古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十七章 拝借仕米之事 其の二

2014年09月11日 05時06分25秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

「拝借仕米之事」第一頁、上の三~四行目

 

解読 大凶作ニ而、御年貢上納難相立難儀仕、其段

    御願申上非常御囲米之内、本行之通拝借

読み 大凶作にて、御年貢上納相立ち難く難儀仕り、其の段

    御願い申し上げ非常お囲い米の内、本行の通り拝借

 

解説 「御年貢上納」・・・年貢をお納めすること。 「難相立」・・・下から返って「相立ち難く」。 年貢をお納めする事が出来ない。 「難儀仕」・・・『なんぎつかまつり』、苦しみ悩む。。困る。「難」が二回出ましたが、その場所に依り読み方・意味が違います。崩し方も難しい。 「其段」・・・その点について。 「非常」・・・この二文字も超難解です。形で覚えるしかありません。 「御囲米」・・・『おかこいまい』。藩・代官で非常用として蓄えている米。 「本行之通」・・・この文書で書いている通り。 「拝借」・・・表題と同じく「拝」は難しい崩しです。