ブログ版 清見糺鑑賞 9 かりん鎌倉なぎさの会
※前回、53番から64番に飛ばしてしまった為、欠番を埋めてゆきます。
54 蟹なれど自由主義者がさわぐときむず痒きかなてのひらの丘
(「うしの会」94年11月号)
「九十九里浜」の題がある。砂丘でたわむれに蟹を拾っててのひらに乗せたところ、逃げようとして蟹が暴れ回る。それを自由主義者と呼んでいる。砂丘の連想から「てのひらの丘」と呼んだことで詩的な広がりが生まれた。蟹にとっては生死の問題だが、「むず痒き」に相手の生命への温い歩み寄りがあり、皮膚を通した不思議な交流がユーモラスだ。
※前回、53番から64番に飛ばしてしまった為、欠番を埋めてゆきます。
54 蟹なれど自由主義者がさわぐときむず痒きかなてのひらの丘
(「うしの会」94年11月号)
「九十九里浜」の題がある。砂丘でたわむれに蟹を拾っててのひらに乗せたところ、逃げようとして蟹が暴れ回る。それを自由主義者と呼んでいる。砂丘の連想から「てのひらの丘」と呼んだことで詩的な広がりが生まれた。蟹にとっては生死の問題だが、「むず痒き」に相手の生命への温い歩み寄りがあり、皮膚を通した不思議な交流がユーモラスだ。
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