小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

縄師(小説)

2018-04-11 05:23:48 | 小説
縄師

清吉は、緊縛師である。今では、「ドS」、とか、「ドM」、とか、いう言葉が、当たり前になって、パソコンや、インターネットの普及で、アダルトビデオでも、SMものが、容易に見られるようになり、SMクラブも、無数に出来れば、SMショップで、SMグッズが、売られ、素人でも、拘束道具や、麻縄を買って、男女のセックスに於いて、女を縛ることが、当たり前になっている。人々も、SMという言葉を平気で使うようになった。しかし、それは、平成になってからのことである。
インターネットが、まだ無かった、昭和の時代には、SMという言葉は、タブーであった。人々は、SMという言葉、を口にするのは、はばかられ、また、SMという言葉、を聞くと、誰もが顔を真っ赤にした。
清吉は、昭和5年に生まれた。
昭和4年に、アメリカのウォール街の株が暴落し、世界恐慌が、起こり、各国は、ブロック経済に走り、ドイツでは、ヒトラーのナチスが台頭し、資源を持たぬ日本も、中国や、東南アジアに進出するようになって、戦争の一発初発の予兆が、世界を覆い出した。
1939年(昭和14年)、ナチスが、ポーランドに攻め込み、第二次世界大戦が始まった。
資源を持たぬ日本は、ドイツ、イタリア、と、日独伊三国同盟を結んだ。
1941年(昭和16年)、日本は、死中に活を求め、アメリカに宣戦布告し、真珠湾攻撃の奇襲をかけた。
日本は、資源を求め、東南アジアに侵略した。
はじめの頃は、良かったが、1942年(昭和17年)ミッドウェー海戦の大敗によって、日本は、一気に、負け戦に転じていった。
1944年(昭和19年)、アメリカによって、サイパン島が陥落した。
サイパン島を手に入れたことで、アメリカは、連日、B29の爆撃で、日本を攻撃した。
学童は、田舎に疎開し、清吉も、学校で集団疎開した。
昭和20年、広島に、原子爆弾が落とされ、日本は、天皇陛下の御聖断によって、ポツダム宣言を受諾し、無条件降伏した。
GHQが、日本に入ってきて、日本は、占領軍によって、徹底的な、民主主義、平和国家に改造された。
敗戦は屈辱ではあったが、価値観が180°変わり、人々は、自由と享楽を得た。
性が解放され、カストリ雑誌が、作られ、それは、飛ぶように売れた。
裸の女を、縄で縛ったSM写真集が、作られ、それは、好事家たちに、飛ぶように売れた。
清吉は、生まれつき、女を縛ることに、非常なる快感を覚える性質であったため、金欲しさに、雑誌のモデルに応募してくる、女達を縛る、「縄師」、としての、職を得て、生計を立てることが出来るようになった。
子供の頃から、空想の世界で、憧れていた、女を裸にして、縛る、という、行為。
そんなものが、まさか、職業として、成り立つはずはない、と思っていたので、趣味と実益を兼ねた、その仕事に、清吉は、激しい情欲とともに、精励した。
清吉は、子供の頃から空想の中で、思い描いていた、様々な、奇態な、格好に、裸の女を縛った。
女を裸にして、後ろ手に縛り、その縄尻を、柱に縛りつけて、女を立たせたり、さらに、その状態から、片方の膝や、足首を縛って、その縄を、高く吊りあげ、女を片足立ちの、苦しい姿勢にしたり、女を畳の上に座らせ、女に胡坐をかかせ、両足首を縛り、その縄尻を首にかけて、身動きをとれなくしたり、女を後ろ手に縛って、寝かせ、片足の足首を縛って、それを吊りあげたり、女をテーブルの上に、仰向けに寝かせ、両手首、両足首を縛って、四方に引っ張って、縄を固定したり、女を、様々な、奇態な格好に、空中に、吊るしたり、と、女を辱しめることに、無上の喜びを感じる、清吉にとって、女を辱しめる縛り方は、無限に思いついて尽きることがなかった。
しかし、女を裸にして、縛る、という、清吉の、天性の極楽の仕事にも、二つのことで、不満があった。
一つは。裸で縛られている女を撮影している写真家に対してである。
写真家は、人や、物や、景色を、撮る、写真の撮影の技術は上手い。
確かに、自分が縛った裸の女を、写真家が撮影して、その写真を見ると、興奮する。
美しいものを、写真という、永遠に保存できる、フィルムの中に、収め、それは、いつでも再現できる、ということは、この上なく、嬉しい。
しかしである。
