古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十章 去る八月十八日の夜(有田側文書) 其の二

2015年05月08日 07時40分49秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

「八月十八日の夜山火事に付き」第一頁、三~四行目

 

解読 有之候ニ付、彼是申出候處、内済

    ニ而此儀相済候様奉存寄候處

 

読み これ有り候ニ付き、彼是申し出で候処、内済

    にて此の儀相済み候様存じ寄り奉り候処、

 

解説 最初は「有之候儀ニ付」・・・これ有り候儀に付き。悪口を言う者が有ったので。 「彼是」・・・『かれこれ』。あれやこれや。何やかやと。 「申出候處」・・・申し出でして来たが。  「内済」・・・内輪で解決済みになる事。 「此儀」・・・「此」の字は形で覚える。 「相済候様」・・・解決済みとなる様。 「奉存寄候處」・・・「寄」は「各」の方が近いと思いますが、文章の流れから「寄」・・・「存じ寄り」と読みました。存じ寄る。思いつく。 最期は「處」、ここでも何度も出てきます。