小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

星空文庫の目次

2021-10-31 05:48:30 | 小説
星空文庫の目次

星空文庫に出している僕の小説の目次。

「1」
七夕の日の恋
ロリータ
桃太郎
少年とOL
完全なる飼育
ある歌手の一生
コンビニ人間・古倉恵子
一人よがりの少女
虫歯物語
歯科医のサディスト
「2」
男女入れ替わり物語
官能作家弟子入り奇譚
太陽の季節
M嬢の物語
理容店
佐助と春琴
老人とテニスと二人の女
下着売りの少女
不幸な妻の物語
小学校の同窓会
「3」
ドイツ少女とユダヤ男
秋田なまはげ物語
監禁物語
ボクシング小説
カルヴァンの予定説
無名作家の一生
信心深い銀行強盗
孤独な女
失楽園
沖縄バスガイド物語
「4」
マネーの虎
小人の靴屋
姉妹奴隷
義母と義妹
鬼ごっこ
催眠術
卍(まんじ)
女教師
医者と二人の女
韓国セウォル号
「5」
安謝
本音と建前
草食系男の恋愛
棋士物語
王女と道化師
ボディーボードの女
忍とボッコ
スニーカー
パソコン物語
三人の夏
「6」
地獄変
女生徒
カチカチ山
少年
シケンカントク
砂浜の足跡
小児科医(短い)
夏の思い出
春琴抄
青鬼の褌を洗う女
「7」
岡本君とサチ子
高校教師
ある複雑な家族の話
精神科クリニック
精神科医物語
イエス・キリスト物語・1話
イエス・キリスト物語・2話
イエス・キリスト物語・3話
イエス・キリスト物語・4話
イエス・キリスト物語・5話
「8」
父となりて
会社恋物語
おでん
女と三人の少年
マッサージ物語
少林拳
大磯ロングビーチ物語
杜子春
蜘蛛の糸
金色夜叉
「9」
嘆きの天使
社長と秘書
小説家・東野圭吾
吾輩は猫である
顔を変える薬
ゴキブリ星人
地獄の話
うらしま太郎・1
うらしま太郎・2
うらしま太郎・3
「10」
うらしま太郎・4
うらしま太郎・5
うらしま太郎・6
うらしま太郎・7
うらしま太郎・8
野田イクゼ
夏の一日
山椒太夫
蜜柑
本屋へ行く少年
「11」
銀河鉄道の夜
安保法案
山の中
少年と二人の女
たけくらべ
図書館
ホテル
信乃抄
再婚
愛子と鬼二
「12」
花と蛇と哲也
お鶴と亀吉
二人の悪童と京子
妻を貸す話
孤独な少年
焼きリンゴ(医師国家試験小説)
小児科医(長い)
借金した女
私の家に来る女
エコノミストの女神
「13」
指導医と研修医
愛子と純
ドコモショップ小説
武男と愛子
少年と或る女
秋子
浜辺の物語
孤独な男
僕の女神さま
小説・共謀罪
「14」
縄師
白雪姫
シェルブールの雨傘
星が落ちた話
メンズエステ店物語
川奈の保母さん
告白小説
スポーツ上達小説
日大フェアプレー物語
医者の心
「15」
日蓮宗の女の子
浦島太郎
少女との競泳
真剣士H
ネクラ
転校生
祈りの日記
織田信長
潮騒
テニス小説
「16」
中古車物語
四面楚歌
シェーン
真夏の死
初恋
老人の女神
2013日本シリーズ物語
経済小説
消費税10%増税物語
ダルビッシュの肘
「17」
池の周り一周
飯場の少女
夏をしのぶ少年
心中
小説家の憂鬱
サルでもわかるパソコン
保母
三島由紀夫
女子中学生ロリコン
高校野球物語
「18」
テレビの故障
新型コロナウイルス物語
皇位継承
ある名医
駅にて
ブレークニー弁護人
フリースクール・ごはん学校
複雑な彼
復讐の彼方に
羅生門(らしょうもん)
「19」
憲法改正
うらしま太郎と桃太郎
イエス・キリスト物語・第6話
浅野浩二の性欲自分史
浅野浩二の自分史②
小説・倉橋敦司
タコ星人
ごはん島物語
車輪の一歩
給湯器
「20」
野球小説
走れ上松
ごはん島に来る女
からかい上手のエリート税理士の佐藤さん
小説教室・ごはん学校
協力出版物語

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比例は「れいわ」と書きましょう

2021-10-31 04:15:48 | 政治
「比例は「れいわ」と書きましょう」

まあ、山本太郎代表は、絶対、当選するけど、出来るだけ、れいわ、の議員の議席を増やしたい。

石破茂が自民党を離党して、立憲民主党に入ってくれれば、いいのだが。

誰も、石破茂を批難なんかしない。

石破茂を、国会議員にしてしまった、田中角栄に義理立てしているだけ。

むしろ、石破茂は、自民党の党議拘束に従って、自分の思いと正反対のことを言ってる。

あと。

公明党が、権力欲から、自民にくっついているのが、問題。

公明党は、創価学会という、ガッシリとした、支持母体があるから困る。

自民の旗色悪し、と、見て、公明党が野党共闘に加わってくれれば、政権交代できるのだが。

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日本は一部の人達の一部の人達による一部の人達のための政治