写真家は、物象を鮮明に撮ることは、出来ても、縛られた女、の、美しさ、いやらしさ、ということを知らない。
ただ、単に、正面から撮った、縛られた裸の女の鮮明な写真に過ぎない。
もっと、周りを暗くしたり、角度を変えたり、女の表情を、変えれば、もっと、美しく、いやらしい写真が撮れるのに、と、清吉は、撮られた写真を見て、残念に思うことが、よくあった。
それで、とうとう、清吉は、独学で、写真の撮影の技術を学びだした。
美しく、いやらしい写真を撮りたい、という清吉の情熱が強かったため、半年もしないで、清吉は、自分の思い通りの写真を、撮る技術を身につけてしまった。
なにも、全ての物象を技術が身についたわけではない。
清吉が撮りたいのは、裸で縛られた女の写真だけ、だったので、そういう写真だけは、写真家に負けないくらい、上手く撮れるようになったのである。
そして、その写真は、清吉の、思い通りの、出来栄えであった。
もう一つ、清吉には、不満があった。
それは。
緊縛写真のモデルに、応募してくる女に対してである。
彼女らには、一回の撮影につき、出版社は、5万円の謝礼を出していた。
5万円では、足りない、という者には、10万円、出すことも、あった。
出版社にとっては、写真集の出版も、商売なので、経費は低く、売り上げ、を、多くしたい、という当然の意向が、あった。
出版社は、儲けのため、だけに、やっているのであって、趣味のために、やっているのではない。
SM写真集は、一部の、好事家が買うものであり、発行部数は、それほど、多くはない。
なので、発行部数の多い、大手出版社が出版するヌードモデルの女の写真集ほどには、世間には、知られないで済む。
運が良ければ、SM写真集のモデルになっても、それが、世間に知られないで済むこともある。
しかし、SM写真集のモデルに応募してくる女は、気が小さい女がほとんどで、裸にされ、奇態な格好に縛られる、自分の写真が、世の中に知られてしまうのではないか、という恥ずかしさ、と、恐怖感、を持っており、その、引き換えに、高額な金を得る目的で、恐れを持ちながら、応募してくる、女がほとんど、であった。
彼女らは、自分の、恥ずかしい姿が、出来るだけ、人に知られないように、と思っているので、背後から撮影した写真や、正面や、横向き、でも、顔をそむけたり、うつむいたりしている、写真を希望した。
猿轡で、口を塞がれた、写真の撮影のみを、要求する女も多かった。
出版社の、モデル募集の、条件でも、「猿轡で、顔がわからないようにするのでも、構いません」、と、書いて、募集していた。
しかし、猿轡をされた女は、あたかも、悪漢に捕まって、悪戯されている女を連想させたので、それは、それで、いやらしさの効果を出した。
アダルト女優などの、緊縛写真を撮ることも、あったが、彼女らは、世人に、裸を見られることを、金を得るための、仕事と、割り切っているので、何の恥じらいも無い。
それが、清吉には、面白くなかった。
女に心がこもっていなからである。
女達は、金のために、仕方なく、恥ずかしい姿を撮影されているのであって、それが、清吉には、不満だった。
彼は、SM写真集のモデルを緊縛し、カメラで撮影しているうちに、だんだん、ある激しい欲求に憑りつかれ出した。
世の中の女は、ほとんどが、ノーマルな性格である。
しかし、性的に倒錯した女も、世の中には、必ず、いるはずだ。
裸にされて、縛られることに本心から、嬉々として興奮する、被虐心を持った女も、必ず、いるはずだ。
それは、世の女の、割り合いからいったら、極めて少数だろうが、必ずいるはずだ。
顔も美しく、そして、心は、被虐心の炎が、メラメラと燃えているような、そんな女。おれは、そういう女に、巡り合えていないのだ。
(ああ。本当にマゾの性格の女に会いたい。そして、その女を、思うさま縛りたい)
それが清吉の宿願となった。

彼の年来の宿願は募っていった。
清吉は、光輝ある美女を得て、それを裸にして、様々な、奇態な格好に縛り上げる事を毎晩、夢見た。
そして、それを、写真に収め、未来永劫、永遠に、保存し、そして、その女の写真を世間の好事家に、見せつけたいと思った。
その女の素質と容貌とに就いては、いろいろの注文があった。ただに美しい顔、美しい肌とのみでは、彼は中々満足する事が出来なかった。テレビや雑誌で、日本中に名を響かせた女と云う女を調べても、彼の気分に適った味わいと調子とは容易に見つからなかった。まだ見ぬ人の姿かたちを心に描いて、三年四年は空しく憧れながらも、彼はなお其の願いを捨てずに居た。

