古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十章 去る八月十八日の夜(有田文書)其の九

2015年05月15日 06時33分14秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

「一寸御断申上候」第二頁、上の七~八行目

 

解読 其御村元庄屋多次兵衛方ニ参り

    一々相調候處、無相違御座候ニ付

 

読み 貴御村・元庄屋、多次兵衛方に参り

    一々相調べ候処、相違御座無く候に付き

 

解説 「其御村」・・・其の御村。「其の」は意味の無い丁寧語ですが、「キ」と言う音で、私は「貴」と解釈して、「貴御村」=「貴村」と言う解釈をしています。「其」も「御」の崩しも難解です。 「多次兵衛方」・・・「多」・「次」・「兵」・「衛」、四文字とも教えて貰わねば読めない字です。 「参り」も難しい。 八行目最初は、「一々」と読んだら、本文二行目の「実ニ」も「実々」かも知れませんが、何れが正しいかは解りません。 「相調」の次ぎに「候」が有ります。 「無相違御座候」・・・慣用語で、「相違、御座無く候」。「ニ」の右の点が候です。