古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十九章 乍恐奉願口上書付 其の八十九

2015年05月04日 06時43分15秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

「乍恐奉願口上書付」第二十一頁、一~二行目

 

解読 差上申候。諸事御思召被為分

    被下候様、奉願上候。已上。

 

読み 差し上げ申し候。諸事思し召し分けさせられ

    下され候様、願い上げ奉り候。以上。

 

解説  「差上申候」・・・ここは比較的簡単です。「候」の書体がいつもと少し違います。 「志よ事」・・・諸事。「よ事」が読めませんが、串本町史に倣いました。いろいろな事を。 「御思召」・・・御思し召し。ご配慮の上。 「被為分」・・・ここも読むのはきついですが、町史の通りにしました。分けさせられ。判別せられ。 「被下候様」・・・下され候よう。下さいます様。 「奉願上候」・・・願いあげ奉り候。ここの「候」も先ほどの字と同じです。 「已上」・・・以上。「已」は「もって」と言う意味が有り、「以」と同じ使い方です。「己」は「キ」で、「おのれ」。「巳」は「シ」で「み」。ヘビ。本日も癖のある難解文字が多いです。