2021-10-29 21:28:33 | 政治
「日本は一部の人達の一部の人達による一部の人達のための政治」

当然、自民党と公明党のための政治。

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日本は安倍晋三と麻生太郎の独裁国家である

2021-10-27 12:34:34 | 政治
日本は安倍晋三と麻生太郎の独裁国家である。

安倍晋三と麻生太郎のWikipediaを見てみるといい。

血縁関係は、ものすごい数の、政界、財界、とのつながり。

結婚も権力取得のための政略結婚。

これだけ、政界、財界とのつながりが、あれば、バカでも当選する。

やつらのいいようにされて、何とも思わないんだろうね。

ノンポリは。

どうせ、10月31日も、投票行かないで、どっか、出かけて遊ぶだけだろうね。

せっかくの日曜日だからね。

以前、無党派層は、選挙に来るな、と言った自民党議員がいるが、自民党の本音はそうなんだよね。

岸田は、安倍、スガ、よりは、紳士的そうに見えるからね。

選挙、行かなかったヤツは、生活が苦しいことに、不満を言う資格などない。

僕も、仕事で、かなり、他人を見ているけれど、世間の人間は、全く、社会問題、や、コロナに無関心で、驚いた。

彼らの関心は、グルメ、と、遊ぶこと、だけなんだよね。

コロナに関しても、全く関心を持っていない。

彼らの関心は、ただ、ひたすら、美味い物、と、遊ぶことだけ。

これじゃあ、日本は、いつまで経っても、良くならない。

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超保守、極右団体も安倍政権を見放していた

2021-10-24 02:04:15 | 政治
【直言極言】人の心、日本人の心を失った!安倍政権[桜R2/2/28]

チャンネル桜は、「桜」というように、「超保守、極右」である。

私は、バカバカしいので、チャンネル桜、なんて、ずっと見ていなかった。

水島聡は、森友問題、加計学園問題が起こっても、ずっと安倍政権を応援していた。

彼はいい加減な性格である。

証拠も無いのに、立憲民主党の枝野幸男を、革マル派と関係している、と言ったり、コロナウイルスを人工的に作った生物兵器などと言っている。

彼は今回の衆院選でも当然、自民党に投票する。

彼は、保守、右翼というより、天皇崇拝者なのである。

だから、安倍政権が、天皇を政治利用して、習近平を国賓で迎え、天皇と握手することには、どうしても我慢できなかったのである。

しかし、僕は、それすら、水島聡の本心かどうかと、疑っている。

さすがに、ここまで、ひどい安倍政権を認めたら、保守の人たちから、チャンネル桜は見放される、という自己保身のため、の可能性もあると思っている。

彼は、極めて、狡猾で、したたかな人間だからだ。

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政府と47都道府県知事は全員人間のクズ

2021-10-21 05:17:04 | 政治
政府と47都道府県知事は全員人間のクズ。

小池、黒岩、その他、政府と47都道府県知事は全員人間のクズ。

コロナの緊急事態宣言、まん延防止等重点措置、の検証をする必要が絶対ある。

これは、ウイルス学の問題だから、ウイルス学者が、やらなくては全く意味はない。

2020年の安倍政権の時の、最初の緊急事態宣言は、ウイルス学者によって、全く無意味だったことが完全に証明されている。

政府と47都道府県知事は、コロナウイルスについて、全く知ろうとしなかった。

1時間の、You-Tubeで、新型コロナウイルスは理解できるのに。

それすら、しなかった。

実際、政府と47都道府県知事に、コロナウイルスを、どのくらい、知っているか、テストしてみればいい。

何も知らないだろう。

てめえは、年収2000万円のゴージャスライフを送りながら、何も調べようとせず、何も知らず、それでいて、高圧的に県民に、間違ったことを命じ、数百万人を、失業させ、死なせたりした。

とても人間のやることじゃない。

だから、当然。

政府と47都道府県知事は人間のクズである。





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新型コロナウイルス小話

2021-10-20 18:57:08 | Weblog
新型コロナウイルス小話

ある料亭で、数人の男たちが話していた。
話題は、もちろん、新型コロナウイルスのことである。
もちろん、彼らは、料理を食べた後は、マスクして、酒も飲まなかった。
「コロナは、人の移動ではなく、人の行為で感染するんだよな」
「そうだ。飲食店に入ったり、酒を飲んだりすると、即、コロナ感染するような、政府のイメージ操作だが、ちゃんと、店が、アクリル板などの対策をとっていれば、感染なんかしないのにな」
「オレの店なんか、アクリル板のパーテーションで、完全な、対策をしているよ」
「オレの経営する店は、百貨店だが、どうして百貨店で、コロナ感染が起こるんだ?満員電車では、密接、密集、なのに、いい、というのは、矛盾しているよな」
「そうだな。満員電車でコロナ感染者は出ていないのにな。おかしいよな」
「飲食店は、何で、8時までの、時短営業なんだよ。夜8時から、コロナウイルスの感染力が強まる、とでもいうのかよ」
「政府も47都道府県知事全員も、全然、コロナウイルスのことを知らない。知ろうともしない。医師会が政府に圧力をかけて、人の移動、接近、を無くして、ステイホーム、リモートワーク、にしてりゃ、絶対、コロナウイルスは感染拡大しないから、そうしてるだけさ」
「自民党は医師会から莫大な政治献金を受けているからな。それに、医師会は自民党の支持母体だからな。政府も医師会の言う事を聞かなきゃならないだけさ」
彼らは、政府に対する、怒りが、つのってきた。
「酒を飲んだからって、感染するわけじゃない。酒を飲んだ後、マスクしないで、長時間、対面して、喋りつづけるから、感染するんだよな」
彼らは、だんだん、激高してきた。
「オレの店なんて、無利子、無担保、で、借りても、月の借金、1000万円だよ」
「オレの店だって、そうだ」
「それに、基礎疾患をもっていなければ、コロナに感染しても、9割、以上の人は、元通りになるからな」
「そうだ。テレビが、視聴率を上げるためだけに、こわいニュースを流しているだけさ」
彼らは、夜、遅くまで、政府の間違った、コロナ政策を批判し続けた。
・・・・・・・・・・
二週間後、彼らは、全員コロナ肺炎で死亡した。
彼らは、初めは、マスクして、酒も飲まなかったのだが、だんだん、政府に対する怒りが、激高してきて、途中から、マスクを外してしまい、酒も、飲み出したからである。
彼らの中に、一人に、新型コロナウイルスの無症候感染者がいて、他の人はみな、コロナウイルスに感染してしまったのである。
日本は、民間病院が9割で、民間病院は、クラスター(集団感染)をおそれ、患者を受け入れない。
発熱して、保健所に相談しても、受け入れてくれる病院がない。
その上、政府の方針として、コロナ感染者(疑い、も含む)は、2週間の自宅療養である。
人間は高齢になるにつれ、基礎疾患がなくても免疫力は低下していく。
彼らは、みな、高齢だった。
その上、彼らは、糖尿病、高血圧、高脂血症、などの基礎疾患を持っていたのである。

