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5年3組リョウタ組~石田衣良

2006-10-31 23:56:08 | いろいろ

毎朝夕読んでいる新聞は北海道新聞です。
夕刊の新聞小説は石田衣良さんの“5年3組リョウタ組”です。
夏目漱石の“ぼっちゃん”のような小説を書きたかったと言っていました。
題名のとおり、小学校が舞台です。
良太先生の受け持つ5年3組は5年生の中でもびりけつのクラスです。
授業を抜け出す子がいたり、中学のお兄ちゃんが自宅に放火してしまったり。
問題が起こるクラスです。
でも、持ち前の明るさと、純真さと情熱で、意図しなくても、問題も解決に向かっていきます。
なぜ、この小説のことをブログに書こうと思ったかというと、
昨今、学校を含めたいろんな問題、事件があとを絶ちません。
石田さんは、多くの取材を元にこの小説を書いたと思われます。
正に現在、問題になっている学校の中、教育委員会なども出てきます。
校長の立場、教頭の立場、学年主任の立場、クラス担任のあり方、
その中で、学年主任が、同じ学年の教師をいじめる話もでてきます。
それは前任地からある壮絶ないじめです。
過去にターゲットになった教師は、うつ病になったり、自殺したりしていました。
良太先生の学校では登校拒否になってしまいました。
昔聖職と言われた教師も今では、普通の人間です。
先生だって、悩んだり、遊んだり、好きだったり、嫌いだったり。
そりゃ人間ですから、いろんな感情があって当然です。
でも、先生が生徒をいじめるという行為は最低です。
人間として信じられない行為を学校の先生がしていたことに愕然となりました。
自ら命を絶たなければならなかった子供のことを考えると、かわいそうで仕方ありません。
人間が一人死んでしまったということを考える時、
自分の保身やその他諸々を優先してしまう考えが信じられ無く、怒りを覚えます。
石田さんの小説は現実の学校を映し出しているようで、とても興味を持って読んでいます。