小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

リアル野球盤

2012-01-25 13:06:10 | 武道・スポーツ
毎年、正月の二日にやっている、石橋貴明の、リアル野球盤について。あれは、プロがアマに負ける面白さが、売りであることは言うまでもない。では、プロが負けるよう、八百長にしてもいいようにも思う。しかし、八百長ではない。いつも、接戦で、いい勝負である。だから面白いから視聴率が高いのである。しかし、気づいたことがある。

去年は、日本シリーズで優勝したロッテが相手だった。西岡剛と里崎智也と井口資仁と今江敏晃と清田育宏の5人が出ていた。何気なく見ていると、八百長は無いように思える。しかし、面白くするための、裏工作はある。裏工作という言葉が適切であるか、どうかはわからないが。去年は、プロのロッテが負けた。5イニングの勝負である。最初から、そう決めている。なら、負けた時点で、試合終了にして、放送を終わりにすれば、それで、いいではないか。しかし、5回の時点で、負けたプロは、もう2イニングと必ず、申し込む。それで土下座させられる。頼めば、土下座させられることは、わかっているのに頼む。これは負けるより屈辱である。プロは負けても恥ではない。アマにはハンデがつけられていて、球速は遅いし、球種も少ない。バットもよく飛ぶ金属バットである。しかも、TIMのレッド吉田とゴルゴ松本は甲子園出場の経験があるほど野球は上手い。さらに、森本稀哲などという現役のプロ野球選手まで加えている。だから、プロは負けても恥ではない。なのに、もう2イニングと申し込む。この申し込みが、プロ野球選手側の、本当の、口惜しさからの意志ではないのである。では誰の意志かといったら、それはプロデューサーの意志である。つまりプロデューサーが、5回の時点で、負けたら、必ずもう2イニング試合をして下さい、と申し込むよう、あらかじめ、プロ野球選手の方に、番組の企画の絶対の条件として、言い渡しているのである。だから、5イニングで、勝負がついた時点から後の2回の延長線は必ず放送する。5回までの試合は、全部は、(放送する時間がないので)放送しないで、面白い山場だけを放送する。これは今、気づいたことだが、こんなことは、誰でも気づいていることだろうか。しかし、気づいていない人も間違いなくいるだろう。

さらに石橋貴明が、プロ野球選手を土下座させているのも、単純にふざけていて、強がっているだけではない。石橋貴明も、こわがっているのである。5回戦で勝った後、2回、延長して、試合を続けて逆転されて負けてしまっては、きまりがわるいのである。プロ側でもアマ側でも、5回戦で戦って勝ち、2回延長しても勝つ、というパターンが、きまりがよく、延長して逆転されてしまったのでは、きまりがわるい感じになってしまうのである。
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