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新型コロナウイルス発生の原因

2021-10-20 17:27:13 | Weblog
新型コロナウイルス発生の原因

パソコンは、1995年に発売されたWindows95、くらいから、爆発的に日本中で普及していった。誰もが、パソコンを使うようになった。
しかし、まがりなりにも、パソコンは、パーソナル・コンピューターであり、コンピューターであるので、一般の人が、コンピューターを使いこなすのは、難しい。
それで、「サルでもわかるパソコン」というタイトルの、パソコンの使い方を、わかりやすく解説した本が出版された。
これは、ベストセラーになった。
しかし、ここに人間の失敗、奢り、たかぶり、があった。それは、サルでもわかるパソコン・・・という表現である。もちろん、これはサルを見下した表現である。サルが頭が悪いものだと決め付けている。もちろんサルでもわかる、というくらいだからサルはパソコンがわかるのである。こうしてサル社会でもパソコンが普及して、ほとんどのサルはパソコンを使えるようになった。そうなるとパソコンを使えないサルは無能だとみなされるような風潮ができあがる。そこで数少ない、落ちこぼれサルのために、パソコンに詳しいサルが、イヌでもわかるパソコンという本を書き、これがベストセラーになる。そしてイヌでもわかる、というくらいだからイヌはパソコンがわかる。そしてイヌ社会で、落ちこぼれのイヌのためにネコでもわかるパソコンがベストセラーになり、ニワトリが人間にフライドチキンにされないようインターネットで情報交換しているのは言うまでもないだろう。最近よく言われるコンピューターウイルスというのは、もう言わなくてもわかるだろう。ネコが人間のいない間、目を光らせパソコンに向かい、静かなる革命を企てているのである。
さて。
パソコンは、日進月歩で、どんどん、性能が良くなって、色々なことが出来るようになっていく。しかし、その代わり、当然、使い方も難しくなっていく。
昔のパソコンは、シンプルだったから、使い方もシンプルで簡単だった。
しかし、パソコンの性能がどんどん、進化して、色々、便利な機能が、どんどん増えていくと、色々と操作も難しくなっていく。
なので、極力、わかりやすいように、「○○でもわかるパソコン」、という本は、出版され続けた。
2019年、とうとう、「ウイルスでもわかるパソコン」という本が出版された。
もちろん、ウイルスでもわかる、というくらいだから、ウイルスは、パソコンがわかるのである。
しかし、それと、同時に、ウイルス達は怒った。
「ウイルスでもわかる、とは何だ。これは我々をバカにした表現だ。許せん。思い上がった人間を懲らしめてやれ」
こうして、怒ったウイルス達が、相談し、新型コロナウイルス、という厄介なウイルスを世界中にばら撒いた。
それは、あっという間に世界中に広まって、2020年から、世界中は、新型コロナウイルスに、悩まされることになった。
これが、新型コロナウイルス発生の原因なのである。

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投票しないと罰金を科している国もある

2021-10-18 08:20:29 | 政治

投票しないと罰金を科している国もある


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衆院選

2021-10-16 03:35:56 | 政治
今月末、10月31日に、衆院選が行われる。

僕としては、当然、野党共闘をしている野党(維新をのぞく)の候補者に入れる。

立憲民主党、の候補者でもいいし、共産党でもいいし、社民党でも、いい。

国民民主党でもいい。

れいわ新撰組、が、一番いいのだが。

問題は投票率である。

日本は、国政選挙で投票率が低い。

50%程度である。

これでは、民主主義国家ではない。

なので、どうしたら、投票率を上げられるか。

これは簡単。

人を行動させるのは、アメとムチが基本である。

なので。

投票に行かなかった人は、罰金1万円、支払う。

投票した人は、1万円もらえる。

という法律を作ればいい。

投票率は50%なので、投票した人にあげる1万円は、投票しなかった人から徴収する1万円を当てればいい。

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アスリートは中毒患者に過ぎない

2021-10-14 04:57:53 | 武道・スポーツ
「アスリートは中毒患者に過ぎない」

僕もいくつも、基本が身についているスポーツがあるからわかるのだが。

「アスリートは中毒患者に過ぎない」

のである。

基本が身についている、スポーツをしている時は、気持ちがいいのである。

脳から、βエンドルフィンが出ている人もいるだろう。

(基本が身についていないと、やってても気持ちよくはない)

しかし、この気持ちよさに、どっぷり浸かってしまうと、一生、その一つの、スポーツしか出来ない人生となる。

スポーツは、何物をも産み出さない。

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小説の視点

2021-10-14 02:47:16 | Weblog
リイタ様。
小説は、主人公と何人もの、登場人物が、出て来ますね。
この時、視点は、一人、主人公、にしなくてはなりません。
主人公が、周りを見ているのです。
だから、思い、心情、を表現していいのは、主人公、一人だけです。
視点を、「私」に固定するとします。
すると。
「私は腹が減った」
と、表現してもかまわないのです。
しかし、(私)以外の登場人物の思いは、表現できないのです。
(私)を、主人公として、(私)が視点の場合。
「彼は腹が減った」
とは表現できないのです。
それは、彼の思いの表現になってしまうからです。
彼に、関しては、彼の心は表現できず、彼の行動や発言しか、書けないのです。
なので、
「彼が腹が減った」、ということを、表現したいならば、
「彼の腹が、グーと鳴った」
という事実を書くか、
「私は、彼が腹が減っていると思った」
と、私の思い、という形で書くか、
「彼は腹が減っているような顔つきをしていた」
とか、の事実を書くのです。
ちなみに、漫画は、すべて、(神の視点)で書かれています。
登場人物の全てが、「ふきだし」、で、自分の思いを喋っていますね。
ここが、漫画と小説の違いです。
しかし。
視点の固定というのは、絶対に守らなくてはならないものではありません。
特に、たくさんの登場人物が出でくる小説の場合は、そうです。
芥川龍之介でさえ、視点の固定を破っている小説があります。
長編小説では、章ことに、主人公を変えて、主人公の視点にする、という方法もあります。
これで、わかってもらえたでしょうか?

