小説家、反ワク医師、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、反ワク医師、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

博士号

2008-12-16 02:39:05 | 医学・病気
博士号

日本でトップの権威の精神科医がいる。彼は、精神保健指定医を受ける医師のレポートを審査して、合否を決める権限まで持っている。指定医の講習会でも、レポートの書き方の一番、重要な所を講義した。声が嗄れている。彼は大きな精神病院の院長でもある。精神科は駅前の便利な場所にクリニックをつくって、症状の悪い患者は入院をすすめる。精神病院は大抵、街から離れた静かな所にある。ところがこの病院では駅前クリニックが無いのである。その理由は。彼は、ハンチントン舞踏病をテーマにした博士号を持っているが、それは完全な先輩の代筆なのである。そのため、その先輩に駅前のいい所をゆずって、自分は駅前クリニックを出していないのである。レポートは自分が担当した患者を自分で書け、と厳しく指導し、病院でも研修医に厳しく指導し、院長室に御立派に、博士号の賞状を額縁に入れて飾っているのに、まったく滑稽である。

ちなみに氏は愛光病院の院長の竹内和夫である。

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虹を呼ぶ拳

2008-12-15 08:50:28 | 武道・スポーツ
「虹を呼ぶ拳」

梶原一騎の漫画に、「虹を呼ぶ拳」というのがある。絵は、つのだじろう、で、つのだじろうも極真会に入門して空手をやった、とあるので蹴りの絵がさまになっている。何巻かの表紙の裏の紹介で、この漫画は極真会の一門下生をモデルにしたもの、と大山倍達が書いていた。私はこの漫画の主人公のモデルが誰なのか、わからなかった。私は極真空手に詳しいわけでもない。それで多分、モデルとは大山倍達自身なのだろうと思っていた。しかし、ちょっと違うのではないか、と考えた。主人公ではないが、指導役に火野塚、という人物がいて、彼は口唇裂で、アメリカ人との混血児で、鬼のように厳しい。彼は主人公ではないが、おそらくモデルとは彼のことだろう。極真空手にそういう指導者がいたのであろう。混血児は、今では国際結婚で生まれたハーフなどと言われて、かっこいいイメージがあるが、この漫画が描かれたのは、かなり昔である。その当時では混血児は、まだ劣等感を持っていた。ジョージ秋山氏もそうだった。

ちなみに胎児はみな口唇裂の状態である。口唇裂の子が生まれると親は当然、気が動転する。しかし、口唇裂は手術によって、ほとんど見た目にわからないほど元通りに治せるのである。鼻から上唇につづく二本の線(キューピッド・ボー)までつくれるのである。100%ではないだろうが、劣等感を感じないで生きられるほどにはなれる。

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ロッキー3

2008-12-14 00:38:55 | 武道・スポーツ
ロッキー3

シルベスタ・スタローンの映画、「ロッキー3」の音楽はいい。しかし私は「ロッキー3」では、不適な面構えの黒人ボクサーに痺れた。彼にはガッツがある。ハングリー精神がある。チャレンジスピリットがある。黒人ボクサーはクラバー・ラングで、彼はレスリングとフットボールの選手でモハメド・アリの薦めで俳優になった。ボクシングも練習しただろう。シルベスタ・スタローンには何の魅力も感じなかった。そもそも彼の筋肉はボディービルで鍛えた筋肉であり、硬直した筋肉である。一方、黒人ボクサーは本当のボクサーなので、持久力と弾力のある筋肉である。見れば、一瞬でわかる。シルベスタ・スタローンのボクシングの格闘シーンは、とてもじゃないが見られたものじゃない。ボクシングのアクション指導者がいたはずであろうが、何であんなスキだらけのディフェンスもオフェンスも何もなってない格闘シーンになってしまったのだろうか、と疑問を持たざるを得ない。俳優が素人でも、ちゃんとボクサーが指導すれば、それらしく見える格闘シーンはつくれるのである。また吹き替えを上手く使えばいいではないか。なまじ敵を本当のボクサーにしていることも技術の差を、より、はっきりさせてしまっている。一度、技術が身についた人間に下手に演じる事は難しいのである。ジャッキーチェンの映画でも、未熟な者が厳しい訓練によって達人になる、というパターンのストーリーが多い。しかし、技術が身についてしまっている者が下手に演じるのは難しいのである。下手に演じても動作の端々に上手さが見えてしまうのである。もちろん映画は技術うんぬんではなく、ストーリーを楽しむものだから、格闘シーンに誤りがあっても悪いわけではない。だが、それにしても、いくらなんでもひどすぎる。とても見るに耐えない。これはボクサーでなくても素人でもわかるはずである。自分はボクシングをやらなくてもテレビでボクシングを観る人ならわかるはずである。いったい、敵の胸板を打ってどうするってゆうの。こう感じたのは私だけだろうか。

