数日前の暑いくらいの昼下がりのこと。
ヘッドホンで音楽を聴きながらパソコンに向かってブログを書いておりました。
何か考え事をしたいような時は、歌詞の無い音楽、例えばスムースジャズとかを聞きながらやると結構、集中できる気がするんですね。
しばらくしてから少しはモコ助の相手もしてあげようかなと思い、ヘッドフォンを取りモコ助を呼べども姿が見えない。
さては、またキッチンに行ったなと思い、わざと忍び足で移動し「こら」と脅かしたが、ここにもいない。
そうなると残すはソファの下ですか?
小さい頃からこの狭い隙間の居心地が良いらしく、よく匍匐前進をしながらズリズリと潜り込んでは中で落ち着いていました。
まあ最近では体も大きくなり、しかもポッチャリさんなので無理やり入ったのは良いけれど中で挟まって自分では出られなくなり、何故か怒って「ワンワン!」と助けを求めたりします。
「よし出てこい!」としゃがんで覗き込んだけれどもやっぱりいない。
さあ、ここに来て、焦りだすオジサン・・・
しまった、今日は暑いので風を入れようと、サッシのガラス戸を開けていたのだった。
ウッドデッキに出たのか?と慌てて飛び出すとそこにも居らずに、庭へ続く扉が開いたままになっている。
「うわ!」
本当に小さく叫んでしまい、裸足で庭に降りて玄関の方に回ると門扉は締まっていた。
ならば逆方向だと思い、引き返して隣の家との隙間を確認する。
ここにも箱を置いて通せんぼにしていたのだが、家の塗装の時にどかしたままだったのでモコ助でも通り抜けてしまう。
この先は駐車場だが車は奥さんが仕事に乗っていったのでガランとしており、外の通りが丸見えである。
「うわ、外に出たのか!」と一気に緊張して通りに出ると、そこにクーン、クーンと鳴きながら右に左にバタバタしているモコ助が居たのであった。
座り込んで「モコ助!」と呼ぶ私に向かって、脱兎のごとく飛び込んできて、ハアハア言いながら頬をベロベロと舐めまくるモコ助でありました。
たまたま、ひとりで大冒険をしたものの帰り方が判らなくなり、散歩で出入りする門の前で怖くて泣いていたのでしょう。
恐らくその間、5~10分程度。
車も何台か通り過ぎたと思うし、最悪、事故や犬欲しさに連れ去ってしまう人だっていたかもしれないと思うと、ここ数年で一番、肝を冷やした瞬間でありました。
部屋に入っても私から離れようとしないモコ助はいつも以上に優しくされ、いつも以上に抱っこされ、いつも以上に多くのオヤツをもらえたのでした。