バッティングにおいて、脇を開けて構えると、明らかに長打を打てる。というより長打になる。別に力を入れなくても。構えの時、脇を開けないと、飛距離は短くなる。これは、私にとっては、もう法則である。ただ構えの時は、脇を開けていても、スイング動作に入ったら、すぐに脇は、閉まらなくてはならない。また、物事には、長短があって、脇を開けて構えると、芯に当たれば長打になるが、チップになる確率も高くなる。脇をあまり開けないで構えると、飛距離は落ちるが、まず確実にバットの芯で打てる。この匙かげん、が多少、難しい。なぜ、脇を開けて構えると、飛距離が伸びるかは、容易に説明できるのだが、今、小説を書いていて、時間がないので、書く暇がない。いずれ、書きます。
ええい。多少、書いてしまおう。バットを持った状態から、素早く力強くバットを動かすには、どうしたらいいか。(振るのではなく、バットを動かす、である)それは、バッティングの握りではなく、剣道の握りのように、手と手を離して握った方が素早く、そして力強く動かせる。しかしバッティングでは、手と手はくっつけなれればならない。その握り方で、素早く力強くバットを動かすには、脇を閉めないで、脇を開けた方が、上手く出来るからである。と言ってもよく分らないかもしれない。これは、文章で説明すると長くなる。実際にバットを持って、動作と言葉で説明すれば5分で説明できるのだが。こう書いていて今、気づいたことだが、巨人の小笠原道大選手は、構えの時、後ろの手は、バットの上の方を軽くささえていて、打つ時に手をさげていって、打つという、ちょっと変わった独特の打ち方をしているのを見たことがあるが、あれも、構えで脇を開けると長打が打てるという原理と共通しているものがあるのかもしれない。
こう書いていて、さらに気づいたことだが。小笠原道大選手は、どうして、ああいう打ち方をするのか。それは、バットを動かす時には、始めは力を抜いておいて、動かす動作を始めた瞬間に力を入れた方が、バットをより素早く、力強く、動かせるからだろう。
さらに気づいたこと。なぜ小笠原道大選手は、ああいう打ち方をするのか。の理由。バットは約800gほどある。バットの構え方だが、それは選手によって様々である。しかし、バットは横にすればするほど、バットを落とさないで、ささえるために、両手に力を入れて持たなくてはならない。後ろの手に全く力を入れないためには、バットを出来るだけ垂直に持って、前の手だけでバットを握らなくてはならない。しかしほとんどの選手は垂直ではない。だから、最初から、バットをささえるために、ある程度の力で両手でバットを握らなくてはならない。しかし小笠原道大選手のように、あらかじめ後ろの手でバットの上をささえておいて、打つ動作に入った瞬間に、後ろの手を降ろせば、慣性の法則でバットは、斜めのままでも、とどまっているから、打つ前に、後ろの手に全く力を入れずに、打つ動作に入った瞬間に力を入れるということが出来る。おそらく、そういう目的のためだろう。
ウエートを乗せるには。それは、ボールがバットに当たるインパクトの時、前足の膝がほとんど伸びて、突っ張るくらいになって、後ろ足の膝が110度くらい深く曲がり、踵が浮いて爪先だけ地面につけている、という、写真でよく見るようなバッティングの理想の形になっている、ことが必要なのである。もちろん、形だけを真似ようとして、練習しても、ダメである。やって出来ないことはないが、無理な打ち方になって、ウェートは乗らない。どうしたら後ろ足から前足への瞬時の体重移動が出来るか、ということを意識して練習しなくてはならない。フォームは、瞬時の体重移動が出来ている結果なのである。