10/12/2018
呼吸器内科で間質性肺炎と診断されて、とりあえず2週間の経過観察後に受診したところ殆ど変化が無かったため、さらにもう2か月程様子を見てみましょうとなり帰された。
これがもし普通の病気であればひとまず安心というところであるが、診断名は「間質性肺炎・・・」、しかも今のところその原因がわからないという不安な状況である。
もし原因がカビとか薬とか、はたまた膠原病とかはっきり解れば、それに応じた対策をしていけばいい訳であるが、原因不明となると「特発性間質性肺炎」という分類になり国が指定する難病となる。
H先生は私を見て「3か月後も変わらないか、逆に悪化していれば治療方針を決定するために気管支鏡検査をしてタイプを判断する必要があるかもですねぇ・・」と申し訳なさそうに瞬きをした。
き・か・ん・し・き・ょ・う・け・ん・さ・・
気・管・支・鏡・検・査・・・
キ・カ・ン・シ・・
どんな文字で書いても同じである。聞き間違いではなくハッキリ聞こえた。
気管支鏡検査は検索すると「医師が受けたくない検査」の堂々の第一位に君臨しておるのであります。
だってちょっと飲み水が間違って入っただけで激しくむせてしまうような気管支の中を何十分もズルズルとカメラが這い回るのですよ。
30年も前の事、仕事の関係でこの検査を受けている人を間近に見たことがある。
30年も前の事、仕事の関係でこの検査を受けている人を間近に見たことがある。
苦しくてあまりにも患者が暴れるので周りの看護師や助手が総出で体を押さえつけていた光景が忘れられない。
「そんな検査を患者に勧めるなー!!」と声を大にして言いたくなるが治療のために絶対必要となるとそれは仕方がないことなのか。
「そんな検査を患者に勧めるなー!!」と声を大にして言いたくなるが治療のために絶対必要となるとそれは仕方がないことなのか。
ただ、今はまだ考えたくもないので、次の受診予定の1月にはなんとか肺の曇りが少しでも消えて無罪放免になりますように・・と家の神棚にお祈りする日々であった。
そしてこの肺炎になった原因は本当にないのだろうかと考える中で、指先の爪周りが赤っぽく荒れていることがやっぱり気になって仕方がなかった。
H先生は否定したが、膠原病の専門医が診たらまた違うのかもしれない・・・。
隣町に結構有名な膠原病専門のクリニックがあるので、何とか見てもらえないものかと思い立って電話をしてみると、診察は可能だけれども必ず主治医の紹介状を持ってくるよう言われた。
H先生には内緒で受診しようと思っていたのでどうしたものか?
「私を信用できないのですか?」みたいな感じになったら嫌だしなあ・・と恐る恐る電話をしてみると、なんと「はいはい、ですよねぇ、心配だったらそれが良いと思います。紹介状も準備しておきますからね。」と快諾してくれたのであります。(主治医がH先生のように物言いも態度も優しい女医さんで、疑問や不安を遠慮なく言える環境だったのは不幸中の幸いである。)
そういう訳で、次の土曜日に「膠原病」の可能性を確かめるために新たにクリニックを受診することになった。
膠原病も大変な病気には違いないが、原因のない間質性肺炎よりは治療法が確立されている病気なわけで、できればそっちの方がありがたいと思っていたのである。
膠原病も大変な病気には違いないが、原因のない間質性肺炎よりは治療法が確立されている病気なわけで、できればそっちの方がありがたいと思っていたのである。