いつも心に太陽を~★

心に太陽はありますか?輝いていますか?晴れるといいねo(^-^)o

沈まぬ太陽

2009-10-25 23:50:29 | 映画・本・展覧会など



映画「沈まぬ太陽」を見てきました。
2年前に本を呼んで感動し、(そのときのブログはここです
映画になればいいけど、この膨大な内容は映画にするには難しいだろうなぁ~と思っていました。
誰もが思っていたことのようですが、今回、渡辺謙主演、若松節朗監督で映画化されました。
3時間22分、途中10分休憩があります。
本で読んで、これははずせないだろうという場面はすべて入っており、
原作に忠実ですばらしい映画でしたo(^-^)o

国民航空の幹部候補生として東大卒で入社した、主人公の恩地が
会社から不当な?人事で海外の僻地に10年以上追いやられ、
それでも、正義感から信念を曲げない一人のサラリーマンの苦悩の物語です。
企業の不条理に人生を翻弄されても尚、信念を曲げることなく立ち向かう恩地さんの役は、
渡辺謙さんにぴったりで、私には恩地さんそのものに見えました。

原作者、山崎豊子さんが、憧れのアフリカ旅行の際、
人づてに案内人を紹介してもらったのが、
小説の主人公となる恩地さんのモデルとなる人です。
その“ナイロビの主”と言われていた人物は、古武士のたたずまいで、
古今東西にわたる教養の深さと、穏やかで鄭重な言葉遣いの、毅然とした人だったということです。
山崎豊子さんは、このアフリカ旅行で、
企業の犠牲となっても節を曲げない屈強な人物をモデルに小説に書きたいと話したといいます。

小説を読んでから映画を観たので、ストーリーはすべてお見通しなのですが、
だから、余計に恩地さんの心情が分かって、涙が出る場面が多々ありました。

ノンフィクションではないにしても、モデルとなっているJALは、
親方日の丸的な経営で、破綻寸前です。
企業として存続も危ぶまれており、前原国交相の頭を悩ませています。