見るからに彼はグラスジョーで、顎の防御をしっかりしてないと、顎にクリーンヒットされたら一発でノックアウトされるぞ。



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医者は威張るべし

2008-12-13 02:14:32 | 医学・病気
「医者は威張るべし」

と書いたのは、当然、ある意味があって書いたのである。私はこの主張を否定しているようなあまり好きでない医者を見ているから、そう書いたのである。私が母校の三年の時だった。母校を卒業してから九州大学医の医局へ行き心療内科を学んで戻ってきた先生がいた。彼は母校の第三内科で心療内科をはじめた。たまたま勉強会があったので興味があったから出てみた。そして内容は忘れてしまったが、何かのことで、「それは私にもわかりません」と謙虚に言った時に、何かカチンと違和感を感じたのである。それは、一見、謙虚のように見えるだろうが、私には、「私は謙虚な人格の人間です」という事を誇っているように感じたのである。そこには自分は心療内科のメッカである九州大学医学部で学んだほどの人間だが、それほど知識と能力を持った人間でも、わからないことがあります、という謙虚さの自慢のように私には感じたからである。

そもそも人間は、「わかりません」、「わかりません」と言うクセを持ってしまうと、わかることでさえ、わからない人間になってしまう可能性があるのである。

四年の寄生虫学の授業の時、助教授が講義で面白い事を言ったのを対照的に覚えている。患者に質問されて、わからない事があったら、おもむろな顔つきで、ちょっとトイレへ、と言って部屋を出て、バーと駆け上がって急いで本を開いて調べて答えてた、と言ったのが印象深かった。医者はこうあるべきだと思う。

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保母

2008-12-12 19:25:54 | 小説
「保母」

という小説を書きました。

ホームページ、「浅野浩二のHPの目次(1)」

http://www5f.biglobe.ne.jp/~asanokouji/mokuji.htm

に、アップしましたので、よろしかったら、ご覧ください。

(原稿用紙換算64枚)

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妻を貸す話

2008-12-11 17:30:30 | 小説
「妻を貸す話」

という小説を書きました。

ホームページ、「浅野浩二のHPの目次(1)」

http://www5f.biglobe.ne.jp/~asanokouji/mokuji.htm

に、アップしましたので、よろしかったら、ご覧ください。

(原稿用紙換算61枚)

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トスマシン

2008-12-10 22:25:55 | 武道・スポーツ
バッティングセンターにトスマシンが出来た。というより、かなり前から出来ていたのだろうが、気づかなかったのだ。

トスマシンを打つコツ。

トスマシンはゆるい放物線でゆっくりボールが出てくる。なので、その放物線の軌道に合わせるように、アップスイングぎみに打てばいいのである。完全に放物線の軌道に合わせる必要はないが、アップスイング気味に振れば面白いように打てる。

野球においてピッチャーがストレートしか投げないとわかっているなら、そしてピッチャーが投げるコースがあらかじめわかっているのなら、そのコースに合わせてスイングすれば打つのは難しくない。それと同じである。

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スポーツ障害

2008-12-09 22:38:05 | 医学・病気
スポーツに怪我や障害はつきものである。

捻挫、肉離れ、骨折、その他あれこれ。

私はスポーツをやる価値の一番大きなものは、無意味な事に全力を尽くすことであると思う。だからスポーツでは、頑張らなくては、やる意味がないのである。

しかし、あまり頑張り過ぎて、怪我や障害を起こしては、スポーツだけでなく、日常生活にまで支障をきたしてしまう事もある。

ここらへんが難しいところである。

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ヒトラー

2008-12-09 06:45:58 | Weblog
テレビ東京が4日放送したバラエティー番組「よろセン!」で、アイドルタレントがナチス・ドイツの独裁者、ヒトラーを「世界の偉人」として紹介したとして、同社は8日、「誤った歴史認識に基づく不適切な内容でした」としてウェブサイト上で謝罪した。(産経新聞)

たまたま、こういう記事を見つけたので私の見解を書いておきたい。
私は、その番組を観ていないが、ヒトラーは、「偉人」という表現は適切でないと思うが、彼は間違いなく、「演説の天才」だった。つまりヒトラーは、演説における能力が、「天才」だったことは間違いない。

ではヒトラーを、「極悪人」と言うべきなのか。言わなくてはならないのか。それこそ言論の自由の否定ではないか。今、ヒトラーを、「世界の偉人」などと言えば、世間からつるしあげられる。マスコミやネットの発達によって。日本はもはや、思想的には、しいられない共産主義国家になってしまった。みんな同じことを言わなくては非国民となるのである。

さてヒトラーを悪人とする理由の一番は、ホロコーストでユダヤ人を500万人も殺したことによるだろう。
しかし、その動機を考えるなら。
実はヒトラーは、ユダヤ人の金儲けのうまさ、団結の力をおそれていたのである。しいたげられた民族は逆境に強い。ヒトラーがユダヤ人を殺した理由は、ユダヤ人が共産主義勢力と手を結んで、第三帝国をつくりあげるのを妨害することをおそれたからである。いわば、ヒトラーはユダヤ人を優秀な頭脳をもった強敵と見ていたのである。だから、潰しておかねばならないと考えたのである。いわばヒトラーはユダヤ人の頭の良さ、団結の力を優秀なものと見ておそれていたのである。
決して、ユダヤ人を感情的に嫌っていただけでもなく、ヒトラーは悪魔のサディストだけではない。政治的な理由もあるのである。

