かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 57 中欧 411

2022-07-23 12:08:08 | 短歌の鑑賞
  馬場あき子の外国詠57(2012年10月実施)
    【中欧を行く カレル橋】『世紀』(2001年刊)P116~
      参加者:K・I、N・I、崎尾廣子、鈴木良明、曽我亮子、藤本満須子、
         渡部慧子、鹿取未放
     レポーター:崎尾 廣子 司会と記録:鹿取 未放

 
411 天井までキリストをめぐる細密画隙なしこれほどの圧倒もある

     (当日発言)
★この細密画はどこにあるのでしょうか。どの部屋か、どこの部分の細密画か特定できなく
 てもいいが、下からずっと描かれていて天井まで及んでいるのでしょう。(鹿取)
★作者は息苦しさを感じたのではないか。それとここにとけ込めない感じ。ここまでやるの
 かという。日本人ならここまではやらないという怖さみたいな気分。(鈴木)
★でも日本だってお寺に行けば恐ろしいような地獄絵があるし。大聖堂とお寺では建て方も
 違うが。(藤本)
★まあ、東西を比べてではないかもしれないけど、東洋では余白ということを大事にしま
 すよね。だから鈴木さんの息苦しさというのはよく分かる。(鹿取)   
          

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