欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

欠陥建築(欠陥住宅)の現場…『基礎工事現場でアイスを食う!』

2013年03月23日 09時38分42秒 | 欠陥建築(欠陥住宅)レポート




『セメントは糖分があると、固まらなくなる!』



私は、数年前、「建売住宅」の「基礎工事現場」で信じがたい光景を目撃しました。

それは、丁度、夏の暑い日だったのですが、近所で「建売住宅」の基礎工事をして

おりました。


その基礎工事は、鉄筋を配筋し、型枠を組み、コンクリートを流し終えた後でした。


まだ、作業は続いていましたが、職人の一人が「ソフトクリーム」を買ってきました。

丁度、時間は3時でしたので、3時の休憩の「おやつ」なのでしょう。


季節は7月の末で、気温は既に35度を超えていました。


その「ソフトクリーム」を買って来た「職人」は、まだ「基礎工事」をしている仲間

の作業員に、「おい、アイスがとけるから、仕事しながら食えよ。」と、言って、仲

間に投げて渡しているではないですか!


…これ、「コンクリート」を扱う現場では、絶対タブーです!


なぜならば、「糖分」があると「コンクリート」が固まらないからです。

もし、とけた「ソフトクリーム」が打ち込んだばかりの「基礎コンクリート」に落下

したら、「建物の基礎」のコンクリートが部分的に固まらなくなったり、極めて弱い

「基礎」になってしまいます。


もし、こうなってしまったら、その「基礎」は最初から「やり直し」です!


…こんな、無神経な「職人」の仕事を、度々目にする事があります。

そんな、小さな「非常識」が、「欠陥建築」の元をつくるきっかけになります。


「欠陥建築」にも二通りあって、一つは「わざと手を抜く」欠陥工事、もう一つは、

「職人の無知」による欠陥工事です。



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