丁度四年目の夏のとあるゆうべ、お茶の水の三省堂書店で本を買って、店内の喫茶店に入った時、彼はふと、窓際のテーブルに一人で座って、外を見ている美しい女が目に入った。聖心女子大の制服を着ているが、夏の猛暑の日なので、彼女は、サンダル履きである。彼の視線は、すぐに、彼女の真っ白な素足に向かった。その足の爪には、真っ赤な、ペディキュアが、ほどこされていた。

鋭い彼の眼には、人間の足はその顔と同じように複雑な表情を持って映った。その女の足は、彼に取っては貴き肉の宝玉であった。拇指から起って小指に終る繊細な五本の指の整い方、絵の島の海辺で獲れるうすべに色の貝にも劣らぬ爪の色合い、珠のような踵のまる味、清洌な岩間の水が絶えず足下を洗うかと疑われる皮膚の潤沢。

この足こそは、彼が永年、求めていた足であった。この足を持つ女こそは、彼が永年たずねあぐんだ、女の中の女であろうと思われた。清吉は躍りたつ胸をおさえて、其の人の顔に視線を向けて、一瞬、チラッと、その美しい顔を見た。しかし、彼が、喫茶店のテーブルに着くと、すぐに彼女は、すぐにレジを持って、席を立ち上がった。彼女は、わきに置いてある、買ったばかりであろう商品の袋に気が付かなくて、それを、そこに残したまま、喫茶店を出た。清吉は、「何になさいますか?」と、注文を聞きに来た、ウェイトレスに、「やはり、今日はいい」、と言って、彼女の、置き忘れた、袋を持って、喫茶店を出て、急いで、彼女を追ったが、もう其の影は見えなかった。袋の中には、買ったばかりの、ルイ・ヴィトンの赤い小さなカバンが入っていた。その領収書の値段には、6万円、と書かれてあった。

清吉の憧れごこちが、激しき恋に変って其の年も暮れ、五年目の夏の日差しの暑い或る日の昼であった。彼は田園調布の自宅で、房楊枝をくわえながら、錆竹の濡れ縁に萬年青の鉢を眺めて居たが、腹が減ってきたので、ピザハットに、電話をかけて、パンチェッタのピザを注文した。しばしして、庭の裏木戸を訪うけはいがして、袖垣のかげから、ついぞ見馴れぬ小娘が這入って来た。
それは清吉が馴染のピザハットから寄こされた使の者であった。
「こんにちは。ご注文の、パンチェッタのピザを持ってまいりました・・・」
と、娘はピザの入った箱を清吉に差し出した。
清吉は、ピザの入った箱と、娘の顔を、しばし、交互に見ていたが、清吉は、馴染みの、ピザハットの店員は、みな、知っていた。しかし、その娘は、見たことがなかった。
「おれは、ピザハットの店員は、みな、知っている。しかし、お前を見るのは、初めてだ。どうも見覚えのない顔だと思ったが、お前は、最近、あの店で、働くようになったのか」
女は、「はい。そうです」、と、小さな声で答えた。
清吉は、しげしげと娘の姿を見守った。
年頃は漸う二十くらいかと思われたが、その娘の顔は、不思議にも長い月日を色里に暮らして、幾十人の男の魂を弄んだ年増のように物凄く整って居た。それは国中の罪と財との流れ込む都の中で、何十年の昔から生き代り死に代ったみめ麗しい多くの男女の、夢の数々から生れ出づべき器量であった。
「お前は去年の夏、神田の三省堂書店の中の喫茶店に入ったことがあるかな?」
こう訊ねながら、清吉は娘を縁へかけさせて、サンダル履きの、巧緻な素足を仔細に眺めた。
「ええ、あの時分、一度、カバンを買いに、神田に行ったことがあります」
と、娘は奇妙な質問に笑って答えた。
「その時、喫茶店を出る時、買ったカバンを、置き忘れてしまったのではないかな?」
清吉が聞いた。
「ええ。そうなんです。でも、よく、そんなことを、知っていますね?」
娘は、首を傾げて、清吉を見た。
「それは、これなんじゃないかな?」
と、清吉は、押入れから、ルイ・ヴィトンの赤い小さなカバンを、取り出して、娘の前に置いた。
「ああ。確かに、それです。喫茶店で、買ったばかりの、本を読んでいるうちに、夢中になって、買ったばかりのカバンのことは、すっかり忘れていました。お茶の水駅に着いた時、それに気づいて、急いで、喫茶店にもどって、店員に聞いてみましたが、喫茶店の中には、もう、ありませんでした」
「それは、私が、すぐに、お前に、渡してやろうと、袋を持って、喫茶店を出て、お前を追ったのだが、見失ってしまったのだ。だから、これは、お前の物だ。受け取りなさい」