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ブレークニー弁護人(小説)

2021-10-10 20:41:17 | 小説
ブレークニー弁護人

2022年、とうとう、北朝鮮は、アメリカに向けて、ICBM(大陸間弾道ミサイル)、を打ち込んだ。
アメリカでは、まさか、北朝鮮が、本当に、ICBMを、アメリカに打つとは、予想していなかった。
そんなことをすれば、北朝鮮が自滅するのは、明らかだからだ。
なぜ、北朝鮮が、こんな無謀なことをしたのか。
その理由は定かではない。
日本海あたりに、ミサイル発射実験をするつもりだったのだが、誤って、アメリカ大陸にまで届いてしまった、可能性がある。
一説によると、中国の秘密工作員が、北朝鮮に潜り込んで、北朝鮮からアメリカにICBMを打ち込んだ、可能性もある。
あるいは、アメリカのABM(弾道弾迎撃ミサイル)が、ICBMを打ち落とすのに失敗した可能性もある。
正確な理由はわからない。
戦争の全てが、そうであるように、本音は、他国を支配したり、植民地にしたり、独裁国家を潰すため、であっても、戦争を起こすには、大義名分がなくてはならない。
満州事変しかり。
真珠湾攻撃しかり、である。
日本の太平洋戦争の真珠湾攻撃も、当時のアメリカ大統領、フランクリン・ルーズベルトは知っていて、日本との戦争の口実のために秘密にしていたのである。
あるいは、日本でも、徳川が豊臣を滅ぼすために、方広寺の鐘に、「国家安康」、と書いたのを、家康を、呪う行為、と、難クセをつけたのと、言いがかり、をつけた、ことと、その歴史は古い。
人間とは、そういう、ずるいものである。
さて。
北朝鮮が、アメリカに、ICBMを打ち込み、それは、ニューヨーク市で、爆発し、多数の死者が出た。
アメリカは、これで戦争の口実が出来る、と、小躍りして喜んだ。
そして、北朝鮮に対して、宣戦布告した。
当然、アメリカは、北朝鮮に、ICBMのお返しをした。
それは、平壌に命中し、多数の死者が出た。
アメリカと軍事同盟を結んでいる、NATOも、北朝鮮に対して、宣戦布告した。
そして、北朝鮮に総攻撃をした。
ロシアは、戦争には加わらず、中立的な態度をとった。
韓国は、といえば。
北朝鮮は韓国には、攻撃してこなかったため、そして、朝鮮民族同士、争って血を流したくはなかったので、韓国も中立的な態度をとった。
北朝鮮に宣戦布告して、北朝鮮に攻撃すれば、当然、北朝鮮からの反撃がくる。
なので、同盟国とはいっても、あまり戦争はしたくないのである。
アメリカと、北朝鮮との戦争では、北朝鮮に勝ち目はない、と思われていたが、中国が、武器や食料、資源、エネルギー、を北朝鮮に送り、北朝鮮を支援したので、戦争は、長引いた。
しかし、やはり、アメリカ、および、アメリカの同盟国、との戦いでは、北朝鮮に勝ち目はなかった。
北朝鮮に勝ち目が無いと、見るや否や、ロシアが、北朝鮮に宣戦布告して、北朝鮮に総攻撃してきた。
さて。
一般的に、独裁国家では、国民は、独裁元首を嫌っていると思っているだろう。
それは、香港や台湾のように、一国二制度で、主権在民、民主主義のような、言論、行動の自由が認められている国の場合である。
独裁国家に生まれ、育った人間は、国家による情報統制、教育によって、そもそも、「民主主義」というものを知らないので、国家の元首が国を統治するのが当然だと思っているので、独裁元首を嫌ってはいないのである。
そのため、北朝鮮では、国民は、金正恩を尊敬し、敬愛こそすれ、嫌うことなどないのである。
そして、金正恩にしてみれば、自分を尊敬し、敬愛している国民を、愛おしいと思っているのである。
なので、北朝鮮のような、独裁国家では、元首と国民が、深い愛情の関係で結ばれているのである。
むしろ、形だけ民主主義をとっていても、政官財が癒着している日本のような国では、総理大臣や政府の人間は、国民のことなど、どうでもよく、自分たちの権力維持しか、考えていないのである。
しかし、やはり、アメリカ、および、アメリカの同盟国、との戦いでは、北朝鮮に勝ち目はなかった。
1年すると、もう北朝鮮の負けは明らかになっていた。
2023年、7月26日、ベルリン郊外の、ポツダムにおいて、アメリカ大統領、バイデン、イギリス首相、ジョンソン、ロシア大統領、プーチン、日本国総理大臣、山本太郎、によって、北朝鮮に無条件降伏を求める、ポツダム宣言が、決められた。
アメリカは、北朝鮮に、ポツダム宣言を受け入れるよう求めた。
北朝鮮の平壌では、ポツダム宣言を受け入れるか、どうかの、御前会議が開かれた。
血気さかんな軍部は、最後の一人まで、戦うことを、主張し、内閣は、ポツダム宣言を受け入れることを主張した。
最後に、金正恩総書記の、お言葉が述べられた。
「朝鮮民族の血を絶やしてはならない。私の身はどうなってもいい。この戦争を終わらせるべきである」
私はどうなってもいい、という将軍様のお言葉に、軍部も内閣も涙した。
翌日、金正恩総書記の玉音放送が北朝鮮、全土に流れた。
「朕(ちん)、深く世界の大勢と、帝国の現状とにかんがみ、非常の措置をもって、時局を収拾せんと欲し、ここに忠良なる汝臣民に告ぐ。朕は、帝国政府をして、米英日ロ四国に対し、その共同宣言を受諾する旨、通告せしめたり。そもそも帝国臣民の康寧(こうねい)をはかり、万邦共栄の楽を共にするは、皇祖皇宗の遺範にして、朕の挙々おかざるところ。先に米英二国に宣戦せるゆえんも、また実に帝国の自存と東亜の安定とを庶幾(しょき)するに、出でて他国の主権を排し、領土を侵すがごときは、もとより朕が意志にあらず。しかるに、交戦すでに四歳をけみし、朕が陸海将兵の勇戦、朕が百僚有司の励精、朕が一億衆庶の奉公、おのおの最善を尽くせるにかかわらず、戦局、かならずしも好転せず、世界の大勢、また我に利あらず。しかのみならず、敵は新たに残虐なる爆弾を使用し、しきりに無辜(むこ)を殺傷し、惨害の及ぶところ、まことに測るべからざるに至る。しかもなお交戦を継続せんか。ついにわが民族の滅亡を招来するのみならず、のべて人類の文明をも破却すべし。かくのごとくむは、朕、何をもってか、億兆の赤子を保し、皇祖皇宗の神霊に謝せんや。これ朕が帝国政府をして共同宣言に応ぜしむるに至れるゆえんなり。朕は帝国とともに、終始、東亜の開放に協力せる諸盟邦に対し、遺憾の意を表せざるをえず。帝国臣民にして、戦陣に死し、職域に殉し、非命に倒れたる者、及びその遺族に想を致せば、五内ために裂く。かつ戦傷を負い、災禍をこうむり、家業を失いたる者の厚生に至りては、朕の深く軫念(しんねん)するところなり。おもうに今後、帝国の受くべき苦難は、もとより尋常にあらず。汝臣民の衷情も、朕よくこれを知る。しかれども、朕は時運のおもむくところ、堪えがたきを堪え、忍びがたきを忍び、もって万世のために太平を開かんと欲す。朕はここに、国体を護持しえて、忠良なる汝臣民の赤誠に信倚(しんい)し、常に汝臣民と共にあり、もしそれ情の激するところ、みだりに事端をしげくし、あるいは同胞排擠(はいせい)、互いに時局を乱り、ために大道を誤り、信義を世界に失うがごときは、朕もっともこれを戒む。よろしく挙国一家、子孫、相伝え、よく神州の不滅を信じ、任重くして道遠きをおもい、総力を将来の建設に傾け、道義を篤(あつ)くし、志操を固くし、誓って国体の精華を発揚し、世界の進運におくれざらんことを期すべし。汝臣民、それよく朕が意を体せよ」
この玉音放送に北朝鮮の国民は、皆、涙した。
アメリカ軍が、北朝鮮に入って来た。
そして、北朝鮮を徹底的に、平和憲法を作り、民主主義国家にした。
金正恩、妹の金与正、および、金正恩に従っている体制派の重鎮たちは、戦犯として捕まえられた。
そして、アメリカは、北朝鮮に対し、平和に対する罪を、犯した、として、金正恩はじめ、戦争指導者たちを逮捕した。
そして、平和に対する罪、として、彼らの裁判を行うことにした。
これは、平壌で行われたので、平壌裁判と呼ばれた。
金正恩、金与正、および戦争指導者たちは、裁判を行うのなら、国際法に精通したアメリカの弁護人を求めた。
金正恩、金与正、は、裁判である以上、アメリカ人でもいいから、北朝鮮の弁護人をつけて、裁判を行って欲しい、と、バイデン大統領に訴えた。
バイデン大統領は、人道主義者なので、これを認めた。
「お兄ちゃん。私たち、どうなるのかしら?」
金与正が、兄の金正恩に不安そうに聞いた。
「どうせ、裁判の公正を装うための見せかけだろう」
金正恩が言った。
こうして、数名の、北朝鮮を弁護する、アメリカの弁護団が北朝鮮に送り込まれた。
そうして、平壌裁判が開かれた。
裁判長は、ウェッブという者だった。
金正恩、金与正は、アメリカ人の弁護団など、どうせ、裁判の公正を装うための、見せかけ、だろうと、確信していた。
ともかく平壌裁判が開かれた。
1日目。
アメリカ人弁護団たちは、やはり、北朝鮮、は、平和に対する罪がある、と妥当なことを言った。
2日目。
まず、ファーネスという弁護人が発言台に立った。
ファーネスは言った。
「真に公正な裁判を行うのならば、戦争に関係のない中立国によって行われるべきで、勝者による敗者の裁判は決して公正な裁判ではありえません」
続いて、ブレークニー弁護人が発言台に立った。
ブレークニーは、ます、「戦争は犯罪ではない」、と言った。
以下、ブレークニーは、このように述べた。
「戦争は犯罪ではありません。戦争法規があることが戦争の合法性を示す証拠です。戦争の開始、通告、戦闘の方法、終結を決める法規も、もし戦争が非合法であるならば全く無意味です。国際法は、国家利益追及の為に行う戦争をこれまでに非合法と見做したことはありません」
コホンと、ブレークニーは咳払いをし、続けて言った。
「歴史を振り返ってみても、戦争の計画、遂行が法廷において犯罪として裁かれた例はありません。我々は、この裁判で新しい法律を打ち立てようとする検察側の抱負を承知しています。しかし、そういう試みこそが新しくより高い法の実現を妨げるのではないでしょうか。“平和に対する罪”と名付けられた訴因は、故に当法廷より却下されねばなりません」
ブレークニーは、コップの水を飲んだ。
「国家の行為である戦争の個人責任を問うことは、法律的に誤りです。何故ならば、国際法は国家に対して適用されるものであって、個人に対してではありません。個人に依る戦争行為という新しい犯罪をこの法廷で裁くのは誤りです。戦争での殺人は罪になりません。それは殺人罪ではありません。戦争が合法だからです。つまり合法的な殺人なのです。たとえどんなに嫌悪すべき行為でも、犯罪としてその責任は問われてきませんでした」
ブレークニーは、もう一度、コップの水を飲んだ。
「北朝鮮によるニューヨーク市民の死が殺人罪になるならば、我々は、平壌に核ミサイルを打ち込んだ者の名を挙げることができます。それを計画した参謀長の名も承知しています。その国の元首の名前も承知しています。彼らは、殺人罪を意識していたでしょうか?してはいないでしょう。我々もそう思います。それは彼らの戦闘行為が正義で、敵の行為が不正義だからではなく、戦争自体が犯罪ではないからです。何の罪科でいかなる証拠で戦争による殺人が違法なのでしょうか。核ミサイルを平壌に打ち込んだ者がいます。それを計画し、その実行を命じ、これを黙認したものがいます。その者達が裁いているのです。彼らも殺人者ではないでしょうか」
このブレークニー弁護人の発言は、全世界に放送され、人々の心を打った。
このブレークニーの発言によって、金正恩、金与正、の死刑は行われなかった。
そして、北朝鮮は、民主主義国家となり、北朝鮮と韓国は、統一されて、一つの国となった。
ちょうど、1989年に、ドイツで、ベルリンの壁が壊され、東西ドイツが統一したのと同じようになった。
・・・・・・・・・・・
そもそも、朝鮮民族が、北と南に、分断されたのは、1950年に、勃発した朝鮮戦争が原因であり、それは、第二次世界大戦後の、全世界の中の二大大国である、米ソの冷戦の対立、によるもので、民主主義国家を是とするアメリカと、世界を社会主義(共産主義)国家にしようという、ソ連の、代理戦争によるものである。
日本も第二次世界大戦(太平洋戦争)から、復興できたのは、朝鮮戦争による特需景気による所が大きい。
日本は、翌1951年に結ばれた、日米安保条約も加わって、アメリカの朝鮮戦争に経済的に協力した。
日本の本土や、沖縄には、米軍基地があり、地理的にも、アメリカにとって日本は、極めて便利な極東軍事基地であった。
日本は、アメリカに、食料、燃料、兵器、などで、朝鮮戦争によって、36億ドルもの利益を得た。
ともかく、こうして、北朝鮮と韓国は統一され、一つの民主主義国家が出来あがった。
めでたし。めでたし。

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軍隊

2021-10-06 23:33:35 | Weblog
ある小学校である。
ある時の、ある小学校の社会科の授業の時である。
社会科の先生が、授業の合間に、
「中国やアメリカ、北朝鮮、など軍備を拡大していて困るな」
と、ボソッと、ため息まじりの独り言をつぶやいた。
「先生。どうして軍備を拡大しなければならないのですか?」
と、吉田健太という生徒が聞いた。
健太には、どうして、各国が軍隊を持たねばならないのか、わからなかったのである。
まあ、それは、小学生では、わかる生徒の方が少ないだろう。
健太は、野球が好きで、学科の勉強は、あまりよく出来なかった。
他の生徒も、健太と同じよう、に、そのことは、わかっていない顔つきだった。
「私もわかりません」
「僕もわかりません」
皆が言った。
「先生。学校でも、腕力の強い人はいます。そして、弱い、おとなしい生徒を、暴力を振るって、いじめることは、あります。しかし、そういう乱暴な人は、先生に注意されます。大人でも、パワハラしている人はいます。しかし、そういう人は、上司に注意されます。それでも、聞かない乱暴な人は、訴えられれば、負けます。だから、暴力を振るう人は、負けてしまいます。では、どうして、世界の国々は軍隊を持って、核兵器をたくさん、作ったり、軍備を増強したりするのですか?」
健太が先生に聞いた。
「そうだね。健太。君の言う通りだ。学校や社会では、暴力を振るう人間は負けてしまうね」
先生が言った。
「じゃあ、どうして、世界の国々は、軍隊を持ったり、核兵器を持ったり、軍事費にお金をかけたりしているのですか?」
健太が先生に聞いた。
「他国に戦争をする国には、食料や、エネルギー資源などの、貿易をやめてしまえば、それで解決すると、思います」
社会科に、少し詳しい、佐藤由美が言った。
「ああ。経済制裁だね。確かに、食料やエネルギー資源などが、なくなったら、戦争どころか、その国は、やっていけないね」
先生が言った。
「じゃあ、どうして、そうしないんですか?」
佐藤由美が聞いた。
「それは、一般人の暴力と、国家間の戦争の違いさ」
先生が言った。
「どういうことなんですか。よくわかりません」
佐藤由美が言った。
「どんな国でもいいから、一つの国を考えてごらん。日本でもいいし、アメリカでもいいし、中国でもいいし、北朝鮮でもいい。国家とは、どういうものか。どんな国でも、警察があるし、法律があるよね。それは、独裁国家である、中国や北朝鮮でも、そうだよね。もし、警察や法律がなかったら、それは、犯罪者だらけの国家になってしまうよね。だって、警察も法律もないのだから、犯罪者がどんな凶悪な犯罪を犯しても大手を振っていられることになってしまう。他人に対する、暴力行為だけではなく、人殺しをしても、銀行強盗をしても、警察も法律もなかったら、その国は、犯罪者だらけの国になってしまうね。それは、わかるかな?」
先生が言った。
「ええ。確かにそうですね」
健太が言った。
「中国や北朝鮮は、独裁国家と言われているけれど、ちゃんと、警察もあれば、法律もあるよね。確かに、独裁国家では、政府を批判する言論を、することを、犯罪としているね。それは、良くないことだけど、犯罪者を取り締まる、法律や警察は、独裁国家でも、民主主義国家でも、ちゃんとあるよね。そうでないと、国家の治安が滅茶苦茶になってしまうからね」
先生が言った。
「そうですね」
健太が言った。
「しかし、世界というものを考えてごらん。世界のどこかの国が、他国を侵略した時、それを、取り締まる、警察や法律というのは、あるかね?」
先生が聞いた。
「国連の安全保障理事会というのがあるじゃないですか?あれが、世界の法律なんじゃないですか」
健太が言った。
「ああ。確かに、国連の安全保障理事会というのは、あるよね。ところで、安全保障理事会の常任理事国はどこか、知っているかね?」
先生が聞いた。
「アメリカ、中国、ロシア、イギリス、フランス、ですよね」
佐藤由美が言った。
「そう。その通り」
「じゃあ、その5カ国が、多数決で法律をつくれば、いいじゃないですか?」
佐藤由美が言った。
「ところがだね。安全保障理事会では、大国一致の原則、というのがあってね。世界の法律は、5カ国の多数決で決めているんじゃないんだ。5カ国、すべての国の意見が一致しないと、法律は決められないんだ」
先生が言った。
「どうしてですか?」
「それは、ちょっと、難しいことなんだ。もっと勉強すれば、わかるようになるだろうけどね。ところで、5カ国の意見が一致して、法律が出来たとしよう。そうなれば、安全だと思うかね?」
「安全になると思います」
「そう。確かに、法律は出来るよね。しかし、その法律を破る国があったとしようね。そうしたら、どうしたらいいと思うかね?」
「5カ国は軍隊を持っていますよね。なら、5カ国の軍隊が力を合わせれば、警察の役割りになるんじゃないでしょうか?」
「そこが問題なんだ。悪い事をした国を、5カ国の軍隊が協力して、警察の役割りになるということは、まずないんだ」
「どうしてですか?」
「それぞれの国は、それぞれの国の利益を大事にしようとする。たとえ、悪い事をした国があったとしても、その国が、貿易などで、自分の国に必要な国だとすれば、その国を罰するということは、出来にくいんだ。たとえば、北朝鮮が悪いことをしたとしても、中国は北朝鮮と仲がいいから、中国は北朝鮮に軍隊を送り込む、ということはしないんだ」
先生は続けて言った。
「法律があっても、法律を守らせるためには、武力を持った、警察が必要なんだ。それは、わかるかね?」
「ええ。何となく、わかります」
「どんな立派な法律を作ったとしても、その法律を破る犯罪者が出た時には、武力を持った警察が必要なんだ。そうでなければ犯罪者を取り締まることは出来ない。犯罪者を罰することも出来ない。それは、わかるかね?」
「わかります」
「世界で一番、強い軍隊を持っている国はどこだと思うかね?」
「北朝鮮だと思います。テレビのニュースで、北朝鮮が軍事パレードをしている映像を見たことがあります。ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験も、よくニュースで見ますし」
健太が言った。
「私は中国だと思います。中国も軍事パレードをしているのをテレビで見たことがあります」
佐藤由美が言った。
「ははは。健太。確かに、北朝鮮の、ミサイル発射実験はよくニュースで、報道されるね。それは、北朝鮮がよく、ミサイル発射実験を行っているからだよ。他の国は、ミサイル発射実験を、北朝鮮のようにしないから、目立たないので、ニュースには、ならないから、報道されないだけだよ。正解を言うと、世界で一番、強い軍隊を持っているのは、アメリカ、と中国なんだ。それと、ロシア、や、インド、も強い軍隊を持っているけどね」
先生が言った。
「では、どうして北朝鮮は、何度も、ミサイル発射実験をしているのですか?」
健太が聞いた。
「それは本質的な問題だね。もし、ある国、たとえば、中国が、アメリカに、いきなり、核ミサイルを何発も打ち込んだら、どうなると思う。アメリカは怒って、仕返しに、中国に、核ミサイルを打ち込んで、アメリカと中国とで、戦争になるだろうね。それで、もし、中国が、アメリカに勝ったら、どうなると思うかね」
先生が聞いた。
「アメリカは、ヨーロッパの国々と、NATO(北大西洋条約機構)を結んでいますから、中国は、勝てないと思います」
佐藤由美が言った。
「そうだね。しかし、戦争は、やってみないと結果はわからないね。北朝鮮は、間違いなく、中国に協力して、アメリカと戦うだろうね。それに、ロシアもアメリカと仲が悪いね。しかし、これは、仮定の話だよ。中国が、アメリカ、や、中国に反抗する国に、核ミサイルを、どんどん、打ち込んで、中国が、勝ってしまって、中国が世界を支配するようになったら、どうなると思うかね?」
先生が言った。
「・・・・負けた国は、中国に経済制裁をすればいいと思います」
佐藤由美が言った。
「ははは。佐藤さん。戦争で負けた国が勝った国に経済制裁をすることなんて出来ないよ。言う事を聞かなかったら、中国の軍隊が、武力で、おどしたり、それでも聞かなかったら、さらに、核ミサイルを打ち込めば、中国の言う事を聞かなくてはならないよ。それに、中国の食料自給率は、100%だからね。経済制裁は、ほとんど意味がないんだ」
先生が言った。
「じゃあ、戦争で勝った国が世界を支配できるんですね?」
健太が言った。
「そう。残念ながら、そうなんだ。残念ながら暴力(武力)の一番、強い国が世界を支配できるんだ。だから、どこの国でも、軍隊を持っていて、出来れば、核ミサイルを持ちたいと思っているんだ。だから、どこの国でも、毎年、軍事費に、国民の税金のかなりを、投入しているんだ」
先生が言った。

