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海角七號。

2008年09月29日 11時23分40秒 | 亞洲電影倶樂部
この映画、台湾南部の恒春が舞台になっていて、都会で夢破れた青年が恒春に帰ってくるところから始まります。そして、悶々とした中で郵便配達の仕事を始めますが、仕事もつまらなく、郵便物を配達せず自分の家のゴミ箱へ。
その郵便物の中に60年前別れ別れになった恋人へ宛てた手紙が入っていました・・・。

主人公の阿嘉(范逸臣)は、町のイベントでバンドを組むのですが、そのメンバーの個性が強烈でかなり笑えます。
馬拉桑(マーラーサン)というニックネームの小米酒の販売員が出てくるのですが、この俳優さん、見た目もかなりインパクトがありました。お酒の名前が「馬拉桑」で、会う人にいつも元気良く「馬拉桑!」と声をかけます。
それから、茂伯役の方は、実際は月琴奏者で国宝級の方だとか。この映画の中でとてもいい味を出してました。
バンドの中に警察官も居るのですが、その役を演じたのが原住民アーティストの民雄(ミンション)。さすが、歌が上手かったですね。
余談ですが私の好みのタイプの顔なのだ
あと、忘れてはならないのは、ヒロイン友子を演じた田中千恵さん。このバンドをまとめるのがすごく大変で、ストーリーの中でキレまくってました。
また、中孝介さんが、ストーリーのなかで、本人役と60年前の恋人(台湾人)と別れた教師役で出演しました。彼の歌声を始めて聴いたのですが、民謡のようなこぶしを利かせた独特な歌い方でした。

60年前に分かれた恋人に宛てた手紙がキーワードになっているのですが、日本が敗戦して台湾から引き上げなければならなかった当時、実際にこういうことがあったのだろうなぁと思いました。
以前台湾語の先生が、おっしゃっていましたが、戦時中日本語教育を受けた世代は、日本と台湾が自由に行き来が出来るようになったら、真っ先に当時の担任の先生に会いに行きたいというのが希望だったそうです。

それから、意外な事に台詞は、ほとんどが台湾語(もちろん字幕には國語と英語もついてます)。そして時々、國語と英語が出てくる感じでした。だから、私にとっては凄く新鮮味がありました。

この映画、台湾で大ヒットしています。興行収入もすでに2億元を超えたとか。
笑って、じんわり感動できる、評判どおり面白い映画でした。

ちょこっとエピソード
この映画の舞台となった恒春は、ロケ地めぐりの観光客で賑わっているそうです。
そして、映画の中に出てきた小米酒やバンドメンバーが付けていたトンボ球のネックレスも人気商品だとか。
それから、エキストラとしてたくさんの地元の方たちが出演しました。

コメント
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