そう言って、清吉は、ルイ・ヴィトンの赤い小さなカバンを、娘の方に、押しやった。
「どうも有難うございます」
娘は、小さな声で、礼を言って、カバンを受けとった。
「ところで、おれは、田村清吉という。お前の名前は何だ?」
清吉が聞いた。
「佐藤京子と申します」
と、女は、か細い声で返事した。
どうも有難うございます、と、言って、清吉は、帰ろうとする娘の手を取って、引きとどめた。
「丁度一年間、己はお前を待って居た。顔をはっきり見るのは始めてだが、お前の足にはおぼえがある。―――お前に見せてやりたいものがあるから、上ってゆっくり遊んで行くがいい」
そう言って、清吉は、机の上から、B4の、画集をとって、娘の前に繰り展ひろげた。
それは、小妻要の、緊縛絵画だった。
小妻要は、緊縛絵画の第一人者である。
裸の女が、後ろ手に、縛られて、様々な奇態な格好に縛られている。
眉を寄せ、喘ぎ苦しむ、絵画の中の女の、声が聞こえてくるか、と思うほど、鮮やかに、そして、美しく、描かれていた。
それは、美しい女を、最悪の羞恥の世界に、突き落とした絵画だった。
薄暗い部屋で、柱を背に、後ろ手に縛られて、一人、さびしそうにしている女。
後ろ手に縛られて、豊満な乳房の、上下を、乳房を挟み込むように、縛られ、乳房が、縄の間から、絞り出され、くびれた腰には、ベルトのように、縄が巻かれ、その縄には、女の股間に、意地悪く、食い込む、股間縄が、きつく締められて、女の股間に、深く、食い込んでいる。
女を立ったままで、後ろ手に縛り、その縄尻を天井の梁に吊るして、その両足首は、縄で、縛られて、その縄は、左右に強く引っ張られ、そのため、女の恥ずかしい所が、顕わになって、恥ずかしさに、苦悶している姿。
後ろ手に縛られて、四つん這いになって、尻を高く上げて、尻の割れ目が、否応なく、開いてしまっている姿。
そんな、様々な、女の恥ずかしい、姿が、あたかも写真かと見間違えるほど、写実的に、ありありと、描かれていた。
娘は暫くこの奇怪な絵の面を見入って居たが、知らず識らず其の瞳は輝き其の唇は顫えた。怪しくも其の顔はだんだんと絵の女の顔に似通にかよって来た。娘は其処に隠れたる真の「己」を見出した。
「この絵にはお前の心が映って居るぞ」
こう云って、清吉は快こころよげに笑いながら、娘の顔をのぞき込んだ。
「どうしてこんな恐ろしいものを、私にお見せなさるのです」
と、娘は青褪めた額ひたいを擡たげて云った。
「この絵の女はお前なのだ。この女の血がお前の体に交って居る筈だ」
と、彼は更に他の一冊の写真集を展げた。
それは、SM女優の第一人者の名を欲しいままにした、谷ナオミの、緊縛写真集であった。丸裸にされて、後ろ手に縛られて、両足首を縄で縛られて、両足を、大きく開かされて、苦悩に満ちた、やり場のない、苦悩、困惑の表情を、虚空に向けている姿。
畳の上に、後ろ手に縛られて、両方の足首は、縄で、縛られて、その縄は、左右に、強く引っ張られているが、女の秘所には、ことさら、数本のバナナが、置かれ、女の秘部は、かろうじて見えない。
だが、それは、男の、見たいが、見れない欲望を、ことさら、かきたてる演出だった。
それを見せられた娘は、われとわが心の底に潜んで居た何物かを、探りあてたる心地であった。
「これはお前の未来を絵に現わしたのだ」
こう云って、清吉は娘の顔と寸分すんぶん違わぬ畫面の女を指さした。
「後生だから、早く其の絵をしまって下さい」
と、娘は誘惑を避けるが如く、畫面に背いて畳の上へ突俯したが、やがて再び唇をわななかした。
「清吉さん。白状します。私はお前さんのお察し通り、其の絵の女のような性分を持って居ますのさ。―――だからもう堪忍して、其れを引っ込めてお呉んなさい」
「そんな卑怯なことを云わずと、もっとよく此の絵を見るがいい。それを恐ろしがるのも、まあ今のうちだろうよ」
こう云った清吉の顔には、意地の悪い笑いが漂って居た。
然し娘の頭は容易に上らなかった。ブラウスの袖に顔を蔽うていつまでも突俯したまま、
「清吉さん。どうか私を帰しておくれ。お前さんの側に居るのは恐ろしいから」
と、幾度か繰り返した。
「まあ待ちなさい。己がお前を立派な器量の女にしてやるから」
と云いながら、清吉は何気なく娘の側に近寄った。
彼は、押入れから、幾本もの、麻縄を取り出して、娘の前に置いた。
