さあ、今年も短期集中の桜の季節がやって参りましたけれども土曜日が激しく雨だったので、翌日の日曜が最後のチャンスと思い、恒例のお花見コースへと向かいました。
先ずは嘉例川駅へ。
県内で最も古い駅舎で登録有形文化財に登録されています。
周辺にはいろんな種類の桜が咲き、一大名所ではありませんが、小さな山奥の駅でそっと咲いている感じが好きです。
近頃は良くテレビなんかで紹介されるものだから朝も早いのに駐車場には何台もの車が停まっています。
駅舎すぐ横の駐車スペースが空いていたので停めようとしたら、自分の前の車がそこに駐車して、なぜかすぐに出て行きました。
「どうしたの?」と思いつつ、バックで入れようとしたら原因がわかりました。
前方には大きなカメラを構えて仁王立ちしている男性がおり、車を入れようとする私を睨みながら、頭をクシヤクシャ掻きむしり「あ〜ぁ!」と大きな声でため息をついてしゃがみ込んでしまいました。
車が写っていない駅舎を良いアングルで撮りたかったらしく、停める車を次々と無言の圧力で排除しておったわけですね。
「知らんがな、大河ドラマのロケでもあるまいし・・・」と思いましたが無用なトラブルは避けたいので苦笑いしながら前の車と同様に離れた場所に駐車。
車をおりてわざと笑顔で挨拶をしましたが、チラッと横目で見られただけだった。
お兄さんが素敵な写真を撮れて、SNSで「イイネ」をいっぱいもらえますようにと祈りつつ・・(ウソ)
自分たちは桜の花の方へ向かいます。
どの木もほぼ満開で綺麗でしたが残念ながら曇り空で、晴れていたらもっと鮮やかにピンクが映えたのかもしれません。
3月の駅舎の中では立派な雛飾りを見ることができます。
「はなままさん」に教えてもらったニャンコ駅長にも会うことができましたが、来る人来る人が皆カメラを向けるので少しご機嫌斜めのようでした・・・。
と、ここまで書いておいて実際はこの猫さん、たまたま遊びに来ていた近所のニャンコで2代目駅長の「さんちゃん」では無かったらしい。
ま、オジサン的にはどっちでも良いんですけれどもね、他の人たちも間違ってパシャパシャ撮ってたし・・・。
亡くなった初代駅長にゃん太郎のお家らしい・・
あ、いた、ニャンコ駅長・・
以前来た時には、たまたま観光列車の「はやとの風」が停車して、ホームで写真を撮ることができましたが、残念ながら先日引退してしまったのでもうこの列車を見ることも乗ることもできません。
そのうち乗りたいなと悠長な事を言っていたら結局乗らないまま消えてしまった。
もうこの年になると、やりたいことを「いつか、そのうち」と先延ばししていると後悔することになるのかもですね。
そして次の桜を見る場所へ移動。
音楽ホールのみやまコンセール駐車場ですが、こんなに鮮やかにサクラサクラしているのに殆ど人がいないという穴場スポットなんです。
いつもならここでお弁当なんぞを食べてまったりするのですが、今回は時間が早かったので、そのまま帰路に着き途中にあったハンバーグ専門店でランチをして帰るという一日でした。
なんとこの頃には快晴なのであった。
ちょっと車を走らせて桜を見に行くというだけのことですが、満開の桜を見ることでしっかりと春の訪れを感じることができ、来るべき新年度に向けての新しい一歩を踏み出そうという気にさせてくれるのは日本人が持つDNAの成せる業なのかも知れません。
とうちゃん、駅長でも何でもするからおいらもドライブ連れてけ!