いつも心に太陽を~★

心に太陽はありますか?輝いていますか?晴れるといいねo(^-^)o

あの日、欲望の大地で

2009-10-18 23:29:25 | 映画・本・展覧会など



すべての始まりはダブル不倫です。
一見平和に見える二つの家族の男性と女性。
二人はニューメキシコの荒野のトレーラーハウスでガス爆発により亡くなります。
亡くなって初めて、それぞれの家族は不倫の事実を知ります。
ショックを受ける子供たち。
その中で、亡くなった男性の子供サンティアゴと、女性の子供シルヴィアは愛し合うようになります。
しかし、それは長く続くことはなく、十数年が経過します。
シルヴィア(シャーリーズ・セロン)はレストランのマネージャーとして働いています。
満たされない孤独と、後悔の中で、
実はレストランで働くシルヴィアが、そのときの女の子だったというのは映画の後半になって分かるのです。
サンティアゴは小型ジェット機から薬を散布する仕事をしています。
中学生のきれいな女の子も一緒です。
シルヴィアが生んだ子供です。
これらの事実は、最後の方になって分かってくることで、
それまで過去と現在、複数のエピソードが映し出されていきます。
母(キム・ベイシンガー)は女性として母として不倫をしている苦悩と葛藤。
シルヴィアは母の不倫に気づいていました。
こっそり、トレーラーハウスに行き、その事実を目撃することとなり、
母を慕うあまり気づかせようとした行為から、ガス爆発を引き起こしてしまうのです。
これは、シルヴィアだけの秘密です。
重い罪と秘密を背負って生きていかなければならなくなったのです。
この秘密は、最後の最後に分かる衝撃です。
登場人物それぞれに苦悩を抱えて生きる、重い心の物語です。

シルヴィアの子供時代を演じたジェニファー・ローレンスは、ヴェネチア国際映画祭で新人賞を受賞しています。

スガイシネプレックス札幌劇場で上映中です。