そして、畳の上に、俯いている女の、手をとって、背中に回し、両手首をかさね合せた。
「あっ。何をなさるんですか?」
女は、か細い声を出した。
「ふふふ。おとなしくしておれ。痛くはない。ただの遊びだ」
清吉は、女を安心させようと、そんなことを言った。
女は、清吉の所作に抵抗する様子も見せず、黙って、清吉の、されるがままに、身を任せていた。
清吉は、京子の両手首を、縄で、カッチリと縛り上げた。
薄いブラウスに、スカートを履いた状態で、後ろ手に縛られた姿は、あたかも、悪漢に捕らわれた、か弱い、女の人質の図だった。
後ろ手に縛られて、自由を失った京子は、顔を火照らせて、俯きかげんに、横座りして、じっとしている。
しかし、その体は、少し震えていた。
日はうららかに川面を射て、八畳の座敷は燃えるように照った。水面から反射する光線が、無心に眠る娘の顔や、障子の紙に金色の波紋を描いてふるえて居た。
後ろ手に縛られた女は、暫くは唯うっとりとしてすわって居るばかりであった。彼は今始めて女の妙相をしみじみ味わう事が出来た。その動かぬ顔に相対して、十年百年この一室に静坐するとも、なお飽くことを知るまいと思われた。
やがて彼は、娘の後ろ手に縛られた縄を解いた。
自由になった女に、清吉は、
「今度は、服を脱がせて、裸にして、お前を、この絵のように、縛ってやろう。嫌か?」
と、聞いた。女は、か細い声で、
「いえ。お願いします」
と、顔を火照らせて、答えた。
清吉は、ニヤリと、笑い、
「では、自分で、服を脱ぎんしゃい」
と、女の耳にささやいた。
そして、後ろ手に縛った縄を、いったん、解いた。
女は、清吉に言われた通り、着ていたブラウスのホックを、一つ一つ、外していった。
ふくよかな乳房をおさめた白いブラジャーが顕になった。
そして京子は、立ち上がってスカートも脱いだ。
そして、大きな尻を収めている、白いパンティーも、降ろして、足から抜きとった。
これで、女は、覆う物何一つない丸裸になった。
しかし、心の中に残っている羞恥心から、両手で、顕わになった大きな乳房を覆った。
それは、ちょうど大きな二つの白桃を、落とさないよう大切に胸の前で抱えている乙女の姿だった。
清吉は京子の背中に廻って、両手をグイと捻り上げた。
「ああっ」
思わず京子は声を洩らした。
清吉は京子の引き締まった手首を重ね合わせると、麻縄でカッチリと手首を縛り上げた。
そして、その縄尻を胸の前に持っていき、乳房を挟むように、乳首の上下に一巻きずつ廻して胸を縛ってから、手首の縄に結びつけた。
清吉は、京子の正面に、等身大の姿見の鏡を立てた。
京子が、そっと、それを見ると、そこには、一糸纏わぬ丸裸で後ろ手に縛られ、大きな乳房を挟まれるように縛られている自分の姿が写っていた。
縛りの基本の形である。
二の腕に縄が食い込んで、腕がへこむほどきつく縛られて、乳房は、その上下の縄の間から苦しげに、搾り出されているかのようである。
胸の下の方の縄は、大きな乳房の下垂によって隠されてしまっている。
もう、こう縛られてしまっては、自分では、どうすることも出来ない。
清吉に何をされようとも。
清吉は京子の前にSM写真集を開いて、パラパラとページを開いて見せた。
様々な格好に縛られた裸の女の写真が次々と出てきた。
「ふふ。どんな風に縛られたいかの?」
清吉は、嬉しそうに縄尻を持ちながら、京子に聞いた。
「も、もう、好きにして」
京子の頭は激しい興奮と、蕩けるような官能で真空になっていた。
「ふふふ。わかったわ。それじゃあ、あんたに辱めの極地の快感を味あわせてやるけん」
清吉は、カメラを持って、立ち上がり、遠くから、近くから、京子の緊縛姿を、パシャパシャ、と、撮った。
「ふふ。あんたを、様々な格好に縛って、それを写真に撮って、あんたの緊縛写真集を、作ってやるわ。いいかの?」
清吉が聞いた。
「お願いします。私の、恥ずかしい姿を、うんと写真に撮って下さい」
京子は、あられもないことを堂々と言った。
「よしよし」
そう言って清吉は満足げに笑った。
「さあ。鏡を見てみんしゃい」
清吉に言われて京子は、そっと前にある鏡を見た。
そこには、丸裸で、後ろ手に縛られ、乳房を挟むように胸の上下に、縄をかけられている、みじめな自分の姿が其処にあった。
まさに写真集のみじめな姿の女に自分もなったんだ、という実感が京子に起こった。
