ドラゴン危機一髪のラストで悪の頭と一騎打ちするシーンがある。私は、あの決闘での悪のボスも好きである。彼は、弱い悪人ではなく、武術を身につけている強い悪人という設定である。手下が全員やられてしまうのを見せつけられ、そしてブルース・リーの超人的な強さも知っている。たった一人になっても、彼は逃げようとせず、ブルース・リーと戦う覚悟を決める。逃げようとする弱気さは全く無い。たとえ悪人であっても、武術家としての、また男としての誇りのため。たとえどんな極悪人でも、戦わなくてはならない時には戦う、という点が好きである。
「暴力にもなかなかどうして至上の美がある。
ただ男対男であること。
彼が孤独であること。
人間の発明によるいっさいの卑劣な武器を使わぬこと。
これらの条件のもとに、この美は厳しく成立する」
(ジャック・ロンドン)
「暴力にもなかなかどうして至上の美がある。
ただ男対男であること。
彼が孤独であること。
人間の発明によるいっさいの卑劣な武器を使わぬこと。
これらの条件のもとに、この美は厳しく成立する」
(ジャック・ロンドン)