家具屋とメーカーの現況

　あまり話したくはない事ですが、家具屋はサブプライムショックの何年も前から、構造型不況に苦しんでおります。当然、家具は簡単に壊れる物でもなければ、家電や自動車の様なモデルチェンジや大幅な高機能化もございません。衣類の様な流行も薄く、他人には見えない物でもございます。先日の展示会で写真に収めてまいりましたが、興味のアル方には素晴らしい物でも、全然買わずにがまんできる物です。家具業界の惨状を具体的に申し上げれば、１０年前に県内と近県の１０店舗で組合を設立したのですが、純然たる家具屋を営んでいるのは現在４店舗しかございません。６店舗が廃業、倒産、転業しました。当然、メーカーや問屋さんも驚くほど激減しております。最近は北海道の良質の民芸家具メーカーも倒産してしましました。
　今回の展示会で、各メーカーのブースを訪れると『○○社は今どうなの？』と他の小売店の情報を聞かれる事が多く困りました。正直、私は自社に関して、新品家具はお客様にとって魅力的なアウトレット品を仕入れて、売って行く事で、当然リサイクルショップも現場で奔走しているので、家具屋の他社の事はあまり気にはしておりません。競合店の悪口を言う方もいらっしゃいましたが、どうでもイイお話です。
　そんな事より、下の画像にあるような、高品質でデザインの優れた商品も、何とか手に届く価格で販売できるように努力しなければ思いました。