恥ずかしさから、思わず、手で胸と秘部を隠そうと、ピクリと、手が動いたが、手首と胸の縛めは、それを意地悪く阻止した。
もう自分は手を使えないんだ、という事があらためて実感された。
胸はもう隠しようがない。
しかし、つつましい女の恥じらいの気持ちが、何とかアソコは隠そうと働いて、京子は太腿をピッチリ閉じ合わせた。
そして、実際、そうする事で、何とかアソコは隠された。
「ふふ。どうじゃの。今の気持ちは」
ニヤニヤ笑いながら京子を見ていた清吉が声をかけた。
「は、恥ずかしいわ」
京子は太腿をピッチリ閉じ合わせて言った。
「ふふ。恥ずかしいだけかの?」
「は、恥ずかしいけど何だか気持ちがいいわ」
「ふふ。そうじゃろ。その恥ずかしさが気持ちよさになるんじゃ。さあ、立ってみんしゃれ」
清吉に言われて、京子はヨロヨロと立ち上がった。
「さあ、鏡をしっかり見てみんしゃれ」
清吉に言われて京子はそっと鏡を見てみた。
後ろ手に縛られた丸裸の自分の立ち姿が見えた。
アソコの部分が丸見えである。京子は、
「あっ」
と叫んで、咄嗟に膝を寄り合わせた。そうする事によって恥ずかしい部分はかろうじて隠すことが出来た。
「ふふ。いい格好じゃな。しかし、尻は丸見えじゃよ」
清吉は京子の後ろから声をかけた。
ピクンと京子の尻が震えた。前は隠せても尻は隠せない。
鏡から清吉は、京子の前も見ているため、京子は、膝を寄り合わせて前も隠さなくてはならない。もう、どうしようもない状態である。足がプルプル震え出した。
「ふふ。どんな気分じゃね」
「は、恥ずかしいわ」
「こうやって裸にされて縛られた事はあるかの」
「な、ないわ。生まれて初めてだわ」
「ふふ。それじゃあ、恥ずかしかろう。では恥ずかしい所が見えんよう隠してやろう」
そう言って清吉は麻縄を持って、裸で立っている京子の傍らに行った。
「ふふ。縛ることによって、恥ずかしい所を隠すことが出来るんじゃよ」
清吉はホクホクした口調で言って京子を見上げた。京子は真っ赤になって足をモジモジさせた。
清吉に、心まで見られてしまった事がどうしようもなく恥ずかしかった。
「ふふ。わしが股縄をカッチリと縛ってやろう」
京子は真っ赤になった。
清吉はホクホクした顔つきで、京子を縛り出した。
清吉は京子の背中に廻って、縄を、京子の腰のくびれに巻きつけて、尻の上でキュッと結び合わせた。
そして、その縄の残りを京子の尻の割れ目に入れて股の間をくぐらせ、体の前に出した。
「ほれ。アソコが見えんよう、しっかりと食い込ませるけん。足を開きんしゃい」
清吉に言われて京子は、顔を真っ赤にしながら、閉じていた足を少し開いた。
清吉は、ニヤリと笑って、京子の尻の割れ目を開き、その間に縄をしっかり食い込ませた。
清吉は、京子の前に回って、その縄を体の前に出し、グイと縄を引き絞って、ヘソの所の腰に巻いてある腰縄にカッチリと結びつけた。
これで完全な股縄が出来上がった。
女の股間の割れ目にカッチリ食い込む縦縄のため、アソコは隠されて見えない。
股縄が女の敏感な所に食い込んで、京子を辛い刺激で責めた。
京子は、「ああっ」、と、切ない喘ぎ声を出した。
「さあ。後ろを向いてみんしゃれ」
清吉に言われて、踵を返して後ろを向くと、縄は尻の割れ目にしっかりと食い込んで、ムッチリした尻の肉が縄を飲み込んでしまっているかのようで、尻はピッチリ閉じ合わされて縄は見えず、尻の割れ目の上のあたりから縄が現れて、腰縄にカッチリと結び付けられている。
清吉は京子を、また前に向かせた。アソコは、縄で隠されて見えないといっても、極めて、いやらしく恥ずかしい姿である。
京子は恥ずかしさに耐えられなくなり、クナクナと座りこんだ。
少しでも動く度に縄が動いて、京子の敏感な所を刺激した。まるで縄が京子を責めているかのようだった。
「あんたの緊縛写真集を作るけん」
清吉は、そう言って、カメラを持って、立ち上がり、遠くから、近くから、京子の緊縛姿を、パシャパシャ、と、撮った。
「さあ。柱を背にして足を大きく開きんしゃい」
そう言って清吉は、京子の背を柱にもたれかけさせた。
そして閉じ合わさっている膝をグッと大きく開いた。
脚はM字の形になった。
「さあ。鏡を見てみんしゃれ」
清吉に言われて、京子は、正面の鏡を、そっと見た。
「ああー」
思わず京子は声を出した。
鏡には、柱を背に、丸裸で後ろ手に縛られて、胸と秘部を縄で縛られた、みじめな自分の姿があったからである。
