さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

Nr.1の小道具~ウェディングベール

2021-04-03 | オペラ研究
スザンナは“ cappellino ”を試しています。
髪を意味するのは“ capello ”です。
スペルが違いますので注意!
“細い髪 capellino ”ではありません。

cappelloはラテン語のcappaから派生したようですね。
マントまたは合羽…日本語と同じ音!?



~ウェディングベール~

花嫁が結婚式でつけるウェディングベール、
ベール自体は古代ローマ時代からあったそうです。
当時は「頭巾」と呼ばれていたかもしれません…。


花嫁を悪魔から守るためにベールで覆ったとか、
周囲の目から守るために、ベールで隠したとか、
純潔の象徴としてベールで大切に包んだとか、
諸説あるそうですが、
これは西洋に限ったことではなく、
アジアでも、同じような理由で花嫁はベールを被りました。

ベールというより、シーツのような、
市女笠のようなものもあり…。


ウェディングベールをcappellinoと訳すのは、
いささか強引でしょうか。




~婚礼の時の帽子~

原作では、『花嫁帽子と呼ばれる帽子』と書かれているものもあります。

これは、ドイツの民族衣装について調べると
可愛いものがワンサカ出てきます。
ディアンドルがその代表です。

帽子に大きな花の飾りをつけて、
花嫁であることを示すものです。

頭よりも大きな花の飾りであったり、
ブーケそのものを帽子の上に乗せているようなものであったり…。

想像ですが、スザンナの用意しているものは、
この形が一番近いと思います。



が、現代の日本人にとっては、
“一目で花嫁とわかるもの”であるウェディングベールが
一番馴染みがあるでしょう。

大事なのは、スザンナの用意しているcappellinoは、
花嫁の象徴であると言うことです!!!

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