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orz男孩。

2008年09月20日 23時48分04秒 | 亞洲電影倶樂部
「騙子1号」「騙子2号」という2人の小学生の男の子が主人公。
1号は精神病の父と2号は青草店を経営する祖母と暮らしています。
2人は、いつもつるんでは、クラスの子を騙しています。でも、それは2人のちょっと変わった想像力に拠るものでした。
そして、罰として図書室で勉強をすることなってしまいます。

この映画は、3つのストーリーで構成されています。
1話目は、クラスメートの女の子が引っ越さなければならなくなり、2人の所にお別れを告げに来た時に、扇風機を集めて竜巻を起こして異次元に行こうとします。
以前2号がこの女の子に、「どうして、お母さんが死んじゃったのに、いつも笑顔なんだ?」と質問して、その答えをカードに書いて持ってきました。
「『覚えていてね、いつも笑顔でいてね。』ってお母さんがいつも言ってた。」

2話目は、おじさんが来て、自分の子供を母親に預けてどこかへ行ってしまいます。まだ、赤ちゃんなので、お婆ちゃんも、その子ばかりかまっているので、2号はそれに嫉妬してしまいます。そして、大変な事に・・・。

3話目は、2人は、大人によって傷付けられ、それによって1号が事件を起こし、2人は離れ離れに。

この映画を見て、子供の想像力は、すごいと思いました。扇風機で竜巻を起こして異次元に行こうとしたり、プールにある滑り台を100回滑ったら、101回目に異次元に行く事ができると本気で思っていたり。でも、私達も子供の頃、大人が聞いたら笑っちゃうような変な事も本気で信じていたし、この映画の主人公の様に試してみたりしませんでしたか?
大人になると、現実が分かってしまうから、少しずつ想像力が消えていってしまうのでしょうか?
私の大好きな絵本作家幾米「我的錯都是大人的錯」という本の中にこんな一節がありました。

大人都忘了、他們也曾經是小孩
他們的口袋裡、曾經藏有各種怪獸
他們的腦袋裡、曾經浮現奇幻的彩虹

大人はみんな忘れてしまった、彼らはかつて子供だった頃を
彼らのポケットの中に、かつて色んな種類の怪獣が隠してあったことを
彼らの頭の中に、かつて幻想的な虹が浮かんでいたことを


3話目は、とても切なかったですね。1号が事件を起こしたことで、お父さんとも分かれなければならなくて、その場面で私は、涙が止まりませんでした。お父さんは精神を病んでいたので、1号がご飯を作って食べさせたり、薬を飲ませたりしていたので、最後に、「ちゃんと薬を飲むんだよ。」と言って警察と、福祉局に保護されていきます。その場面で、鼻がツーンとなり涙がぽろり。
その後、2号が彼のお父さんを訪ね、「ハワイに居る1号のお母さんに電話をしてよぅ!」
とお願いしていると、お父さんが突然2号の手を取って自分の胸に当てて
「痛(悲しい)」
と言って泣き叫び、2号も一緒に泣き出します。
私も、大泣き!見ててほんと辛かった。

この映画、笑える場面もたくさんあったのですが、最後の方はかなりつらくて、やりきれなかったです。
の映画です!


コメント
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