古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第四十一章 乍恐御断書付 (有田文書)其の十四

2015年05月31日 08時08分41秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

 

「乍恐御断書付」第三頁、一~二行目

 

解読 納得不申罷帰り候由。火の義ハ

    一大事之義ニ付、火を餘し候罪人

 

読み 納得申さず罷り帰り候由。火の義は

    一大事の義に付き、火を余し候罪人

 

解説 最初は「納得不申」・・・承知しない。理解しない。 「罷帰候由」・・・「罷り」・・・『まかり』は丁寧を表す接頭語。納得しないで帰った由。 「火之義ハ」・・・火事のことは。 「一大事之義ニ付」・・・一大事の事なので。 「火を餘し候罪人」・・・火を漏らした犯人。出火した犯人。