杏の木で縁取られたシャン農場研修センター、手前はカルガンダキ河を渡る馬たち
シャン農場研修センターの建物の一部
ブログ版馬場の外国詠 18
09年5月)【ニルギリ】『ゆふがほの家』(2006年刊)89頁~
参加者:K・I、N・I、佐々木実之、曽我亮子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:N・I 司会とまとめ:鹿取 未放
149 開拓はなほ哲学とほほゑみぬ標高三千六百のガミ農場に
(レポート)
現状に飽きたらずになお高地を目指す、戦争体験者(たぶん)の開拓魂は氏の生きる証なのだと思います。(N・I)
(当日意見)
★この歌と戦争体験と何か関係がある?歌の言葉にそって解釈しないとダメじゃない。
(佐々木実之)
(まとめ)
ほほえむ主語は近藤亨氏である。70歳を超えて私財をなげうちネパール、ムスタン地方の農業発展に尽くされ、学校や病院も多く建てられた。そして3600メートルのガミ農場に稲を稔らせることに成功された。そんな近藤氏に、なぜ不可能と言われた高地に稲を栽培しようなどと考えられたのか、作者が尋ねたのだろうか。すると「やっぱり哲学ですなあ」と言って氏はほほえまれた。この歌の背後にはその情熱に感服している作者の顔が見える。ちなみに、馬場一行は標高2700のシャン農場を見学したが、ガミ農場まで訪ねることはできなかった。(鹿取)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます