3年くらい前たったと思うが、バッティング・センターで、無考えに打っていた時。その時には。打つ球は、必ず、引っ張る方向に飛んでいた。私は、左打ちなので、ボールは、必ず、左に飛んでいた。何も、意識して、引っ張っていたわけではない。自然と、引っ張り気味のバッティングになっていたのである。その理由は、わからなかった。しかし、わかった。
バッティング・センターでは、ボールが飛び出す瞬間が、投げられる前から、わかる。
なので、振り遅れるのを、おそれるから、スイングの開始は、早くなりがちになるのだ。だから、結局、引っ張ることになってしまうのだ。
その後、3年くらい、バッティングをやらない期間があって、再開したら、カンが鈍っていて、ボールに、当たらなくなったのである。それで、ボールに当てる方法を考え、工夫しだした。
それで、やっているうちに、気づいたのだか、ボールの位置(高さ)を良く見て、バットの握りを、微妙に、調性することによって、ヘッドを動かして、ボールの位置に合わせるようにしてみたのである。すると、当たるようになってくれた。こうすると、ボールが、ほとんど全部、真正面、つまり、ピッチャー、センター方向に飛ぶのである。そして、打った後、視線が残るのである。これは、当たる瞬間を意識しているから、ボールがバットに当たる瞬間には、バットは、ピッチャーに対して、横向きになっているからである。だから、センターに飛ぶのである。
さて。これで、飛距離を出すには、どうすればいいか。
当たってくれるようになると、次は、飛距離を出したくなってくる。
それの一つの方法として。インパクトした時、もう、それ以上、振らないで、バットをギュッと握って、スイングを、止める、という方法がある。
バット(グリップ)を、ギュッと握って、スイングを止めても、スイング動作に入った時からの、バットのエネルギー(慣性モーメント)が、バットには、あるから、バットは、回転する。そして、手首が、かえるのである。つまり、フォロースルーである。
こういう、打ち方も、一つの方法である。
テニスでも、同じ原理で、ボールが当たった後、肘を止める、という方法がある。
現代テニスでは、その打ち方である。
肘を止めると、前腕が回内し、プロネーションが起こるので、自然に、ドライブ回転が、かかってくれるのである。
中級者では、強引に、ラケットをかぶせることによって、ドライブ回転をかけている人もいるが、水平にラケットを振り出し、肘を止めることによっても、ドライブ回転は、かかってくれるのである。
ただ。プロ野球選手のバッティングを見ていると。
プロは、木製バットなので、ボールは、飛びにくいし。ホームランになるほどの飛距離をだすには、この打ち方では、無理だろう。
また。子供のバッティングでは、子供は、力が無いから、この方法では、長打は出来ないだろう。