古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十六章 御廻文写し 其の十一

2014年09月05日 07時20分47秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「御廻文写し」第二頁、上の十一~十二行目

 

解読 銀主共も誠ニ迷惑可致義ニ候。元より村付山之儀ニ付

    往々迄其村之山林ニい多し置不申候而者不相成

読み 銀主共も誠に迷惑致すべき義に候。元より村付き山の儀に付き

    往々迄其の村の山林に致し置き申さず候ては相成らざる

解説 「銀主共も」・・・「主」の崩し方が難しい。「銀主」はお金の出し手。 「誠ニ」・・・「誠」も読むのは困難です。 「迷惑可致義ニ候」・・・「致」が難解です。 次行のはじめ、「往々迄」・・・どれもこれも。みんな。これも教えて貰わねば読むのは困難です。「迄」は旧字体で、「占」にシンニョウです。下部の太い横線がシンニョウ部になります。 「い多し置」・・・「多」の崩し方はもう覚えましたか。 「不申候而者」・・・申さず候ては。「申」も崩し過ぎ。右下の縦棒が「候」です。 「不相成」・・・相成らざる。