＦＲＰ製のトレイに付属する物です。これはパンに付き物で（よく見るとパンにこの部分は持って行かないで下さいと書いてあります）、引越しの際には持ってきてはいけない場合が多いのですが、外して持ってくる方も結構いらっしゃる様です。エルボウが無いと排水口への入りが浅く、排水の勢いでホースが外れる恐れがあります。あるリサイクルショップにもこのエルボウがついたまま売っているお店もありました。ちなみに画像の物は万一の為に知り合いの水道工事屋さんからいただいた物です。