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駅にて(小説)

2021-10-04 00:41:09 | 小説
駅にて

ある男が駅で電車が来るのを待っていた。
その男はカバンから小説を取り出し、電車が来るまで小説を読んでいた。
・・・・・・・・・
小説を書こうと思って、そういう内容の短い文を書いたが、それ以上、どうストーリーを作ったらいいのか、わからず、挫折してしまった人がいる。
僕なら、いくつかのパターンで小説を完成させることが出来る。
なので、僕は、二つほど、短い小説を完成させてみた。
まったく、ゼロから小説を作り出すより、こういう、何らかの条件があった方が、小説は作りやすい面がある。
しかし、こういうのは、詰め将棋、頭の体操みたいなもので、内容的には、たいした物は出来にくいようにも思う。



「1」
ある日の夕方の小田急江ノ島線の町田駅である。
一人の男が、プラットフォームの椅子に座って小説を読んでいた。
男のアパートは、湘南台なので、下りの電車が来るのを待っていた。
男は、町田にある、会社に勤めるサラリーマンである。
男は、通勤で電車に乗る時には、いつも小説を読んでいた。
電車の中では、皆、スマホで遊ぶ今時、小説を読む、というのは、めずらしい。
それほど、男は小説を読むのが好きだった。
・・・・・・・・・
その日、読んでいた小説の内容は。
極度の強迫観念症の主人公が駅で電車を待っていたが、電車は脱線して乗客は死ぬ、という可能性の存在におびえて、電車に乗れなかった。
というものだった。
自分と同じ境遇だなと、男は思った。
男にも、強迫観念症の傾向があったからだ。
自分でも、バカだと思いながらも、どうしても、ある観念にとらわれてしまうのである。
電車が来た。
そしてドアが開いた。
何人もの乗客が電車から降り、そして、何人もの人が電車に乗り込んだ。
しかし、男は、小説にのめり込んでしまっていて、小説の主人公と同じ心境になってしまっていたので、どうしても電車に乗ることが出来なかった。
「江ノ島行きの、5時30分発の快速電車は、まもなく発車します。駆け込み乗車はおやめください」
というアナウンスが流れた。
そして。
電車のドアは、閉まった。
そして、電車は男を残して発車した。
すぐに、電車は見えなくなった。
男は、自分でもバカなことをしたな、と、後悔した。
男は、オレは本当に強迫観念症なのかもしれないと思い、明日、精神科に行こうか、と思った。
しかし、勇気を出して、今度の電車には、乗ろうと男は思った。
その時だった。
駅のアナウンスが流れた。
「お客さまに、お知らせ致します。ただいま、5時30分に当駅を出ました、江ノ島行きの、快速電車は、相模大野駅の直前で脱線しました。くわしい状況はわかっておりません。なので、小田急江ノ島線は、当分、上下線ともに運行を停止いたします。江ノ島方面に行かれるお客様には、たいへんご不便をおかけいたしますことに、お詫び申し上げます。江ノ島方面に行かれるお客様には、バス、および、タクシーのチケットを発行いたしますので、駅改札口までお出で下さい」
男は立ち上がった。
男は、オレは強迫観念症なんかではないんだ、と、ほっと安心した。
男は、オレは精神科に行く必要など全くないな、と思った。



「2」
ある日の夕方の小田急江ノ島線の町田駅である。
一人の男が、プラットフォームの椅子に座って小説を読んでいた。
男のアパートは、湘南台なので、下りの電車が来るのを待っていた。
男は、町田にある、会社に勤めるサラリーマンである。
男は、通勤で電車に乗る時には、いつも小説を読んでいた。
電車の中では、皆、スマホで遊ぶ今時、小説を読む、というのは、めずらしい。
それほど、男は小説を読むのが好きだった。
・・・・・・・・・・・
小説の内容は、ある男が、いつも乗る帰りの電車で、テニスラケットを持っている、女性がいて、主人公の男も、テニスが趣味で、男は、女性に、声をかけて友達になりたい、と思っているが、断られることをおそれて、声をかけられなかったが、ある時、勇気を出して声をかけてみたら、女性は、「はい。いいですよ」と言ってくれた、という内容だった。
男は偶然の一致に驚いた。
実は、男も、帰りの通勤電車で、小説と全く同じ日々を送っていたからである。
小田急江ノ島線の、町田駅の、5時30分発の下りの電車には、いつも、テニスラケットを持った、きれいな女性が、乗っていて、一緒になることが多かったからである。
男は、その女性と親しくなりたい、と思っていたのだが、男はシャイで、とても、女に声をかけることなど、出来なかったのである。
町田駅発、午後5時30分発、下りの、小田急江ノ島線が、やって来た。
男は、読んでいた小説を閉じ、カバンの中にしまった。
電車が町田駅に停止した。
ドアが開いた。
男は電車に乗り込んだ。
すると。
案の定、テニスラケットを持った、いつもの女性が座っていた。
男は、勇気を出して、その女性の隣りに座った。
ダメで元々。
しかし、もしかすると、小説のようになってくれるかもしれない。
小説が勇気を与えてくれた。
「あ、あの・・・」
男は、勇気を出して女に声をかけてみた。
「はい。何でしょうか?」
「テニスをなさるんですか?」
「ええ」
「僕も、テニスをします」
「そうなんですか」
「あ、あの・・・」
「はい。何でしょうか?」
「・・・もし、よろしかったら、いつか、一緒にテニスしませんか?」
女はニコッと微笑んだ。
「ええ。喜んで」
「ありがとうございます」
男は嬉しかった。
男は、もしかすると、小説は、優柔不断な自分に、神が、与えてくれた親切なのかもしれない、と思った。

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