古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十一章 乍恐御断書付 (有田文書)其の十二

2015年05月29日 07時47分35秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

「乍恐御断書付」第二頁、上の九~十行目

 

解読 付ケ届可致道理も無之儀ニ付

    何分火をかけ候者誰々との義

 

読み 付け届け致すべき道理もこれ無き儀に付き

    何分火をかけ候者誰々との義に付き

 

解説 「付け届け」・・・訴え出る事。 「可致」・・・致すべき。訴え出る事をする様な。 「道理」・・・理屈。理由。「道」の崩し字に慣れること。最も難しい崩し字の一つです。 「無之儀ニ付」・・・これ無き儀に付き。・・・する様な理由も無いので。 「何分」・・・「分」も何度も出ますが、形で覚えましょう。 「火をかけ候者」・・・火をつけた者。 「誰々」・・・これも読むのは困難です。 次は「との義」・・・「と」も「義」も読みにくい。