ほとんど裸同然だった。
しかし、女の割れ目に食い込んでいる縄のため、割れ目の中は隠されて見えなかった。
「ふふ。どうじゃな。こんなに足を開いても恥ずかしい所は見えんじゃろ」
清吉はニヤニヤ笑いながら言った。
「ふふ。どうじゃね。今の気分は」
「は、恥ずかしいわ」
「しかし、股縄のため恥ずかしい所は、どんな格好をしても見られんわ。安心しんしゃれ」
そう言って、清吉は、京子の緊縛写真集を作るため、カメラを持って、立ち上がり、遠くから、近くから、京子の緊縛姿を、パシャパシャ、と、撮った。
京子の胸はほどよく大きかった。
普段、ブラウスを着ていても、胸の所が形よく膨らんだ。
街を歩いていても、すれ違う男達は思わず生唾を飲み込んで京子の胸を見た。
その時、京子は恥ずかしさに顔を火照らしたが、そうやって男達に見られる事は、京子の自慢でもあった。
その男を悩ます自慢の胸が、今は、みじめに丸出しにされ、搾り出されるよう縄で縛られているのである。
京子は、恥ずかしさに顔を火照らした。
「ふふ。もう何もかも忘れてしまいんしゃい」
清吉は、そんな揶揄をした。
清吉は京子の体を抱くようにして、そっと京子の上半身を畳の上に倒した。
そして片方の足首を縄で縛った。清吉は椅子を持ってきて、縄を持って椅子の上に乗り、縄を天井の梁に引っ掛けた。
そして椅子から降りると、片手に縄を持って京子の横にドッカと胡坐をかいて座った。
清吉はニヤニヤ笑っている。
「な、何をするの」
京子は恐怖感から声を震わせて聞いた。
「ふふ。こうするんじゃよ」
そう言って清吉は持っていた縄をぐいぐい引っ張り出した。
それにつれて足首を縛られた片足が天井へ向かって吊り上げられていった。
「ああー」
京子は思わず声を出した。
だがどうすることも出来ない。
清吉が、さらに縄を引っ張っていくと、京子は、座った姿勢を保てなくなり、コロンと、体が、畳の上に、横に倒れた。
清吉は、容赦なく、さらに、グイグイ縄を引っ張って、いく。
それにともなって、京子の片足は、どんどん、吊りあげられていった。
ついに京子の片足がピンと一直線に伸びた。
清吉は縄を箪笥の取っ手に結び付けた。
清吉は、京子の緊縛写真集を作るため、カメラを持って、立ち上がり、遠くから、近くから、京子の緊縛姿を、パシャパシャ、と、撮った。
「ふふ。こうすれば、もう逃げることは出来んわ。さあ、鏡を見てみんしゃい」
清吉に言われて京子は鏡を見た。
片足を天井に向かって、ピンと一直線に吊り上げられ、そのため、足が大きく開いてしまって、股間の割れ目がパックリ開き、女の恥ずかしい部分が丸出しになっていた。
だが、割れ目に食い込んでいる縄のため、アソコと尻の穴は、かろうじて隠されている。
だが、これは、もう丸裸も同然である。
しかも後ろ手に縛られ、胸は、乳房を搾り出すように縛られているのである。
これ以上、恥ずかしい姿があろうか。激しい羞恥心が京子を襲った。
「ああー。は、恥ずかしいわ。みじめだわ」
京子は眉を寄せて苦しげな顔で叫んだ。
「ふふ。恥ずかしいかの。恥ずかしさには、こうやって耐えるんじゃ」
そう言って清吉は、後ろ手の京子の親指を、残りの四指で隠すよう握らせた。
「ふふ。あんたが今、隠せるのは親指だけじゃ。親指を自分の体だと思って、隠そうとギュッと握ってみんしゃれ」
清吉に言われて京子は親指をギュッと握りしめた。
確かに何かを隠しているという感じがあった。
京子は親指を隠して握りしめることによって、恥ずかしさに耐えようと思った。
「もう、あんたは、わしが何をしても逃げることは出来んわ」
そう言って清吉は京子の体を弄び出した。
毛筆ですーと吊られている足の裏や太腿を刷いたり、筆先で乳首や、首筋、をくすぐったりした。
「ああー」
京子は、辛い感触に声を出した。
清吉は毛筆を畳の上に置くと、今度は指で直に京子の体を触り出した。
指先を、すーと、脹脛や太腿を這わせた。
「ああー」
京子は辛さに耐えられずに叫んだ。
触られた所がピクピクと震えた。
京子は親指をギュッと握りしめ、足指もギュッと締め合わせて、責めに耐えた。
しかし、だんだん、京子の体はプルプル震え出した。
アソコからは、白い粘っこい液が、出始めた。清吉はティシュでそれを拭いたが、粘っこい液は止まることなく、出つづけた。
「ふふ。どうじゃの。今の気持ちは」
「い、いいわ。もっと責めて。私をみじめのどん底に落として」
