古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十一章 乍恐御断書付 (有田文書)其の十

2015年05月27日 08時02分24秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「乍恐御断書付」第二頁、上の五~六行目

 

解読 田并上村ニ者曽以覚へ無之候へ共、

    最早両度ニ付、付届致候ニ付而ハ

 

読み 田並上村には嘗て以て覚えこれ無く候えども、

    最早両度に付き、付け届け致し候に付いては

解説 「田并上村ニ者」・・・田並上村には。田並上村にとっては。 「曽以」・・・嘗て以て。未だ一度も。全く。全然。 「覚へ無之」・・・覚えこれ無く。思い当たる事は全然無く。 「候へ共」・・・『そうらえども』。・・・で御座いますが。この辺は超難解文字の連続です。 「最早」・・・『もはや』。ウカンムリに取と書いて「最」と言う字。「早」も形で覚える。 「両度」・・・二回目。 「ニ付」・・・二回目なので。 「付届」・・・訴え出る事。 「致候ニ付而ハ」・・・訴え出た事に関しては。