ヒトラーはゲシュタポの拷問やアウシュビッツのホロコーストなどを楽しげに見ていたわけではない。宣伝によるドイツ国民の洗脳や連合国との戦争で頭がいっぱいだった。
さて、ホロコーストの本当の悪魔は誰か、といえば、ゲシュタポ長官のヒムラーでもない。ユダヤ人の処刑を直接、実行した下っ端のナチスの人間であろう。彼らは人を殺すサディズムをまぎれもなく楽しんだだろう。

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キリストとブルース・リー

2008-12-07 20:25:33 | 武道・スポーツ
意味の同じ格言

「私が喩えで話すのは、彼らは聞くには聞くが決して理解せず、見るには見るが、決して認めないからである」
(マタイ伝13章)


「各々が我こそは真理を専有すると主張してやまぬ流儀というものは、他のあらゆる流儀を否定する。このような流儀は、自派に都合のよい解釈をもって、他の流儀の美点を解剖してしまい、曲解した上で自派に取り込む。そして駄目にする」
(ブルース・リー)

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会社恋物語

2008-12-06 22:31:05 | 小説
「会社恋物語」

という小説を書きました。

ホームページ、「浅野浩二のHPの目次(1)」

http://www5f.biglobe.ne.jp/~asanokouji/mokuji.htm

に、アップしましたので、よろしかったら、ご覧ください。

(原稿用紙換算108枚)

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月刊チャージャー

2008-12-05 14:43:46 | Weblog
月刊チャージャーの女性

月刊チャージャーの水着グラビアの女性の写真。
写真だけ見ると、とても美しくてかわいい。性格も写真からだいたい想像される。しかし、名前で検索して、その人のブログなどを見ると、ちょっと、チャージャーとは、性格のイメージが違うことがよくある。チャージャーでは、強気そうだったり、セクシーそうだったりするが、ブログでは、おとなしい普通の女の子である場合がよくある。これは当然、写真家が写真を撮る時、モデルにポーズや表情を色々指図して、本人とは性格の違う人物をつくりだしているからである。つまり役者と同じである。なので演じられている写真ではない本人のブログなどで、本当のモデルの性格を知ると、大抵、失望する。ので、私はあんまり、本人のブログは見ない。写真も写真家が作り出した芸術作品である。私は、写真の女性から受けるイメージの性格が演じられて、つくられたものだと知るのが残念なのである。私はだまされたままでいたいのである。これは写真はもちろん、ドラマや映画の俳優などでも言える。もっとも、私はドラマは、ほとんど、というか、全然、見ない。
だから、私は写真で、魅力的な女性を見つけると、あまりその素顔まで知ろうとしない。
しかし時には、写真から受けるイメージの性格が、本人の性格と同じであることもある。そいういのは、当たり、であり、嬉しい。
ちなみに私はドラマより写真の方が好きである。
写真は柔らかい女の体を見事に硬い大理石にしている。
写真家は彫刻家と似ている。
そして時を止めている。

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健全な肉体に健全な精神が宿る

2008-12-04 17:07:24 | 医学・病気
「健全な肉体に健全な精神が宿る」

という格言がある。

これは古代ギリシャ詩人ユベナリスが言ったのが語源である。しかし、彼が言ったのは、違うのである。むしろ彼は逆の事を言ったのである。彼はこう言ったのである。
「健全な肉体には健全な精神は宿らない」
だから、
「健全な肉体に健全な精神が宿りますように」

人は失って初めてもののありがたさを知るのである。

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死亡診断書

2008-12-03 20:05:06 | 医学・病気
死亡診断書

医者をやっていると人の死に際して死亡診断書を書く事がある。
私も何回か死亡診断書を書いた。
医学部の時は、法医学の授業では、死亡診断書の書き方を重視していて、毎回、死亡診断書のテストをした。死亡診断書で大切な事は、直接死因ではなく、原死因である。極端に言うと直接死因なんてどうでもいいのである。原死因こそをしっかり書かねばならないのである。人間が死ぬ時は心臓が止まるのは当たり前である。だから、死亡診断書をいいかげんに書いて、原死因を、「心不全」と書いてはいけないのである。そうすると、統計で日本人はみな心臓疾患で死ぬ、というおかしな統計が出来てしまうのである。日本人の死因は、癌、心疾患、脳血管疾患、の三大疾患である。そして統計での死因は原死因で決められるのである。安易に、原死因を、「心不全」とすると、この統計がメチャクチャになってしまうのである。そして、医者の中には、原死因を、「心不全」と安易に書く医者もいるのである。

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M女と三人の男

2008-12-02 19:50:42 | 小説
「M女と三人の男」

という小説を書きました。

ホームページ、「浅野浩二のHPの目次(1)」

http://www5f.biglobe.ne.jp/~asanokouji/mokuji.htm

に、アップしましたので、よろしかったら、ご覧ください。

(原稿用紙換算108枚)

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