ついに京子は被虐の快感の叫びを上げた。
「ふふ。ついに言いおったの。わかった。あんたを、みじめのどん底に落としてやるけん」
清吉は立ち上がった。
「顔を踏んでいいかの」
清吉が聞いた。
「いいわ。踏んで」
京子が答えた。
清吉はニヤリと笑って、京子の柔らかい頬に足を乗せ、グリグリと揺すった。京子の顔は清吉に踏まれて歪んだ。
「ああー。いいわー」
京子は被虐の快感の叫びを上げた。
清吉は京子の乳房を足でグリグリ踏んだり、肩や脚の付け根や太腿を、足の裏でグリグリと踏んだ。
「いいわ。最高だわ」
京子は被虐の雄叫びを上げた。
アソコからはドロドロと白くネバネバした液が溢れつづけた。
京子の体がブルブル震え始めた。全身が激しく痙攣しだした。
「ああー。いくー」
京子は激しく叫んだ。
京子の体は、ガクガクと、激しく痙攣したのち、ついに、エクスタシーに達した。
その後、京子の体は、しばしヒクヒクと小刻みに振動していたが、だんだん力が抜けていき、ついにグッタリと脱力した。
清吉はニコニコ笑って、京子のアソコに溢れ出ている白濁液をティッシュで丁寧に拭いた。
「ふふ。ついにいったな。では、今日の緊縛撮影は、このくらいにしておこう。いいかの?」
清吉が聞いた。
「はい」
京子は、素直な口調で答えた。
ちょっと待ってんしゃい。風呂を沸かしてくるけん」
そう言って清吉は部屋を出て行った。
京子は足を吊られて縛られたまま放心状態で目を瞑って畳の上に横たわっていた。
ジャーと湯が流れ出す音が聞えた。
すぐに清吉が戻ってきた。
清吉は取っ手に結び付けてある縄を解いて、スルスルと梁から縄をはずした。
ピンと一直線に伸びていた京子の片足が下がっていき、ついに畳みの上に降りた。
清吉は京子の足首を縛っていた縄を解いた。足首には、縄の痕が赤くついていた。
清吉は京子を抱き起こした。
そして腰部にカッチリと結びついていた股縄もはずした。
縄の女の部分の所に当たっていた所は愛液で、ネバネバ濡れていた。
そして胸を縛っていた縄も解いた。これで京子の縛めは後ろ手の手首の縄だけとなった。
清吉は、京子の、後ろ手の縛めも解いた。
これで、京子は、縄の拘束がなくなって自由になれた。
京子は、太腿をピッチリ閉じて正座した。
「気持ちよかったかの」
「え、ええ」
京子は清吉の質問に頬を火照らせて答えた。
「どれ。もう風呂もいっぱいになったじゃろ。止めてくるけん。待ってんしゃい」
そう言って清吉は部屋を出て行った。水が流れる音がピタリと止まった。すぐに清吉はもどってきた。
「風呂がいっぱいになったけん。いい湯加減じゃて。入りんしゃい」
「はい」
京子は、風呂場に行った。
浴槽には、湯が満たされてあった。
京子は、湯に浸かりながら、手首を見た。
縄で縛られた痕が残っていた。
しばし、ゆっくり、湯に浸かっているうちに、窮屈な格好に縛られた、体の疲れがとれてきた。
京子は、湯から上がって、裸の体に、バスタオルを巻いて、清吉のいる、座敷に行った。
「湯加減はどうじゃったかの?」
清吉が聞いた。
「よかったわ」
京子は、笑顔で答えた。
そして、畳の上にあるパンティーを拾って、履き、ブラジャーをつけた。
そして、スカートを履いて、ブラウスを着た。
これで、元の姿にもどった。
京子は、清吉の前に正座した。
清吉は、今日、撮った、京子の、緊縛姿の写真を京子に見せた。
そこには、あられもない、恥ずかしい自分の裸の緊縛姿が、たくさん、写っていた。
京子は、恥ずかしさで、顔が真っ赤になった。
清吉は、緊縛写真集を、京子の前に広げた。
そこには、様々な、あられもない、姿に縛られた、女たちの姿があった。
「今日は、もう、帰るがいい。疲れたじゃろ」
「はい」
疲れてはいなかったが、帰ることを勧めた清吉の提案に、京子は、従った。
「わしは、ぜひとも、あんたの、緊縛写真集を、作りたい。また、来てくれるかの?」
清吉が聞いた。
「はい。来ます」
京子は、頬を火照らせて、言った。
「清吉さん。私はもう今迄のような臆病な心を、さらりと捨ててしまいました。どうか、この上なく恥ずかしい、私の緊縛写真集を、作って下さい」
と、女は剣つるぎのような瞳を輝かした。
その耳には凱歌の声がひびいて居た。



平成30年4月11日(水)擱筆






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