古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十八章 乍恐拝借仕米之事 其の四

2014年09月17日 07時03分56秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐拝借仕御米之事」第一頁、上の六~七行目

 

解読 百姓共ニ而取立仕兼本行之通御貸居ニ

    被為成下様奉願上候処格別之御了簡ヲ以

読み 百姓どもにて取り立て仕り兼ね、本行の通り御貸し据えに

    成し下せられる様願い上げ奉り候処、格別の御了簡を以て

解説 「百姓共ニ而」・・・百姓どもにて。百姓だけでは。 「取立仕兼」・・・取り立て仕り兼ね。取立をする事が出来ない。「仕兼」、『つかまつりかね』もよく出る言葉です。 「本行之通」・・・本文の通り。 「御貸居ニ」・・・「居」には、「据える」『すえる』と言う意味もありますので、「お貸し据えに」と解釈しておきます。「お貸し下げ」と同じ意味と考えます。 「被為成下様」・・・成し下せられる様。「して下さい」の丁寧な言い方です。 「格別」・・・「別」の崩し字も超難解です。「前」の崩し字と良くにています。 「御了簡」・・・『ごりょうけん』、取り計らい。