さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

勝利宣言~sembra fatto in ver per me~

2020-09-11 | オペラ研究
~5から8へ~

ラ・シ・ド・レ・ミの5度圏内で
ウォームアップをしたら……

跳躍するメロディのお出ましです。

sembra fatto in ver per me
言葉は繰り返されています。
が、
ラからミまでの5度で構成されていたメロディが、
ソからソまでの8度、
つまり一気にオクターブへと、音域が広がります。




~2から4・6・3・5へ~

このメロディが出てくるまでは、2度進行が主のメロディでした。
が、急に2度進行は影を潜めます。

レからソへ、五線譜の上へと4度上行し、
ソからシへ、一気に6度も下行し、
シからレへ、3度上行し、
レからソへ、5度下行し、
最後だけ2度進行を用いてソ・ラ・ソと終止します。

象徴的に跳躍を多用したメロディです。




~構成音~

sembra fatto in ver per meの繰り返し部分は、
ソ・シ・レ・ソおよびラで構成されています。

最後のソラソは、落ち着くための音でしょう。
一拍ずつですが、Ⅰ→Ⅴ→Ⅰ、
G-Durの終止形です。


その以外のソ・シ・レ・ソは、
G-DurのⅠの和音(コードG)の構成音です。

これは、ファンファーレのように響きます。




~ファンファーレ~

ファンファーレは、昔は主管がまっすぐなままの、
ピストンのないシンプルな形のトランペットで演奏されていたので、
それ以外の音が出せなかったのかもしれません。
3和音が使われます。

競馬でお馴染みのあのファンファーレや、
軍隊でお馴染みのあのファンファーレ、
オペラ『カルメン』でも
3和音で構成されているファンファーレが出てきます。


…最近の競馬場では、もっと洗練されたファンファーレが、
著名な作曲家たちによって作曲され、演奏されています。




~勝利宣言~

sembra fatto in ver per meと繰り返す時、
G-Durの主和音で構成されているこのメロディは
ファンファーレです。

そう感じて歌った方が、素敵な演奏になります。

ファンファーレ。
スザンナの勝利宣言です。


スザンナの今までの人生を振り返って…
今日が結婚式当日であることを思って…



まさに私のために作られた!


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